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ボランティア活動の事など。

先日、石川県七尾市で行われている災害ボランティアに参加してきました。

日本は言わずと知れた災害大国です。
災害が起きた、何かしたい。
そうだ、ボランティアをしてみよう。
でも何からやったらいいか分からない…
そんな人向けの備忘録です。誰かの参考になればと思っています。


・災害が起きてすぐにボランティアセンター(以下ボラセン)が開く訳ではない。

災害が起きてからボラセンが開くまでには少々時間がかかります。
基本的に災害が起きた地域にはインフラが整っていなかったり、そもそもそういった状況でなかったりするからです。
基本的にかなり大きな災害が起きた場合はまず自衛隊が派遣されます。
自衛隊が派遣された場合、個人での行動は控えるのが原則で、自分でこの段階で出来るのは募金などです。
寄付もどうか、と考えるかもしれないが、寄付をそもそも受け入れる体制になっていないケースも多くあり、また、個人的に配送などで支援してみる、というのも現地の郵便が稼働していないケースもあります。

そう言った意味でもまずは待ちましょう。
その間にボランティアをどうしてもしたいという人は、出来る事として、貴方が動けるように準備を整えておく事が大切です。

・待ちかた、準備の仕方など


都道府県の社会福祉協議会などのHPを見ましょう。
大体検索でボランティア+災害名+〇〇県と調べると、その時の状況に応じて更新されていくのですが、ボランティアの場合は事前登録できるシステムなども整っているので、個人として出来る事はまずそう言った所に登録をするのも手です。
ある程度受け入れる体制が整ってきたら、現地から情報が送られてきます。

・参加したい!ではまずどう動くべき?

さて、ボランティアに参加したい、と思った時、何からやればいいかわからない、と言う人がいたと仮定してここからはその事を書いていこうと思います。

石川県の場合(というのは被災地によって対応が違うことがあるため)

https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com

こちらのページからボランティアを探すことができます。
原則として個々で動くことは推奨されていないので、こちらからの応募となります。

個人で参加する場合はまず事前登録を行い、参加をすることになります。
団体で行く場合は市の社会福祉協議会などが行なっているボランティアに応募すると言う手もあります。
どちらにしろこちらのページで事前に登録をしておくとメールが届くのでそちらを参考に行きたい日に合わせ、応募をしていく形となります。

ちなみに応募が割と多いのは日帰り型、そうで無いものは一泊二日型ですが、どうしても休みに集中が多いので、平日などは割と応募はどうしても少ないそうです。

(とは言うものの、社協の応募で行きましたが、10分で締め切ったと知らされました…)

・ボランティア保険に入る


災害地では普通の保険は使えないので、社会福祉協議会に出向き、ボランティア保険に入る必要があります。

ページが割とわかりにくいのですが、社会福祉協議会と検索すると最寄りの協議会がありますので、そちらに出向くと良いです。

そして、記載事項を書いて…郵便局へ行き、お金を振り込んで再度社会福祉協議会へ行き、保険手続きは完了となります。

保険の期限は4/1-3/31までとなり、翌年の4/1になると再度申し込みが必要となります。
なので、3/30にボランティアをして、4/10にまたボランティアをしたい場合は再度申し込みをし直す必要が生じます。

ボランティア保険はたまに現地でやってくれる場合もありますが、基本的には前もってやるのが原則です。


ボランティア保険に加入します。
記入用紙はこんな感じ。

・準備物は何をもっていけばいいのか?


初めてのボランティア、何を持っていけばいいのかわからない…自分が持っていったものを書いておきます。


ホームセンターで大概の物は揃ってしまう。

(当日必要となるもの)
・ヘルメット
被災地復興支援は足元が安定していなかったり、上から何かしらの物が降ってくる場合があります。基本的には耐衝撃の物があれば良いです。

・手袋類
軍手、防刃手袋
瓦礫撤去の際に必要です。ガラスなど混じっている場合があります。
ちなみに自分、タンス撤去をした時に大量の画鋲とガラスを共に処理しました。絶対要ります。

・防塵マスク
瓦礫撤去の際に喉をやられる可能性があるのでいります。また、有害物質、ヘドロなどの粉塵などから身を守ってくれます。ある程度の物で大丈夫です。何枚かあるとなお良いです。

・長靴/踏み抜き防止インソール
安全靴か長靴で。ヘドロや、雨の日などでも活動をする場合を考えるとこの組み合わせが個人的には良いかと。踏み抜き防止インソールですが、ホームセンターに売っており、釘、ガラスなどの踏み抜きを防止できます。破傷風のリスクを回避します。

