事業提案における100万人の考え方
二度目まして、アハ体験 @ahataiken3 です。
事業提案で悩んでいる方や諦めている方にぜひ読んで頂きたいと考えて、前回、事業提案のヒントという記事を書きました。まだ読んで無い方は先に以下をお読みください。
事業提案のヒント|アハ体験 #note https://note.com/ahataiken3/n/ncdf211e8ddcc
さて、今回のお話は、「100万人の考え方」です。まだまだ事業提案を検討している方も多いと思いますので、今回の事業における特殊性である、100万人とその活かし方について考察します。
ここで伝えたいことは以下のポイントです。
100万人とは誰のことか
みんなでできること、できないこと
みんなはどこまで時間を使えるのか
みんなはどこまで専門性を発揮できるのか
ここまでの整理
100万人の活かし方
100万人の危険性
お約束
最後に
順番に説明していきましょう。
1.100万人とは誰のことか?
MZDAO100万人の性質について考えてみましょう。
☆まずは100万人バラバラな方が集まっているという性質で3つのポイントです。
■専門領域や知識がバラバラであるという性質
■年齢性別がバラバラであるという性質
■気持ちレベルがバラバラであるという性質
この3つを説明していきます。
■専門領域や知識がバラバラであるという性質
通常の会社員100万人であれば、統一された専門領域や知識があります。しかしMZDAO100万人は、学生から専門家までランダムな専門領域や知識をもっています。
ここでの弱みは、お互いに知識のないビジネス領域しか持っていないので、共通認識を構築するのに苦労する事。
ここでの強みは、探せばほぼ必ずその専門家がいる網羅性と、その知識を共有できるDAOの特性です。
■年齢性別地域がバラバラであるという性質
会社員であればビジネスに合わせて構成員に年齢や性別や地域の偏りがありますが、MZDAOでは性別非公開のため不明であり、バラバラと仮定すべきであり、年齢もバラバラ、居住地域もバラバラです。
(個人的な感覚的に男性の割合が多そうな印象はありますが)
ここでの弱みは、やはり年齢(10代~80代?)や性別、地域(都市部と過疎地)によって課題感など受け止め方が違うため、お互いに共通認識を構築するのに苦労する事
ここでの強みは、圧倒的多数の視点から物事を考えられることです。想像もつかない視点から、想像もつかない意見が出てくる可能性があること。(議論が乱れて良いことも悪いこともあるでしょうけど、まずは強みとします)
■気持ちレベルがバラバラであるという性質
会社ならある程度、目的も義務感もあり、想像できる範囲の気持ちで仕事をしますが、MZDAO100万人は、義務はなく、気楽なお遊びからガツガツ金儲けまで気持ちレベルに大幅な違いがあります。
ここでの弱みは、気楽な方と、ガツガツした方など、気持ちの乖離が大きい方々の間で、お互いの気持ちを押し付け合うリスクがあること。
ここでの強みは、バラバラであることのメリットは、私はあまり考えついていません。何かありますか?
以上、バラバラな3つの性質です。
これを受けて私が気付くのは、以下の3点でした。
・共通認識を得るための手間を惜しんではいけない!
・日本全体の縮図として考えられる網羅性がある!
・みんなの共通項を上手にみつけて団結しないとバラけてしまう!
☆そこで次に100万人の共通項という性質で3つのポイントを考えてみます。大きな共通項を大義名分にすれば、気持ちがひとつになる可能性が高まるからです。
■言語や環境が大きく違わない(ほとんど全員日本人であるという)性質
■新しいチャレンジが好きという性質
■お金は大事という性質
この3つを説明していきます。
■言語や環境が大きく違わない(ほとんど全員日本人であるという)性質
現在のところ100万人のほとんどが日本人になる可能性が高いです。そうすると【日本語が通じる】という共通項の他に、物を大事にする【もったいない】精神や、【お祭り好き】精神など、日本人としての様々な特徴、特性を共通項として考えることが重要です。
■新しいチャレンジが好きという性質
少なくとも現在MZDAOに参加されている方々は、DAOという新しいチャレンジが気になって、楽しそうだから、と考えて参加した方も多いと思います。
また、MZと一緒なら地域を変えられるかもしれない! 業界を変えられるかもしれない! 世界を変えられるかもしれない! といった新しいチャレンジを期待している方も多いと思います。
さらに、MZDAOなら自分を新しく変えられるかもしれない! と考えている方もそれなりにいるようです。
何かを変えたい! 新しい挑戦をしたい! 閉塞感をぶっ飛ばしたい!
