ローズバンク30年レビュー
どうも。今回はかなりお高いウイスキーを飲んできたのでレビューしていきたいと思います(サムネは公式サイトより引用)。
スペック
Aged:30年(1990年ビンテージの原酒を使用)
Casktype:シェリーバット62%、バーボンホグスヘッド38%(リフィル)
ABV:48.6%
公式のテイスティングノート(意訳)
ソフトでクリーミーな香りに、キャラメルウエハース、バニラ、ナツメグが幾重にも重なっています。
繊細でクリスピーな味わいで、優しいシロップ、洋ナシ、心地よいオークのスパイスの素晴らしいバランスがあります。
スミレ、オレンジ、かすかなミントの余韻が続く。
僕のレビュー
香り:フレッシュな苺と花が主体、スパイスのようなニュアンスもある。総じて香水のよう。
味:表面がテカテカの洋ナシのタルトが主体、なんかパイナップルもいる気がする。
ローズバンクは私が成人になった時には閉鎖されており、このボトルが人生初ローズバンクとなりました。かつてはローランドの王とも呼ばれている人気の閉鎖蒸留所で、このボトルは定価が1,600英ポンド(約22万)するそうです。輸入費等込みだと大体30万円するのではないでしょうか?今回は行きつけのバーで情熱価格で提供してもらいました。
今回は味については公式のテイスティングノートとほぼ一致することが出来ました。謎のパイナップルが混入していましたが。このウイスキーはただただ美味しいやつです。飲んでいて不快な要素が全くなく、値段を気にしなければいくらでも飲めてしまいます。長熟ウイスキー特有の木樽由来のスパイシーも控えめなのも凄い好みです。今まで飲んできた中でも、トップクラスに美味しいウイスキーであることは間違いないです。
ここから与太話
今回こんなに高いウイスキーを飲んだ理由は、「30年後の自分に比較して欲しい」からです。ローズバンクは閉鎖蒸留所ではありますが、イアン・マクロード・ディスティラーズがブランド権も込みで蒸留所を買収し、近々蒸留も再開されます。値段や入手難易度を考えると、この機会を逃すと二度と昔のローズバンクは飲めないと思いました。
遠い未来にローズバンクを飲んで昔と比較出来ないのは、今後ウイスキーの探求していく際に大きい障害になると感じました。かっこつけましたが、30年後の若者に昔のローズバンクの自慢話をしたいというのが本音です。ポート・エレンとかブローラとかの話されると飲んでみたくても飲めないもどかしさを感じますしね。そんなわけで勉強も込みで飲んだものなので、高い金を払ったことに後悔はありません。実際これまで味わったことのないベクトルの美味しいウイスキーを味わうことが出来ましたので。
この記事は以上で終了です。若いウイスキー愛好家には珍しいウイスキーを飲む機会があったら大枚をはたいてでも飲んで欲しいです。未来の自分への投資となるので。