ああなんだっけもう忘れた
ああなんだっけもう忘れた。
昔の夢、目標希望。なんかあったっけ?まあ、いいか。
なくなっていく社会の手触り感
どこか他人事の街並み、ニュース
結婚、出産、マイホーム。順調に歩む人生ゲーム、それだって国家が仕掛けた虚構だろ?
属する構造、否定する虚像。
都合の悪いものミュートして、耳触り良いものだけ集まるタイムライン
無理しなくていい、頑張らなくていい、普通じゃなくていい。ささやくのは言い訳か、救いか。
閉じこもる世界とは裏腹、不眠症のベッドの中、垂れ流しの声が、つながり求める自分の証
今自分はどこにいる?何をしてる?どこに向かってる?
閉じこもった世界、まるで霧のよう。ひたすら貪る無意味な情報
ぶくぶくに太ったその自己の面の皮の厚いことよ
蓄えるだけ蓄えて、そんなに安心が必要か?
肉も金も、知識も、物も。使わないもの溜め込んで、満足ぶくぶくしたり顔。
「生きてる実感が欲しい」なんて、快適ソファでタイピング。
「世界では今も飢えた子供たちがいます」消費する自己愛ポルノ
今どこにいる?何してる?どこに向かってる?
いかようにも書き換える脆弱な自分の世界観
都合の悪いもの見えない見えない。ミュートしちゃえばしまいです。
そうやって自ら閉じ酸欠。
分かってる。分かってるんだ。本当は。
物分かりいいふりした仮面の下、ひたすら呪詛を吐く。
未来なんかない。希望なんかない。ただ世界はあるようにあるだけ、死んでもすぐ部品交換してしまい。
動かなければ死んだも同然。
閉じ込められた箱の中、ひたすら情報を貪って、麻痺する心と身体。痺れるような不快感の底、がらくたに埋もれたそれはが日の目を見るのはいつなのか。