この性質は、100万人の共通項として重要なのではないでしょうか。
■お金は大事という性質
みなさんは少なからずMZに敬意を持っていると思います。それはやはり事業において成功した実績であり、それを元に様々なチャレンジをしている姿であったりすると思います。
今回MZDAOでは、MZが「お金を配るのではなく、お金を稼いでもらうことにした」と公言しているとおり、事業が成功した場合には、その事業の参加者には当然報酬がでるわけです。
これは私的な解釈をすると、「起業した者が受け取るべき莫大な利益をみんなで山分けして、みんな金に困らなくなろうぜ!」ということだと認識しています。
「お金は儲からなくても、勉強になれば良い、地域や困った方が救われるなら良い」などと仰る方も大勢います。私もそう思っています。
しかし! ちゃんとお金が得られるなら拒否などする者はいません! お金はたくさんあって困るものではないですから! ガッツリお金を稼げて地域も困った方も救われるならそれに越したことはないのです。
100万人の共通項として、お金は大事という性質が、重要なことに間違いありません。
以上、共通項の性質3つです。
☆バラバラの性質3つ
■専門領域や知識がバラバラであるという性質
■年齢性別がバラバラであるという性質
■気持ちレベルがバラバラであるという性質
☆共通の性質3つ
■言語や環境がほぼ同じ(ほとんど全員日本人であるという)性質
■新しいチャレンジが好きという性質
■お金は大事という性質
どうでしょう? こんな100万人が一丸となってできるビジネスはどんなものでしょうか?
2.みんなでできること、できないこと
「100万人の全員で参加できる作業」とはどんなことでしょうか?
いくつか前提があると考えました。
・日本語が理解できること
・最低限の支払い能力があること
・インターネットを介した作業ができること
・最低限、スマホで入力ができるリテラシーを持っていること
上記はMZDAOに入会する手続きを乗り越えたことで、それを担保しているはずだと考えました。
これによって考えられる、100万人全員でできそうなことを列挙していきましょう。10代から80代までできるようにイメージしていきます。
・SNSへの書き込み
・amazonやメルカリなどでの購入や売却
・youtubeなど動画を見る
・スマホアプリをダウンロードして起動する
・簡単なスマホゲームで遊ぶ
・メタバース
・その他
上記はできそうだと考えてみましたが、いかがですか? 他にも「100万人全員で」できることはありそうですか?
3.みんなはどこまで時間を使えるのか
100万人の方々はそれぞれどのくらいの時間をMZDAOの事業に使えるでしょうか?
100万人の方の多くは、本業のお仕事を持っていたり、学生であったりする方が多いので、毎日24時間使えるわけではないと考えました。
最大値を考えた際に、「大きなイベントの際に1日イベント会場に行く」ということは有りだと考えられるのではないでしょうか。
最小値を考えた際に、「1日1回、30秒程度の作業」というものは、継続的に協力してもらえる範囲だと考えられるのではないでしょうか?
最大値と最小値の間にはたくさんのパターンがあると思います。
また、創業者利益がもらえる場合と、お金はもらえないけど単に楽しくて参加する場合で、苦痛にならない時間の長さも変わると思います。
みなさんならどのくらい時間を使っても苦にならないですか?
4.みんなはどこまで専門性を発揮できるのか
100万人の中には当然様々な専門家が居ます。しかし、ここまでの考えはリテラシーや知識を10歳くらいに合わせた考え方です。みなさんの持つ専門性はどうすれば発揮できる場が作れるでしょうか。
これは結論から言えば、公務員や会社員(副業禁止の規則がある場合)は専門性を発揮してもらうことが難しいです。
なぜ公務員や副業禁止の会社員が専門性を発揮できないかは、説明しようとしたら大変長くなったので、割愛します。
逆に、会社員(副業OK)やフリーランスや経営者や学生は問題ありません。100万人もいれば、彼らだけでも相当な人数です。彼らの専門性はどのように発揮する場を作れるでしょうか?