・カッパ
汚れる可能性大なので基本的には安いもので良いです。ワークマンなどのカッパの安物、ポリエステルのものが何個かあれば重宝します。

・汚れても良い服装
個人的にはドライシャツなどが便利だと思いました。速乾素材のものは使い勝手がいいですし、洗いやすいです。長袖長ズボンの事。

・袋類
いらないもの、汚れ物など突っ込むと良いです。色々あると便利。
特にでかいゴミ袋はそのままカバンごと覆えます。

・軽く食べれる物
連続して動いていると体力を消耗しがちです。軽く食べれるものなども。

泊まり込みの人は…

・寝袋
マットがあるとなお良いです。被災地ではボランティアに十分な支援環境はないと思っておくほうがいいです。体育館で雑魚寝という事もあります。
基本的に寝付けないケースは下からの冷気によるものが多く、良い寝袋でも寝付けないケースがあります。マットを挟んで層を作ると下からの冷気は回避できます。
寝袋は行く被災地によって変えましょう。

・魔法瓶
お湯ないところもあるのであると便利です。
また、温かい飲み物はメンタル的にも回復します。

・ナルゲンのボトル
これに湯を注いで寝袋の足元に入れると簡易湯たんぽとして使えるという技があります(笑)
寝つき良くなるのでおすすめです。
また飲み物を持ち歩くという意味でも直よし。

その他…食糧(持参の場合)、タオル、防寒着、洗面用具、健康保険証、常備薬、保護者同意書など。

モバイルバッテリーは持っておくべきだと思う。
ボランティアでリーダーに無作為に選ばれた場合、たまにこれで連絡が必要となるため。
何かがあった際にボラセンに連絡する意味でも必須なので。
ちなみにdocomoは比較的復旧が早い事で知られ、被災地においては三大キャリアがやはり電波などは通じやすいとされています。

・現地に行ってからの流れなど。


被災地によってニーズは異なり、当日になるまで何をやるかは分からないほか、割り当てられる班なども当日までわからないです。

石川県七尾市での活動としては、瓦礫撤去、ブロック塀と瓦礫撤去、半壊した家の家財道具全般撤去、でした。

過去の例だと、東日本大震災では子どもと遊んだりするボランティアを経験したりもしたし、畑の整備だったり、津波における瓦礫撤去なども。
本当に当日にならないとこの辺りはわからないです。

今回のボランティアでは、京都駅前集合→社協のバスに乗る→ルートイン宿泊(相部屋)→翌日石川県七尾市災害ボランティアセンターへ→ボランティア活動→バスで帰る
という流れでした。


石川県七尾市のボランティアセンターにて。
ホテルの宿は相部屋でした。自分の荷物類。
帰りのサービスエリアで。

・炊き出し要員募集・トラックなど。


現在は所定の手続きを踏めば炊き出しを行うことができます。また、トラックボランティア募集というのもあります。

炊き出しに関してはお店の方が行ったり、有志で行われる事が多いようです。
どちらにしろ、個人だとあまり縁がないかも?と思われがちですが、お店でよかったら行きませんか?と募集している場合もあります。

炊き出しやトラックボランティアの場合の守るべき事項に関しては異なりますので、またこちらのページをご覧ください。

https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/炊き出しについて/

→自分が応援している松本山雅FC、そのサポーターである薄荷さんも炊き出しボランティアに参加されていました。


こうやって何か同じ共通の好きなチーム、好きなスポーツを通して、手助けする活動ができるというのは本当に素晴らしい事だと思っています。

掲載許可を下さりありがとうございます😌

・個人で行った場合の高速の話


高速道路が災害ボランティアの車両だと無料措置を受けられます。
こちらをご参考に。

https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/service/saigai.html

・最後に


自分自身、誰かを助けるのに理由は要らないと思っていますし、困った人を助ける事に理由も何もないと思っています。

ただ、ボランティアをする際には無理をしない事も大切で、初めて行くからこそ無理をしちゃいがちになります。
決して無理はなさらず。

また、頑張れ、という声かけでトラブルになった例も聴きます。"ボランティア活動は双方向の活動です。対等な協力者であるという気持ちを忘れず、相手の気持ちを尊重しましょう。相手が何を求めているのか考え、声をかけて、相手の気持ちに合わせて行動することが大切です。"とあるように、行動をするべきだと思っています。

最後になりますが、ボランティアに参加する人の率は1年経つと相当数減るそうです。
いつまでも活動を継続する、というのも一つの支援の形なのかもしれません。

誰かがボランティアをされる場合、この記事がちょっとした手助けになれば幸いです。
ありがとうございました。


能登半島は素晴らしい所。また復興したら家族でも来ようと思います。写真は2023年のSSTRで道の駅狼煙に行った時のもの。

(2024.3.23)

また何かしらあれば加筆します。

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