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インペリアル30年を飲み比べました
どうも。今回は閉鎖蒸留所であるインペリアルの30年物を飲み比べるという貴重な経験をしてきました。
とは言ってもインペリアルは人気の閉鎖蒸留所ではないので、インペリアル蒸留所の紹介してからレビューに入っていきます。
インペリアル蒸留所について
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45531815/picture_pc_a2b7b98cdfe4f3876873f8dacc596e37.jpg?width=1200)
インペリアル蒸留所の写真(wikiwandより引用)
インペリアル蒸留所は1897年に創業しました。この年はダイヤモンド・ジュビリー(ヴィクトリア女王即位60周年)だったので、それを記念してインペリアルという名前になりました。
創業者はトーマス・マッケンジー(当時のダルユーイン蒸留所とタリスカー蒸留所の所有者)ですが、その後所有者はDLC(現ディアジオ)→アライド・ディスティラーズ→ペルノ・リカールと移っていきます。所有者がぺルノ・リカール社に移った2005年に創業停止して、後に取り壊されてしまいましたが、同じ場所に建てられたダルメニャック蒸留所が2015年に稼働を開始しています。
香りと味の特徴についてですが、私は今回が初インペリアルだったのでよく分かりませんが、
インペリアルの香りの特徴としては、フローラルな花の香り、フルーティな甘さ、バニラやチョコレートような濃厚な甘さが感じられるところでしょう。
味わいは優しい果実の甘さ、バニラやハチミツの甘さ、ドライですっきりとしたフレーバー、オークのスパイシーさが余韻に残ります。
と言われているそうです。(ウイスキーを知るより引用)
インペリアル蒸留所の紹介は以上です。ここからはそれぞれのウイスキーのレビューになります。
1本目:ハンターレイン オールド&レア インペリア
ル30年 1989-2019
![オールド&レア_インペリアル2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45534908/picture_pc_57ef7341db00db09487c1e85b834fb0e.jpg?width=1200)
1本目のインペリアル30年の写真(店員さんの顔を隠しています。)
![インペリアルおまけ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45535046/picture_pc_6ecbffffaf195fca076a9a857788989b.jpg?width=1200)
箱もこんなに豪華
スペック
Aged:30年(1989-2019)
Casktype:Barrel(リフィル)
ABV:50.1%
公式のテイスティングノート
淡いゴールデンカラー。リッチでフルボディーの、バニラカスタード、煮込みリンゴや赤いベリーを感じる甘い香り。
甘いバニラタブレットやバタースコッチの滑らかでフルーティーな味わいが長く満足感のあるフィニッシュへと続く。
香り:煮込まれたリンゴ
味:黒糖系の甘さ、ほんのり麦の味がしていいね。果物感もするけど他の甘さに負けている。若干の樽感も感じる。
1本目はハンターレインのオールド&レアシリーズのインペリアル30年です。こちらのインペリアルは黒糖と麦の甘さがしっかりと主張してきて樽感もあるので、これぞ超熟のウイスキーだと思いました。その反面インペリアルの特徴はあまり感じられなかったので、若めのインペリアルを飲んでから飲みたかったですね。
2本目:RUDDER.LTD EIDOLON CLASSIC インペリアル30年 1990-2020
![ラダー_インペリアル](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45546540/picture_pc_c7c49fba09bafd8a23b7625f96b1e440.jpg?width=1200)
2本目のインペリアル30年の写真
スペック
Aged:30年(1990-2020)
Casktype:Barrel
ABV:46.3%
公式のテイスティングノート
香り:バニラ、甘いオーク、乾燥茶葉、全粒粉ビスケット、奥から湧き上がるピーチキャンディーとアプリコット、ホワイトマシュマロ。
味わい:煮詰めたリンゴ、完熟した桃とアプリコット、桃の皮、砂糖漬けのフルーツ、少し苦めのレモンチェッロ、フルーツオイル。オイリーでワクシーなボディ。
フィニッシュ:甘さを残しつつビターに変化、ミントやハーブ、古木を感じさせる樟脳、甘いお香、白檀とブラックペッパーのスパイスが緩やかに長く続く。
コメント:完熟した桃の濃厚な甘さと心地よい酸味、30年の長い年月が仕上げたアメリカンオーク由来の熟成感を伴う複雑な苦み、その絶妙なバランス。まさに熟成のピークを迎えた1樽。
香り:フレッシュないちご
味:ハンターレインに比べてあっさり系のインペリアル。完熟の桃かなあ。ただただ美味いやつだね。渋みも少なく美味しい
2本目はRUDDER.LTDのインペリアル30年です。RUDDER(ラダー)さんは2017年に創業した日本のボトラーズで、最近出されてるプライベートボトルはどれも美味しいと評判です。私はこのインペリアル以外にも今年の3月下旬以降に発売のファークラスを頂きましたが、シェリーカスクウイスキーの終着点とも思える逸品でした。
小話はさておき味についてですが、ハンターレインのものと比べて熟成感が少なく完熟の桃のようなフルーツ感がキチンと出ています。加えて、フィニッシュの少しの樽感で締めてくれるので飲み飽きない味わいになっていたと思います(ハンターレインの樽感が強すぎてあまり覚えていない)。公式のテイスティングノートにもあったように完熟のピークを迎えた一本であると言えるでしょう。
飲み比べてみて
今回は2本のインペリアル30年を飲んできましたが、私の好みだとラダーさんの方が好みでした。ハンターレインさんのも美味しかったのですが、私が超熟のウイスキーを飲んだ経験が少ないせいでまだ樽感が強いウイスキーが好みではないんですよね。その点ラダーさんのは完熟した桃の味わいがしっかりと出ていて、インペリアルの特徴を表していたと思います。
この記事は以上で終了になります。これらの2本のインペリアルは1月末に飲ませて頂いたのですが、仕事が忙しくこんな時期になってしまいました。