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ギヤ比、実はカタログ値と少し違う

今回は(今回も?)細かい話です。

実は、一部のギヤのギヤ比は、カタログ値と少〜し違います。

ミニ四駆のギヤ比は、次の5つがあります。
・超速ギヤ=3.5:1
・ハイスピードEXギヤ=3.7:1
・ハイスピードギヤ=4:1
・高速ギヤ=4.2:1(片軸のみ)
・標準ギヤ=5:1(片軸のみ)

それぞれキリのいい数値ですが、ギヤの歯数を数え、それをもとにギヤ比を計算してみると、カタログ値とは少〜しだけ異なる数値になるものがあります。

ということで、今回は、ギヤの歯数を数えてギヤ比を計算した結果を紹介します。

・両軸シャーシ

(名称 - カタログ値 - 実測値)
超速 - 3.5:1 - 3.500:1
ハイスピEX - 3.7:1 - 3.667:1
ハイスピ - 4:1 - 4.050:1

カタログ値どおりなのは超速ギヤだけです。
ハイスピードEXの実測値は超速寄りの値なので、カタログ値ほど回転数は落ちず、トルクは太くなりにくいと思われます。
ハイスピードギヤの実測値はカタログ値よりやや大きいため、より回転数は落ち、トルクは増すと思われます。

・片軸シャーシ

(名称 - カタログ値 - 実測値)
超速 - 3.5:1 - 3.545:1
ハイスEX - 3.7:1 - 3.714:1
ハイスピ - 4:1 - 4.025:1
高速 - 4.2:1 - 4.200:1
標準 - 5:1 - 5.000:1

高速と標準以外はカタログ値よりやや大きいギヤ比です。特に、超速ギヤは片軸シャーシの中ではカタログ値との差が最も大きいです。両軸の超速ギヤはカタログ値=実測値だったので、同じ性能のモーターとタイヤならば、超速ギヤ同士だと片軸シャーシはギヤ比の差でトップスピードが両軸に劣る可能性があります。

・活用例

自分は両軸主体なので両軸の話です。
自分は、基本は超速ギヤで運用してます。
ギヤ比を変えて速度を抑えたいとき、
ハイスピードEXに変えるとすると、カタログ値ほど回転数は落ちません。ですから、更にモーターを変えないと十分に減速できないのかもしれません。しかし逆に言えば、速度負けを恐れず、程よく減速できるのかもしれません。
ハイスピードギヤに変えるとすると、カタログ値以上に回転数が落ちますから、よほどトップスピードが求められないコースレイアウトでない限り、出番がないかもしれません。しかし逆に言えば、高回転モーターの最高速を抑えつつ、その出力をトルクに有効活用できるので、いいモーターが有れば活躍の場がありそう。
自分はこんなことを考えながらギヤ交換をしてます〜。

あと、片軸の超速ギヤについて見てみると、カタログ値の3.5:1から実測値の3.545:1という数値は、回転数とトルクの関係で言えば、タイヤ径を23.0㎜から22.7㎜に変えたのとほぼ同様の差があります。意外と馬鹿にならないのではないでしょうか。

・ギヤ比の計算方法

「カウターギヤのピニオンと当たる方の歯数」×「スパーギヤの歯数」÷「ピニオンの歯数」÷「カウンターギヤのスパーギヤと当たる方の歯数」

以上です。

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