日本全体の縮図として考えられる網羅性があるわけですから、例としてデザイナーだけでも何万人もいるはずです。そこに例えばユーザーのニーズに応える受発注システムを稼働させれば相当な額が動くかもしれません。
この各専門性を活かした細かいグループに分かれることが重要かもしれません。一人の専門家ではなく、クラウド的に不特定の専門家グループがそれらの問題解決をすると考えるのです。
そしてタグクラウドのように、ひとりひとりが複数の専門タグを持ち、一番簡単な作業ができるグループから、専門的な技術や知識のタグまであれば、100万人が全員参加できる体制が作れるかもしれません。
これらのグループがひとつの目的に向かって有機的に連携すれば不可能なビジネスは無いように思います。
しかし、相当シンプルな目的でなければ、連携なんてできやしませんし、本当に100万人全員が参加できるものであるのか、よく考えなければいけません。
【9/12追記 さち様からTwitterにて以下の補足をいただきました。ご参考までに】
この項目を読んで思ったのですが、子育て中の専業主婦の方のポテンシャルも高いです。乳幼児の子育ては真剣勝負でとかく時間がないので、キャリアを中断して専念する人も少なくなく、専業主婦の中には様々な専門職に就いていた方がたくさんいます。
元公務員、元会社員、元医療職など、副業禁止の縛りのない専門知識と経験の宝庫です。専業主婦のこの活用されてこなかったパワーを活かせるのが、このMZDAOの強みのひとつなのではないかと思っています。MZDAOの参加形態は、専業主婦の専門性を活かすのにぴったりなので、一定数を見込めるはずです。
ちなみにMZDAOの職業選択欄では「専業主婦(夫)」のカテゴリーが無かったので、多くの専業主婦の方が「無職」を選択したと思います。私もその一人ですが、専業主婦になる前は社会福祉士、ケアマネージャー、保育士、社会福祉協議会職員として従事してきました。「無職」の中にはたくさんの可能性があります。
5.ここまでの整理
ここまでの考察を整理しましょう。
・共通認識を得るための手間を惜しんではいけない!
・日本全体の縮図として考えられる網羅性がある!
・みんなの共通項を上手にみつけて団結しないとバラけてしまう!
☆バラバラの性質3つ
■専門領域や知識がバラバラであるという性質
■年齢性別がバラバラであるという性質
■気持ちレベルがバラバラであるという性質
☆共通の性質3つ
■言語や環境がほぼ同じ(ほとんど全員日本人であるという)性質
■新しいチャレンジが好きという性質
■お金は大事という性質
☆100万人全員が参加できそうなこと
・SNSへの書き込み
・amazonやメルカリなどでの購入や売却
・youtubeなど動画を見る
・スマホアプリをダウンロードして起動する
・簡単なスマホゲームで遊ぶ
・メタバースに参加
・その他
☆どのくらい時間を使えそうか
・最大値「大きなイベントの際に1日イベント会場に行く」
・最小値「1日1回、30秒程度の作業」
☆クラウド的に専門家グループに分かれれば専門性も発揮
・タグクラウドのようにひとりが複数のタグを持つ形にすれば100万人全員参加できる
さあ頭を切り替えて、事業の側からみて、上記の100万人という大集団をどのように活用できるか方法を考えます。
6.100万人の活かし方
ようやく今回のテキストの本題です。100万人をどのように活かすと史上初の空前絶後な事業にできるでしょうか?
100万人の内輪だけでお金を回すようなビジネスでは面白くありません。100万人を活用して世界のインターネット人口43億人すべてを巻き込むような規模のビジネスがしたいものです。
100万人でツイートすればトレンドにのる? そんなものはオマケのオマケです。ここまでテキストを読んできたみなさんは、もう100万人の可能性をもっと信じて、考えられるはずです。
☆☆☆☆【流動性を担保するユーザー母数として活かす】
戦いは数だよ兄貴!そう、100万人という数そのものを活かす方法です。仮想通貨やNFTなどの市場、または、物品を取引する市場(メルカリのような)、つまり何かを取引する市場のような性格を持つビジネスにおいて、流動性が担保されていることが非常に重要であり、魅力になります。通常はこのユーザー数を集めることに非常に苦労するわけですが、100万人参加すれば、ぶっちぎりのロケットスタートで安定飛行ができます。
みんなが参加したいような市場を構築し、そこで100万人のみんなで何かを売り買いするというのは参加可能な範囲だと考えられます。みなさんなら、どのような世界を巻き込む市場を作りますか?
