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レベニューマネジメントの歴史

レベニューマネジメントの考え方は、今でこそ幅広くホスピタリティ産業に浸透してきていますが、その歴史を遡ると、その起源は1980年代のアメリカの航空業界で編み出された手法だと言われています。

当時、アメリカでは航空業界の大規模な規制緩和により航空運賃の自由化が行われ、その荒波の中で「限られた供給量」(飛行機の座席数)からできるだけ多くの売り上げを得ようと考え出されたのが、イールドマネジメントという考え方です。

その考えがやがてホスピタリティ業界にも広がっていった訳ですが、その考えはさらに進化しています。黎明期のレベニューマネジメントの主な役割は「在庫コントロール」と「料金コントロール」に焦点が当てられたものでした。今でこそ盛んに議論されるようになったダイナミックプライシングも、この料金コントロールの手法の1つです。

現在、レベニューマネジメントで求められることはこのようなタクティカル(戦術的)な手法にとどまらず、セールス、マーケティング全般にまたがるあらゆるリソースを横断的、かつ最大限にいかしてどのように売り上げを上げていくかということであり、レベニューマネジメントはホテルにおけるコマーシャル活動そのものを表していると思います。

そして上記の戦術的手法を含むレベニューマネジメントは、今や航空業界や宿泊業界のみならず、鉄道、スポーツ観戦、イベント、駐車場の運営などの様々なビジネスモデルに展開されはじめています。


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