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甲子園準決勝を観に行った話。
僕が白球追いかけていたあの日から
幾年が経ったのだろうか。
指折り数えれば簡単にわかる答えだが
それをやるのも面倒だ。
そんな僕は
毎年のように甲子園に足を運んでいる。
また今年もそんな季節がきた。
今大会注目の金足農業と
西東京代表の日大三高の試合を観戦してきた。
試合前のシートノック
日大三高のシートノックは
あまりにも綺麗だった。
二番手のセカンドにも関わらず、
打球との距離感の掴み方、バウンドとの合わせ方が絶妙で
あれで二番手だと言うなら
僕は、野球部にすら入りたくないと思った。
試合の細かいことは
一球一球に興奮していたせいもあって
正直言って、覚えていない。
ただ、やはり金足農業の勢いには
圧巻のすごさを感じた。
恐らく、野球を楽しみに来ていた人は
自然と金足農業の声援に呑み込まれていた。
もちろん僕もそのひとり。
ただ、2-0のまま
9回に入った時は
日大三高側の応援の熱量も上がり
会場全体の士気も高まっていた。
負けいてる方が
9回の会場を支配するような感覚は
甲子園特有で、チーム競技の豊かさを痛感する。
結果としては
日大三高が1点返し、
最後はセンターフライでゲームセット
金足農業の勝利で終わった。
友人と僕は
あまりの熱気と球児の直向きな姿と
会場の空気に、涙を流していた。
恐らく、両チーム合わせて
20本のヒットは出ていたと思う。
それなのに、2-1という試合結果は
観客の僕らには満足すぎるほどの好ゲームだった。
高校野球は、
常に背水の陣で
例え優勝したとしても、終わりが来てしまう。
「終わりがあるからこそ美しい」
という言葉があるが
本当にその通りだなと思う。
安直な思いだが
彼らの想いや背負ってるものに比べたら
僕が背負ってるものだとノミのようだと思うと
まだまだ頑張れるし、頑張らざるを得ない。
さ、また今日から頑張るとしよう。
何を頑張るかは、これから決める。
強いていうならまずは、
昼夜逆転を直すことからだとは思う。
そんな小話の更新時間は、宵の3時。
終わり。