ロッテルダム国際建築ビエンナーレ(International Architecture Biennale Rotterdam)レポート その2
実際は見きれなかったので2日間に分けて行った。
建築ビエンナーレなので、かなりアートよりの作品としてのものもあれば。建築展のように進行形プロジェクトのタイプもあった。
話は最初から反れるが、New Instituteの1階にはNAi Boekverkopersという建築・都市・インテリア・ランドスケープ・デザインのブックストアがある。
アムステルダムにもArchitectura & Naturaという、建築系の本屋があるけれど大体近年の流行りや最新の本を手に入れようと思ったらここらへんに行くと良いらしい。
出展物の話に戻るけど、New Instituteの建物自体も展示物に含まれていた。あまりまだ調べがついていないけれど、オランダ語には「Zoöp」「zoöperatie」という単語があり、環境を人間と非人間の協同組合として運営しようというプロジェクトのようなものらしい。
なのでざっくりというと、あるグループとか組織がそういったスタンスでもって、土地・領域を管理するとzoöpになることができるらしい。
というわけで、new instituteもzoöpとして、屋上や庭園をリデザインしたらしい。ロッテルダムは少し前に屋上を開放する一連の運動をやっていて、今でも続いている。MVRDVのインスタレーションがかなりインパクトがあって、見覚えのある人が多いと思う。インスタレーションは2022年のプロジェクトだけどその後に人間だけではなく、より生物に開放しようという建付けらしかった。
『Living Soil』もかなり見ごたえのあるビジュアルだった。アムステルダムのオープンリサーチにも掲載されたり、これもいくつかのリサーチプロジェクトのまとめではあるらしい。デザイン事務所のInside Outsideの作品。
曲面の裏側にはハンドドローイングでの地中の存在が描かれていて、表面にはそれらを実際設計の図面としてどう表すかということで断面図が描かれていた。僕が気に入ったのは裏面の断面図で、ファウナのスケールを明示していたのが、スケッチドローイングから具体的な存在までをもう一度図示しているのがいいと思った。
Phineas Harperたちによる『Beyond Repair』彼はアカデミーの学期始まりのトークにも来てくれた。建築におけるrepair・careの話を扱っている人たちで、自然と『結」とか『茅葺き」とか『金継ぎ』みたいなものを引用している。ので、話は理解しやすい。彼が地面の継ぎとして、紹介していたフランス人アーティストにEmememがいる。
余談だけど、このZone2Sourceっていうエコロジーとアートの特化したリビングラボ結構おもしろそうなので行ってみようと思う。
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