(この事業エリアが有望なことは誰の目にも明らかだと思います。ぜひMZの案すら見劣りするような最高に楽しい事業提案をバンバン出してください!)
☆☆【遍在性を活かす】
100万人の皆さんは地域がバラバラ、逆に言えば、全国に遍在(まんべんなくどこにでも存在)していると言えます。つまり、各地方に支社や営業所を作る必要もなく、リアルな全国に手が届くということです。例えばUberみたいなサービスをするとして、すでに全国に手が届いているというのはサービスの完成形からのスタートができるということです。
100万人の参加者が対応可能な労力と内容だとして、日本全国のリアルな場所に何を届けたいですか?
☆☆【専門の網羅性を活かす】
地域のバラバラさに続いて、今度は専門性のバラバラさを逆に活用する案です。専門性のバラバラさは、逆に言えばすべてを網羅していると言えます。「細かく分かれた専門家の集合体としての100万人」という考え方は可能性が無限大です。またこの専門性というのは、仕事だけではなく趣味嗜好も同様に網羅されています。それに気づくとさらに妄想が広がります。
具体的な例を想像するなら、MZDAOのみなさんに分からない事を聞いたら教えてくれるだろうし、困った事を伝えたら解決法を教えてくれるだろうし、お金さえ払えばいくらでも専門家が対応してくれると思います。
ただ、この事業エリアは設計が難しいです。非常にシンプルな目的設定をするなどして、各専門家集団が自発的に動ける仕組みを作らなければいけません。
ただし、上手く回り始めた時、問題解決能力が半端ないので、できることの幅が一番大きいのもここだと考えます。
この自由度の高く、問題解決能力が半端なく、設計が難しい100万人の活かし方でチャレンジしたいのは、やはり、まったく新しい巨大なビジネスの開拓でしょうか。
みなさんだったら、どんな新しいチャレンジをしてみたいですか?
☆☆☆【統一された特性を活かす】
ほとんど日本人だとか、MZが楽しそうで集まったとか、そういった100万人の中でも統一された特性から、事業に活かす方法を考えていきます。一斉に揃った行動ができるとか、何かゲームや仕事に挑戦させても60%~80%くらいのクオリティで安定しているとか、ひとつの目標に向けて全員で熱中できるとか、まとめると日本人はお祭り好きですよね。
色んな意味での【お祭り】を定期的に起こすような事業というのはMZDAO100万の特性に合っているかもしれません。
みなさんだったら、どんな【お祭り】事業を興しますか?
上記はほんの一例であり、まだまだ他にも100万人を活かすアイデアがあると思います。最高に楽しそうな事業提案をしてください!
7.100万人の危険性
100万人の事業をやる上で、一番気を付けなければいけないのは【分裂】です。MZもとても慎重に丁寧に共通認識の構築に時間をかけていましたが、共通認識を得るために手間を惜しんではいけません。そして最大公約数の楽しい目標を設定し、ワクワク期待値の高い新しいチャレンジを設定し続け、息もつかせずゴールまで一気にノンストップで辿りつかなければいけません。
MZDAO一発目の事業では、ドライバーはMZでしょう。舵は彼に任せるとして、私たちにできることは、せめて仲良くすることです!
仲間に対して自分の気持ちを押し付けるような悪口禁止! ポジティブに楽しくいきましょう! それは精神論ではなく、お互いの楽しさや利益の為です。みんなで儲けるために、みんなで楽しくお祭り気分で仲良くするのが合理的なのです!
8.お約束
情報流出には大変注意して、何度も読み返してチェックしております。「100万人」というのは公知の事実であり、そこに一般論と私の考察で記事を書いているので、違反は無いかと思いますが、もし違反と思われる点がありましたら、MZDAOコミュニティマネージャー へ通報をお願いいたします。
9.最後に
以上、もし参考になる事がひとつでもありましたが、みなさんの事業提案のクオリティをガンガンあげていただければ幸いです。
MZDAO初期メンバーが伝説になるのはここからですよ!