のんびり地学基礎 #12 収束境界
収束境界と言ってくれ
やっとプレートの
最終回まできました!
が、
さて、ここで
早口言葉です
収束境界と
4回言ってください
しゅうそくきょうかい
しゅうそくきょうかい
しゅうそくきょうかい
しゅうそくきょうかい
途中から
どうしても
就職業界
って言っちゃうんです
みなさんはどうですか?
すみません
プレートの回
ばかりが続き
ちょっと
現実逃避を
したくなりました
では、
プレートの最後の旅
収束境界です
今回も
いろんな国に
いきますよ
もちろん日本も
プレートの墓場~海溝・沈み込み帯~
果てしない闇の向こうに沈み込もう
消えることのない水ならいっそ引き連れて
発散境界で
生まれたプレートが
この長い旅路のどこかで
最期にたどり着く場所
1つ目は
海溝でみられる
沈み込み帯、沈み込み境界
です
海溝とは、
海洋プレートが
もう一つのプレートの
下に潜り込むことで
プレートが引っ張られて
海底に深い溝を
なした地形のことです
ちなみに
沈み込みによって
溝ができていても
水深6000m以下のものは
海溝とは言わず
トラフと言います
海洋プレートが
地球内部に消えていく
プレートの墓場が
沈み込み帯です
日本はちょうど
沈み込み帯が
ひしめき合う
位置にあります
太平洋プレートが
沈み込む
日本海溝や
伊豆・小笠原海溝
フィリピン海プレートが
沈み込む
相模トラフや
南海トラフなど
日本の太平洋側は
沈み込み帯に
囲まれており
地震も
火山も
温泉も多い
というわけです
プレートの集積地~衝突帯~
大陸プレートと
大陸プレートが
ぶつかり合って
上に押し上げる場所を
衝突帯、衝突境界
といいます
高い山脈をつくる
ことができる
プレートの
集積地です
ちなみに
ぶつかっていく
大陸の方が
押し合う力が
強いとされ
衝突された
大陸のほうが
しわが寄って
山脈をつくる傾向が
あるそうです
日本では、
北海道の日高山脈、
日本の裏側の
大西洋中央海嶺が
拡大する影響で
こちらの
ユーラシアプレートと
北米プレートが
衝突しました
プレートの衝突は
北海道の土台をつくり
1000万年くらい前には
現在の日高山脈が
できたそうです
日高山脈の
アポイ岳では
通常は
見れるばずのない
マントルのかんらん岩を
見ることができます
衝突の際、
北米プレートが
めくれあがるように
持ち上げられて
マントルが
地球表面に
露出している
という
かなりレアな山です
世界一有名で世界一高い衝突境界と言えば?
それは
8000メートル級
の山々が連なる
ヒマラヤ山脈です
もともとインドは
独立した一つの大陸で
南半球にありました
それが
プレートに乗って
どんぶらこっこと
北上をして
約5000万年前に
ユーラシア大陸に
ぶつかったのです
そして
インド大陸は
ユーラシア大陸の
下から攻めると
ユーラシア大陸を
ぐんぐん押し上げて
大陸on大陸、
大陸のましまし状態
になりました
ヒマラヤ山脈の中でも
世界最高峰の
エベレスト山、
衝突以前は
海の中にあった
生物の化石が
山腹で
見つかっている
ということです
衝突の隆起により
海の底の堆積物が
押し上げられて
しまったのです
そして
今もなお
世界記録、更新中!
なのだそうです
地域限定生産品、マグマ
沈み込み境界にあって
衝突境界にないもの
アンデス山脈にあって
ヒマラヤ山脈にないもの
あるなしクイズ?
ではありませんよ(^_^)
答えは火山です
火山があるということは
地下にマグマがある
ということです
しかし
マグマはどこにでも
あるわけではありません
特定の決まった場所
にしかないんです
地域限定生産品
なのです
プレートの回が
今回で終わるので
マグマのできる場所
について
頑張ってまとめてみました
マグマのできる場所には
3つのタイプがあります
1.沈み込み帯
海溝の沈み込み帯において
水を含んだ海洋プレートが
ある深さまで沈み込むと
温度と圧力に
耐えかねた岩石が
抱えきれなくなった
水をはきだします
マントルのかんらん岩は
深さ100㎞地点では
温度1500°以上で融ける
という性質をもっています
プレートの温度は
1500°もないため
通常ならば
かんらん岩は
融け出しません
しかし
海洋プレートから
はきだされた水を
吸収することで
かんらん岩の
融点が下がり
1000°でも
融けだすようになるのです
それが
沈み込み帯の
マグマになります
地下100mあたりで
水を吐き出す
緑泥岩(りょくでいがん)や
角閃石(かくせんせき)と
160mあたりで
水を吐き出す
金雲母(きんうんも)の
2パターンあり
それぞれの深度で
マグマができます
そのため
斜めに沈み込んできた
プレートの角度と深さ
の位置から
垂直に上がった所に
それぞれ
火山ができるので
二列に並んだ
火山帯が
形成されます
2.海嶺・リフト
地球内部では
マントルが対流しています
アセノスフェア内では
水あめ状のマントルが
対流していると
考えられていますが
海嶺の真下あたりに
ちょうど
高温のマントルの
上昇流があるとされます
海嶺の裂け目を
埋めるために
上昇流にのって
浅い場所まで
沸き上がってきた
マントルは
高温を維持しつつ
圧力が下がるので
かんらん岩が
融解して
マグマができます
マグマは絶えず噴出し
海嶺火山となります
#10 発散境界
発散境界のマグマはどこからきたの?
でも詳しく説明しています
3.ホットスポット
沈み込み帯でもなく
海嶺でもないのに
活発な火山があります
プレートの境界とは
関係なく
火山活動している場所を
ホットスポット
と言います
キラウェア火山がある
ハワイ諸島や
アメリカの
イエローストーンが
有名です
ホットスポットのマグマも
海嶺の時と同じく
マントル対流において
高温のマントルが
上昇してくる過程で
できるのですが、
上昇するマントルの
スケールが違います
海嶺の場合は
上部マントルと
下部マントルの境目
あたり(地下660㎞)から
プルームと呼ばれる
上昇流に乗って
マントルが上がってきますが
ホットスポットの場合は
さらに地球の深部
核との境目(地下2900㎞)
から沸き上がる
大きな上昇流
(スーパーホットプルーム)
だと言われています
リフトである
大地溝帯(リフトバレー)も
このスーパーホットプルームが
起因しているようです
ホットスポットでは
火山が一列に
並んでいます
それは
火山が形成されて
しばらくすると
マントル上昇流の
活動休止期間に入ります
火山活動が休みの間にも
プレートは移動しますので
いつしか
できた火山は
ホットプルームの位置から
ズレてしまいます
また活動が再開した時には
新しい場所に
新しい火山ができる
というわけです
この繰り返しで
まるで火山の
オートマチック工場
みたいに
古い年代順で
一列に
ぽつぽつと
火山が形成されるのです
上図の
ハワイ諸島の絵の
年代を見ていただけると
一目瞭然です
このように
マグマができる場所は
沈み込み帯
海嶺、リフト
ホットスポット
とさまざまですが、
必ず
マントルの浅いところで
できていることが分かります
これでプレートが、、、、
お、終わったぁー!!
やったよ、
おかぁさあ~~~ん!!!
次は
岩石に入ります
あ、
岩石は
プレート以上に
長いんです(´;ω;`)
よかったら
またお越しください
謝辞 ~星屑の子供たち~
巨人と小人の会話みたくなってます
(; ̄ー ̄A
たまにあるスタエフのバグにもめげず