ありのままの事実を、受け入れられなかったら
「1日1時間以内の抗議活動」を「座り込み何日」で表現すべきでしょうか。
今話題のツイートや議論の、中心点が言いたい論点はここではないかと私は捉えました。「座り込み」という抗議活動のマジョリティなイメージと現場の「座り込み」の実態の乖離。それが浮き彫りになったことが、今回の話題での収穫ではないでしょうか。それくらい、地元メディアは一部を取り上げ、それを知らなくたって生きていける日常であったことに、私達県民は反省しなくていけないと感じます。
今まで、県民が、県が、どんなに言っても伝わらなかった。あの看板は、3000日以上そこにあっても、誰もツッコまれなかった。3011日目に、全国に伝わった座り込みの抗議活動の真実。これをきっかけに、伝えていけばいいんじゃないでしょうか。
「座り込み工事車両入場抗議○○日」に変えましょう。1日3回なら実施回数に変えてもいいかもしれません。8年近く抗議を続けて、変わらないこの現場を全国に注視してもらいましょう。加えて、抗議活動以外の方法や8年間の動きも、調べてもらいましょう。地元メディア、毎日通ってYouTubeに上げたらいいんです。基地問題について白か黒かをはっきりさせづらいグレーのグラデーションを持つ県民がいることも、生まれる前からそこにある基地を等身大で伝えればいいんです。ありのままを、ありのままに伝えて、判断を全国民に任せたら良いのではないですか。
建議書を飛行機で運んでいる最中に強行採決して力でねじ伏せた過去の国会ではなく、今の情報社会に生きる国会議員を選ぶ国民に問うてみましょうよ。このままの状態でいいのかを。8年以上、いいえ、戦後77年動かないこの基地とそれを取り巻く問題を、1歩でも前進する方法を全国民で考えてもらいましょう。「みんなで考えているけど、沖縄県民は動いてないじゃない」と言われぬよう、様々な形で運動していき、ありのままに伝えましょう。
ありのまま伝えるようになっても、「最初に座り込みといいつつ1日1時間以内の活動を誇張して伝えてたからこれも嘘だ」と言われるのでしょうか。それはその時に議論すべきです。
いじめられっ子が、自分を守るために誇張した言葉を摘んで、その後反省もしたし言い直しても、嘘つきだと言われるようなクラスメイトでないことを祈りつつ。