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社会人になって年間最大読了2024年【読書記録】
2024年に読了した本まとめ。
読了したのは7冊。
読了した本のタイトルと著者
泣きながら読んだシリーズ
さみしい夜にはペンを持て/古賀史健
山の上のパン屋に人が集まるわけ/平田はる香
わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―/橋本翔太
わくわくシリーズ
地球星人/村田沙耶香
信仰/村田沙耶香
勉強シリーズ
たった40分で誰でも必ず小説が書ける 超ショートショート講座 増補新装版/田丸雅智
ボッコちゃん/星新一
雑感
社会人になって、というより高校生になってくらいから、年に一冊読むか読まないかくらいのレベルだった。余裕がなかった。今も1人で暮らしているし、“一般的”な人よりは自由時間が多いと思う。それでも、本を読む心の余裕がなかった。
スマートフォン依存で、永遠にSNSを見て活字はずっと読んでいる。それなのに、意義のあるまとまった文章は読めなかった。
自分を癒すため、なおすために少しずつ読んでリハビリしたら、今では前より読めるようになった。
正直、SNSでどこの誰が書いたか分からない文を見ても、記憶にも心にも残らない。ほとんど意味のない時間を過ごしてしまっていると思う。
だから、また本が読めるようになってうれしい。
それぞれの本の感想
さみしい夜にはペンを持て/古賀史健
話題になっていて、読みたかったのだけどずっとスルーしていて、やっと読めた本。なかなかボリュームがあるけど、物語に引き込まれて読み切れた。
日記やジャーナリングは、メンタルヘルスのためにもやった方がいいと分かっているものの、何を書いたらいいか分からないし続かない人におすすめしたい本。
なるほど、そんな風に書いてこんな効果があるのね、と無理なくすっと頭に入ってきた。
山の上のパン屋に人が集まるわけ/平田はる香
理想の働き方が書いてある本。きっかけは、好きな文筆家である土門蘭さんが書いていたこと。出会えて、読めてよかったー。書いてあること全部共感できて、でも理想であってそんな会社はないよなってことをしっかり実現されていて尊敬する。自分の心に正直であり、かつ取引先の企業に対して正当な金額を支払う。本当はすべてこうであってほしい。みんなが気持ちよく働けて、不当な扱いを受けない社会。あと、経営者の女性というのも大尊敬。0からのスタートで大成果されていてすごすぎる。わたしも知能と行動力があったらこうなりたかった。
noteもあるので、この記事を読んでみてから本を買うのもおすすめ。そういえば、本の装丁もとても素敵だった。電子書籍もあるけど、紙を推す。
これを読んでから山の上のパン屋、“わざわざ”でパンとお菓子とお茶碗を購入。またパンが食べたいな。
地球星人/村田沙耶香
気になっていた村田沙耶香さんの作品に初めて触れた本。途中まで共感できる部分もあったけど、最後で圧巻。こじらせた先の究極地はそうなるのか、と。でも誰にも迷惑かけず共感し合える者たちだけのユートピアを築くのもなしではないのかな。それが村の部族みたいなものだったり。
この本については単体で記事を書いたので詳細はこちらに。
たった40分で誰でも必ず小説が書ける 超ショートショート講座 増補新装版/田丸雅智
ショートショート書いてみよう期間に買った本。想像して好きに書いてくださいと言われても分からず、まず勉強しようとする人物語書くの向いてない説。仕組みは理解できたけど、そこから先の想像が広がらなかったな。ちっちゃい子たちがどういう世界を広げていくのかについては興味があるかも。わたしは頭がかたすぎる。
ボッコちゃん/星新一
これもショートショート書いてみよう期間に購入。ショートショートといえば星新一、星新一の中でも人気の本どれだろうでたどりついた。すごい。どうやって思いつくんだろうの連続。亡くなってからもこうして作品が残り続けて第一人者として語り継がれるのってすごいよなあ。
わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―/橋本翔太
結局、自分しか自分を救える者はいないんだよね。YouTubeの動画はだいぶ前に少しみたことがある著者。自分でどうにかしなくてはならないのだと思うと、しんどくなることもある。でも逆に自分が救えるのだ、どうにもならないと考えていたけど、実は大丈夫で、自分はもう頑張っているのだ、と思えたらいいのかも。
信仰/村田沙耶香
地球星人で村田沙耶香ワールドにはまり、読んだ本作。これもおもしろかった。すぐに読み終えてしまった。見直せば思い出せるだろうけど、なんだか読んでしばらく時間が経ってあんまり内容を覚えていない。でも、身近にあるような普遍的な設定からどうしてそれが当たり前になっているのか、引いてみてみたら“信仰”ともいえるのではというような内容だった気がする。さらっと読めてしまった。