犬連れヤバ友達と旅行に行った話〜おまけ〜
本編はいい感じにまとめたが、実は今後の友人関係に関わるかなり重要なことを書いていない。
それは、お金のことである。
駐車場代、ガソリン代、高速代はすべて私が先に払っている。
普通ならホテルで計算して割り勘なりするのだが、ヤバ友はどこまでも甘かった。
PayPayなどの決済サービスを利用していないにも関わらず、現金を2万ほどしか持ってきていなかった。
それに、江戸村に行った際「クレカあんまり使いたくないんだよね」と謎のメッセージを残している。ちなみに、江戸村の入園料は5000円だった。
なぜ現金を2万しか持ってきていないのだろうか。
駐車場代も基本的には1000円ぴったりのところが多かった。
同じ額であればここは私がだすから、あっちはあなたがだしてねとやれたはずなのにヤバ友がすかさず「同じ人が払った方がいいと思う!」と言い、財布を出す素振りを全く見せなかった。
財布を出さない女とはこういう奴のことなのかと、マッチングアプリにいる薄給男性になった気分でいた。
PayPayや楽天ペイにそれとなく誘導したり、「PayPayでお金送ってもいいからね!」とわざとらしく言ったこともあったが効果はなかった。
ここまでくると、本当に社会人としてやれているのか不安になってくる。
この話を聞いて、みなさんは逃げられるのでは?と思うかもしれないが、その心配は無いので安心してほしい。
なぜなら、まず第一にヤバ友に全く悪気がないからだ。
本当にあった怖い話よりも怖い事実である。
ただ、音信不通になったとしても私はヤバ友の家も実家も幼なじみも知っている。
そして、心の中にはドラケンがいる。
なんなら、夫は怒るときはわりと怖いし、何かあった時に意外にも立ち向かえるタイプの人間だったりする。
私の勝ちは確定した。
なんなら、私と夫とヤバ友共通の友人も何人かおり、その中には彼女以外にはわりかしドライでヤバ友に対して「お前の彼氏との悩みとか興味ねぇから」と言って泣かせた過去がある人物もいるので頼もしい。取り立てにはもってこいである。
言っておくがブルゾンちえみ状態になったからと言って脅しのような解決はしたくないし、男友達もそういうタイプではない。いつでも取り立てはできんだぞ、という話である。
根は優しい奴らだ。安心してほしい。
全てが解決したら「旅行の相手が私でよかったね」とだけ言ってフェードアウトするつもりだ。
【おまけ 完】