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福岡旅行記2024夏 前編

学生時代は福岡に住んでいたので、里帰り感覚でちょくちょく遊びに行っている。といっても、お金のかかることなので、最近は数年に一度というところだろうか。会いたい人や行きたい場所はたくさんあるし、友人たちのおすすめのお店も更新されて増えていくので、もうちょっと頻繁に行かないと追いつかない。ああ貧乏が憎い。貧乏なのは全部自分のせいなのだけれども。

というわけで、先日、久しぶりに福岡に行ってきた記録です。

朝そばにかき揚げ半分トッピング

例によって、家を出た瞬間から旅行なので、羽田空港に向かう途中、池袋のしぶそばにて朝食を摂る。旅行のテンションなので、トッピングとかしちゃう。うまい!

羽田空港にだいぶ早めに到着し、本を読みながらぼんやりしていると、搭乗予定の便は満員を予定しており、なんなら席が足らないかもしれないので、必要な人に譲ってあげて次の便でいい人はカウンターまでお越しください、といった内容の放送があり、それって譲ったらどうなるのかなと思う。

私が持っているチケットは、当然ながら、その日の便の中で最も安かったからという理由で購入したもので、もろもろの行動予定に合わせたフライト時刻ではなく、福岡空港到着から最初の予定まで軽く5時間ほど自由な時間があるのだ。その5時間が多少減ったところでさして困るわけではないし、少しでも早い飛行機に乗って福岡に行きたい事情のある誰かのために譲って徳を積めば、今後の人生においてギャンブル運が上昇するに違いない。というわけで、カウンターに名乗り出てみることにした。

係の人に、席を譲るシステムに協力するとどうなるのか訊ねると、その次の便で福岡に行けるうえに、一万円くれるという。一万円!?くれるの!?譲る譲る譲らせてください!

なにしろ今回の旅行は、予算の都合から、ホテルを予約したりしておらず「福岡なら、お願いすれば、誰かが泊めてくれるだろう」という、いい大人なのに超適当なプランだったので、ここで一万円ゲットできれば、ビジネスホテルなどに泊まれるだろうし、それがだめでも、友達が私を泊めることを渋った場合に「五千円あげるから!」みたいな交渉も可能になる。ウキウキで、譲ってもいいですよ、の登録をした。

しかし結局、飛行機の席は足りたらしく、譲らずに予定通りの便に乗れたのだった。一万円ももちろんゲットできず。いや、いいけど。

ここらへんを飛んでる時に帰ってきた感が出てくる

あっという間に福岡に到着。とりあえず思い出の味とかではないが、最近ハマっているラーメンを食べに行く。

とんこつなのに汁が透明

こちらになります。クリアとんこつと呼ばれるタイプのラーメン。いわゆる博多ラーメンが苦手な人にもおすすめできる味でありながら、しっかりとんこつラーメンの美味しさもある、といったような感じで、最近は福岡に来るたびに食べている。相変わらずうまい!

さて、まだ次の予定まで4時間くらいある。なにをしようか。食べに行きたい店とかはあるが、さすがにまだお腹がすいてないし。

それにしても天気がいい。真夏に来たのも久しぶりだ。よし海に行こう。

ももち

ももちといってもBerryz工房の嗣永桃子のことではない。繁華街から地下鉄で10分くらいの駅から15分くらい歩いただけで、ちゃんと砂浜がある。最高だ。福岡に住んでいた6年間、6回の夏で、ここに来たことは、なにかのついでに通った1回だけなので、はっきり言ってももちになんの思い出もないのだが、最高だ。何をやっていたんだ大学生の頃の俺は、遊べよ海で、若いんだから。海行け。演劇なんかやってんじゃねえよ。

思い出や思い入れがなくても、青春時代に思いをはせながら、しばし海を眺める。

暑さに耐えられなくなったのでバスに乗って移動。

餃子定食

福岡の友人が美味しそうな食べ物をSNSに載せているので、行ってみたい店がたくさんたくさんあるのだが、とりあえず今回はこれ。載せていた本人にはこの店のチキン南蛮をおすすめされていたのだが、どうやら餃子がメインの店らしかったので餃子定食にしてしまう。美味かったし後悔はないけど、次はチキン南蛮を食べる、という宿題ができてしまった。

もう食べられないよ。というわけで、本日のメインイベント、先輩の芝居の公演に向かう。芝居は面白く、打ち上げでは大量の懐かしい人たちと話しもできたし、友達K(出演者)の家に泊めてもらう交渉も成功した。

打ち上げがお開きとなり、友達の家に向かおうとしていると、作演出の先輩が「おい、ラーメン行くぞ」と言うので、待ってましたとばかりに車に乗り込む。泊めてくれる友達は「俺はお腹いっぱいだから、家で酒飲んで待っとくよ」とのこと。

雑餉隈にて深夜に行列のラーメン

最高。そして友達Kの家へ。マンションの前で車を降り、乗せてくれた先輩にお礼を言って見送ってから、Kに電話をする。…出ない。あれ?もう1回電話、出ない。やばい!あいつ寝てる!そりゃそうだ、あいつは今日も明日も芝居の本番なのだ。でも!え?どうしよう!面白くなってきた!

さっきまで演劇やってたやつのスマホなんかマナーモードになってるよなあ。電話じゃ起こせないよなあ。きっと疲れているだろうし、今日は、俺は街にでも歩いて行って、ネットカフェでも探すかな。ここそういえばどこなんだろう、スマホの位置情報をオンにして地図アプリを開く。ここかー、街まで3駅くらいかー、まあ歩けるかー、って、待って、スマホの充電残り5%しかないんですけど!やばいやばい!面白がってる場合じゃない!やっぱりあいつを叩き起こすしかないぞ!

そうだ、さっきまで一緒にラーメン食べてた人に、やつの部屋番号を聞いて、ピンポン押せばいいんだ、あれにはマナーモードないし。と、聞いてみると、すぐに教えてもらえる。これでいける!と、部屋の前まで来てみたものの、部屋番号間違ってたらえらいことになるよなー、と急激に不安になる、午前三時。なにか、あいつの部屋だという確証がほしい。じっくり観察してみるが、住んでいる人間の情報につながりそうなものは皆無で無機質なドアがそこにあるだけだ。個人情報を知られることがリスクになる世の中を恨みながら、一か八かチャイムを押す。思ったよりでかい音でピンポーンと鳴り響く。しばしの間。中から出てきたのは、友達ではなく、友達の奥さん?彼女?あれ?結婚したんだっけ?してないんだっけ?わかんねえけどYさんだった、まあそっちも友達みたいなもんだから別にいいんだけど、Kは先輩とか思ってないけどYさんは先輩だと思ってるから、そっちに迷惑かけたくなかったのに!(泊まりに行ってる時点で迷惑)ちゃんと謝るとYさんは、うん、とだけ言って寝室に戻っていかれた。本当、すいませんでした、たぶんYさん8割脳みそが寝てる状態だったと思うからこの記憶ないだろうけど。

で、リビングに行くと、案の定Kはそこで酒を片手に持ったまま眠っていた。叩き起こしてみると「あ、寝てたか、わりーわりー、じゃ、飲むか」と、飲む気まんまん。こっちはさっきのハプニングで喉が渇き切っているので「酒も飲むけど麦茶かなんかない?」と言うと「あー、すまん、うちには酒しかない」とのこと。おい!役者!喉大事にしろ!そこから、1時間ほど語ってから寝る。そして、3時間後に起きて、KとYさんを起こさないようにそっと家を出て、旅行の2日目が始まったのだった。

Kのせいで長くなってしまったので、後半に続く。そのうち書く。

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