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つみかさねのはなし

今日もお疲れ様です。あひるです。
今日は嬉しかったことを、ふたつ。

・ひとつめ 午前中

弟のラグビーの試合の中継の録画を見せてもらいました。いわゆる花園、全国大会に繋がる県予選の模様でした。
あいにく我が県は出場校が2校しかないそうで、うちの弟属するはそのうち1校の進学校。一方で、相手となるのは全国レベルの私立名門強豪校。試合の結果は、当然ですが敵うはずもなく大差で敗れていました。

しかし、試合内容は素晴らしいもので、敵わないと分かっていつつも必死に食らいついて攻撃を凌ぎ、死力を尽くしてこの一試合を戦い抜かんとする子どもたちの姿が、非常に感動的でした。しかもそのチームの中に、運動オンチでビビリで鈍くさかったうちの弟がいて、曲がりなりにも選手としてプレーしているのが信じられないような気持ちでした。

彼は彼なりに、自分とは全く違う生涯の積み重ねをしてきて、こうして今それなりに立派な男子になっていることに、改めて気づかされました。自分にはできそうもない積み重ねを続けてきて、これからも続けていこうとするその姿に尊敬の念すら抱きます。

・ふたつめ 午後

仕事の関係で、吹奏楽のイベントのお手伝いをしてきました。
このイベントは、地元の小学生、中学生、高校生という幅広い年代の子どもたちが一堂に会して演奏を披露するというものです。自分も小中学生の時に参加させてもらった催しでしたので、会場の雰囲気から参加する子どもたちの姿まで、なにからなにまで懐かしさを覚えておりました。

各学校、各団体による演奏はもちろんとてもよかったのですが、特にはっとしたのが、全行程が終了して撤収作業をしながら横目に見た、子どもたちの晴れ晴れとした表情でした。
また、季節柄、ある学校の3年生にとってはこれが最後の参加イベントになったようで、達成感や惜別、たくさんの感情が入り混じりながら談笑する子どもたちの様子もまた、とても印象深く心に残りました。

自分が学生時代に音楽をやっていたからこそ、ひとつのステージが終わった後の、解き放たれた感じや浮き足立つ様子、そしてやり遂げた感動を友人と分かち合って喜びに浸る気持ちが、わが身にしみて感じられたのかもしれません。今日の子どもたちの姿は、自分の目にはどこか輝きを帯びて見えました。

・まとめ

弟は弟にしかできない積み重ねを続け、今があり、これから先もある。
自分には同じ積み重ねはないから、100%気持ちを分かってあげたり、同じことをやろうと思ってもなかなかできることではない。しかし、やはり自分には自分だけの積み重ねがあり、それがあるから、なんてことない演奏会の中にまばゆい輝きを見ることができたのだなぁと思いました。
今は目先のことを追いかけることでいっぱいいっぱいでも、それがいつしか貴重な積み重ねになって、未来の自分に勇気と感動をもたらし、さらに先の未来の自分に向けて走り出させるための材料になっていくわけですから、やっぱり何かに時間をかけて打ち込むというのは、その瞬間、そしてその先の未来、ひいては生涯全体を彩ってくれるんだと改めて思いました。
言語化能力が拙すぎて、味わった感動を伝えきれないのが非常にもどかしいですが、以上今日のちょっといい話でした。

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