獣医師で年収1,000万を達成するために必要だったこと
2024年に年収1,200万円になりました。前年の役員報酬が900万ぐらいだったので、+300万円でついに大台に。
というわけで、獣医師で年収1,000万円を超えるために必要だったと今振り返れば思うことを整理してみたいと思います。
年収推移
1年目
関東圏の1.5次動物病院に勤務。労働量のわりに給料が少ないと嘆く
2年目、3年目
関東圏の2次診療施設+1次診療施設に勤務。年収アップのためには自己投資が必要と思い獣医師のスキルと知識向上のためにハードワーカーになる
4年目
つてで事業継承で院長になる
5年目
週6日勤務をこなす
6年目
代表取締役なのに実態はプレイングマネージャーと気づく。経営の勉強を始める。動物病院経営で大事なことはマーケティングと利益を追求することと気づく
7年目
年収があがっても幸せになるとは限らないと気づく。ただ同時にお金は人生の選択肢が広がる可能性があること、心に余裕を与えてくれると気づく
年収を上げるために必要だったこと
人との出会い
振り返ってみると年収280万の獣医師から年収1,200万の獣医師になるまでに必要だったことは「人との出会い」です。
「院長にならないか」という一言がなければ年収1,200万円にはなっていなかったと思います。ここで重要なことは必ずしも年収1,200万が高いわけではないということです。他の道を選んでいたら年収2,000万円だったかもしれません。
ただ、少なくともこの「人との出会い」があったことで年収280万から年収1,200万円まであがったことは事実です。
その人との出会いはネットで検索で出てきて就活に行き、新卒採用されたことでした。その人に出会わなければ今の自分はないと思うので、その出会いがキーポイントなのだと思います。
頭に思い描いたことを書き出し実行すること
それ以外に必要だったと思うことは「経営を身をもって学ぶ」ことでした。何事もとにかくやってみないことには何もわかりません。
最初はがむしゃらに診察・手術をこなせば自然に売り上げはついてくるだろうと思っていました。ただ、その診察・手術を受けに来る患者さんは自然に湧いてくるわけではありません。
理由があって動物病院に行こうと思い立ち、理由があって数ある動物病院から自分の病院が選ばれるのです。
その仕組みをつくることをマーケティングの本で学びました。特に森岡毅さんの著書「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」は僕にとって1,500円以上の価値をもたらしてくれた本です。
様々な本を読んでわかったことがあります。世の中にはたくさんの良書であふれています。しかし、知識を吸収しただけではなにも変わりません。
「思考を書き出し、整理し、実行すること」
これをしないと何も変わりません。これまで優秀な獣医さんにたくさん出会ってきました。ただ、経営能力が高い獣医さんは意外に少ないと思います。
ペットの数が減少していく未来で競合に勝ち、利益を出し、その利益で投資をしてさらに(ペットにとって)いい獣医療を提供できるような経営者になりたいものです。
勤務医で年収1,000万よりもオーナーで1,000万を稼ぐ方が簡単?
断言しておきますが、勤務医として年収1,000万を稼ぐよりもオーナーとして1,000万稼ぐ方が実現度は高いです。専門医の先生方は本当に尊敬してます。ただ、専門医でなくても1,000万円稼ぐことは可能です。むしろそっちの方が簡単だと思います。
私にはできないことがたくさんあります。
犬と猫しか診れない
整形外科手術ができない
脳神経外科手術ができない
CT・MRIがとれない
輸血・血漿輸血等できない
上記以外にもたくさんできないことがあります。「できないことをできるようにすること」この意識は重要だと思います。ただ、それにはかなりのコスト・エネルギーが必要です。私の場合、特に専門分野はありません。ただ、お金で専門医の知識(教科書、雑誌、セミナーなど)を買うことができますし、これらの費用はオーナーであれば経費にできます。
動物病院業界も今後、廃業、m&aがますます増えてくると思います。そんな中である程度の成功をつかむには経営を勉強することと属人性を高めることが大事です。
選ばれる理由が自分であることは素直に嬉しいものです。信頼関係ができるとより付加価値の高いサービスを提供できますし、営業しなくても向こうからアプローチが来ることも増えます。
売上に悩んでいる経営者の方はまずは現状確認からしてみるのがいいと思います。とにかくまずは書き出してみることです。
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