映画の話、その13
2019年下半期に観た新作映画の中で、よかったものをコメントと共にリストアップ。
「Don't Think Twice -僕たちの成功-」
登場人物がまあまあ中年っていうところがミソ。全員が自分の分身みたいで、まったく他人事には思えないぐらい刺さった。
「ハッピー・デス・デイ 2U」
シリーズものとして大化け。ジャンル映画としてはブレたけど、一貫して描く主人公の成長譚にめちゃくちゃグッときてしまった。自死の扱いも最高。
「アルキメデスの大戦」
素直に面白くてワクワクした。主役二人があのエンディングからどういう人生を歩んだのか、そんな思いにたっぷり駆られた。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
今年のナンバーワン。タランティーノからシャロン・テートへの恋が中心にあって、「過去は変えられないけど、俺の映画の中ではこうなるんだよ! やったぜ!」と言わんばかりだった。痛快。傑作。
「フリーソロ」
ドキュメンタリー。追う対象と、それを撮影するカメラのあり方にも視点を作って相対化しているところが非常に魅力的。
「アド・アストラ」
孤独という狂気。その先端。身につまされる。
「ジュマンジ/ネクスト・レベル」
プロットも最高だし、吹き替えだとよりおかしみたっぷりになっていてめちゃくちゃ笑った。カレン・ギラン最高! ファーストサマーウイカも最高!
「マリッジ・ストーリー」
狂おしいほどに「あの頃にはもう戻れない」という感覚を呼び起こされる離婚物語。SF映画での世界の終末よりもヘビーな舌戦が見られます。マジできつかった。
特別枠:「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
やっぱり特別な映画。すずさんたちと過ごせる時間が長くなって何より。
下半期はあまり観られなかったせいか、当たりが少なかった気がする。令和二年は一本も観ない。