嵐のような川崎、でも風はあたたかかったよ。「ロックンロールってなんだ? オレにはさっぱりわからねえんだ」

2006/03/17(金) 02:38:15

今日のライブはね、銀杏BOYZだけみてもその凄さの感じ方がちがうかもしれない。
ダブルオーテレサ→キングブラザーズ→ザ・ピーズ→町田直隆の4つをみて
そのあとに観てこそ、今日のライブのすごさがわかるというもので
もちろん銀杏BOYZだけみてもすごいものだったと思うよ。
でもなんでだろ、あのいつもと違う異様な緊張感がずっとあった。
峯田をあそこまでさせたのは、その前の出演者たちのせいだと思う。
あ、これはひいきではないけど、正確にはピーズ以外の3つです。
ピーズはね、もう違うの。違う次元にいっちゃってました。
はる、ベロンベロンでフクロウの真似とかしてたし・・・笑!
なのに歌うと渋くてかっちょいいから凄い!
峯田はね、体の内側全部に涙が流れてるみたいだった。
でも外側には電気をバリバリ放つみたいに体全部で怒っているようにみえた。
髪の毛の先から、つまさきまで、触ったら感電しそうだった。前半はそうだった。
ほんとうにたくさんの言いたいことをライブの中にぎゅうぎゅう押し込めていたのかな。
あんなに恐りをあらわにしたライブは初めてみた。
ま、いつもそんな怒る理由があるわけないか。
あんなに怒った顔の峯田も、ニッコリ自然に笑った峯田も初めて見た。
峯田だけじゃなくて、みんなすごかった。
4人が4人ともちゃんとおんなしものを見ていた。
全部全部を1ミリも狂わずにおんなし気持ちで演奏している感じだ。
チンくんや村井くんをみてたら涙が出て来た。あびちゃんも。
みんなを一度にずっと見ていたかったな。
途中、村井くんが「若者たち」のイントロを何度も失敗したとき
三人が一斉にキレていたのもすごかった。(みねティ、ギターを投げつけてました)
あーあ。なんか今書いている事も、明日はずかしくなって後で消すかもしんないけど
それはそれということで勘弁。
ともちゃんにもみせたかったよ。いつか一緒にみようね。
「人間」を歌い終わったあと
「おれはきょうここにロックンロールをやりに来たわけじゃねえんだよ」
って言ったんだけどね、その言葉はそれまでも出演者の言った言葉を
180度裏返した、つまり真逆の言葉だったのだ。(おもに町田直隆に対してだろう)
それをめずらしく最後まで何度も言っていた。みんなに確認するように。
あからさまに怒っていた。そんなあまっちょろいことじゃねえんだよって。

きょうはなんだか、みんなロックロックって語る人が多かった。流行なのかな?語り系
おれがロックの先生だ、とか俺がロックだとか。(ダブルオーとマッチー)
あと、歌わせたり、手拍子させたり、強制してうるさいし。(ダブルオーとマッチー)
町田直隆はお笑いだったらすごいけどなー。歌は案外普通だった。
峯田の物真似はちょっとだけ似てたけど。だいたい持ち時間長過ぎますからー。
ジャックナイフでもいいからもうちょい命がけでやれ!パンクに失礼だ。

「ロックンロールっていうのはよ、そんな生易しいもんじゃねえんだよ」
「俺のやりたいことはよ、そんなに簡単にできることじゃねえんだ」
「おまえたちはロックンロールを聴きにきたのか?」
髪がちょっとのびてたな。けっこう足、びっこ引いていたな。裸足だったな。

セットリスト
人間
青春時代
NO FUTURE NO CRY
若者たち
YOU&I VS. THE WORLD
援助交際
夜王子と月の姫
夢で逢えたら

歌詞を変えた「東京」何フレーズかだけ 峯田一人で弾き語りで

夜王子を歌う前に、最近友達が亡くなったと言っていた。
そのあと話していたことがよくわからなくて
わたしはなぜか咄嗟に江口さんじゃありませんように、と思ってしまった。
何かの喩えならいいな。誰も亡くなっていなければいい。
でも歌っているのをみたら喩え話では無い気がしてしまった。

何人かの人のライブの感想を探して探して読んだ。
めんどくさい携帯掲示板とかも全部みてみた。
で、わたしだけがあのライブをあんな見方をしていたのかとさみしくなった。
でもね、違ったのだ。神蔵さんはね、私とおんなじ意見だったよ。
やったーって思ってしまった。うれしかった。
今回は悔しいとかじゃなくて、ほんとにうれしかった。
話したいよーと思ってしまった。神蔵さんと。
ほんとはあの直後、わたしは観て 感じたことを
友達だけじゃなくて、もっともっとみんなたくさんの
あの場にいた人たちとわかちあいたかったな。
ロッカーで若い男の子が「今日の銀杏、マジでやばかった!!ほんとにヤバかった!」
って涙目で話してて、ほんと話したかったもんな。

前説で村井君が今日は「SET YOU FREE&銀杏BOYZ」じゃなくて、
「SET YOU FREE VS 銀杏BOYZ」なんだと奇しくも言っていたけれど、
今日の銀杏のライブはほんとにそういう感じだった。
真剣さが突き刺さってくるようだった。(神蔵さんの文より)

ほんとに、だってさ、すごいのはいつもだし
掲示板に書いているようなライブをいつもしているもの。
でも、もっと違ってさ、あの闘いが一番すごかったんだもんよ。
あー。なんか安心した。

そうでもね、殺伐としていたわけじゃないんだよ。
やさしい場面もたくさんあった。
泣きそうに優しいのだ。

*********

後日 町田直隆氏の日記より 15、16,17日のライブについて


だけれど僕が本当の意味で音楽を、歌を、ロックンロールを
侮辱することは一生無いでしょう。
僕も皆さんと同じように、音楽と歌とロックンロールに
人生を支えられている一人なのですから。
本当にそれを侮辱できたなら、足早にステージから立ち去りますよ。
とにかく、今はがむしゃらでも何か新しい事に挑戦するべき
時だと思っています。ルールを破り、タブーを冒し、
自分の真に進むべく道を模索するとき。
そしてその道は僕の中ではもう既に見えていて、それは実はすでに歩いてきた道で、
その答えにはたどり着いているのだけれども、今はあえて遠回りしたいのです。
遠回りして、色んな事を経験して、再びその道に戻った時、
僕はきっとそのままその道を歩いてきたよりもずっと、
その道に愛着を持てるような気がするのです。
僕の核は音楽を始めた14歳から、BUNGEEから、今、
そしてこれからもぶれる事はありません。
それは何よりも音楽が、歌が、ロックが好きだという事です。
長い時間をかけて、僕はそれらに命を注いでやろうと思います。
長い長い旅の途中。
くさい言葉になってしまいましたが、
またみなさんに会える事を楽しみにしています。』

ちゃんとした人だった。この人。
軽々しくみえたけど、それも策略だというから。
でもあのとき、反論したくなる気持ちはものすごくわかる。
私は日常の中で、そういうことがよくある。
ほんとにあるんだ。
で、あとから反省するのだ。

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