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俺が原作の映画が出来た話

以前ここに漫画が実写になるのが嫌いだとか、演劇で自分の脚本を他の演出家がやるときは原作者みたいな気持ちになるし勝手に改変されたことがあってムカついたとか、書いたことがあったのだけど。

自分の書いた演劇を原作にした映画が爆誕しました。

おい!許可したんかい!と、つっこまれそうだが、本当に原作者の気持ちを味わえるチャンスがきたのだから、それはもうとりあえずOKするでしょう。監督さんの過去の作品が面白かったのもあって、改変でもなんでも好きにしてください、と言って元になる台本を渡しました。まあ、この時点では本当に映画になるとは思っていなかったけど。

こんな感じにしようと思っています、というシナリオが届いて、あれ?本当にやるのかな?、となり、出演する役者さんたちの一覧が送られてきたときにやっと、本当にやるんだ、と思いました。

キャスティングには一切関わってないのですが、個人的に驚くことがあって。それについてのあれこれをここに書いていいのかわかんないんだけど。いや、ほら、あの、このnoteの過去記事を読めばわかると思うけど、私ってハロプロが好きな人なわけですよ。だから、ねえ。この情報とキャスト表だけで何が言いたいのかわかった人は、私に会ったときにでも詳しい話を聞いてみてください。(これを書いている時点ではまだ誰が出演してるのかとかあんまり表に出てないようですが)

本題に戻ります。そんなこんなで、撮影が行われ、完成して、試写会が行われました、去年の11月とかに。もちろん見に行きました。

見て最初に思ったのは「私が面白いと思えるものでよかった」でした。あとは、擬似的にうちの劇団を初めて観に来た人の気持ちが味わえたような気がしました。正直なところ、映像作品のシナリオの読み方があんまりわかんないので、送られてきたシナリオを読んでもどうなるのかきちんと想像できていないままオッケーを出していたんですが、出来上がったものを見たら、つまり自分が書いたあれを、とってもいい感じに解釈して、再構成して、しかもちゃんと変な映画になってる、って感じです。まいった。他のやつもやってほしいくらい。

結論としては、演劇はもともと実写なので、映像化と相性がいいように思いました。小劇場では毎週毎週新作が何本も生まれてますからね、面白いのを探すのが大変かもしれませんが。漫画って絵に描けることは基本的になんでもできるんだけど、演劇はそこらへん観客の想像力に頼る部分が大きいので、そっちのほうが映像化するときに余地があっていいんじゃないかな、というような、そんな感じです。

とにもかくにも、映画「毒と音楽」完成おめでとうございます&ありがとうございます(自分の立場がよくわからない)。たくさんの人に見てもらえますように。


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