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手袋を買いに(前編)

新美南吉
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青空文庫より、
新美南吉の「手袋を買いに」
を2回に分けて読みました。
その前編になります。


《ふわっとあらすじ》

ある冬の朝、
狐の親子の住む森に
雪がたくさん降り積もりました。

子狐は雪が初めてだったので
お日様が反射した光がまぶしくて
目に何か刺さったと思ったのでした。

外で遊んでいるうちに
子狐の手は冷たくて
真っ赤になってしまいました。

お母さん狐はかわいそうに思って
子ぎつねのために今夜、街まで下りて
手袋を買いに行くことにしました。

人間のお店で買うのです。

夜になると親子は出発しました。

しばらく行くと
街の灯が見え始めました。

昔、お百姓さんに
ひどく追われたことを
思い出したお母さんぎつねは、
怖くなって、これ以上
進めなくなってしまいました。

そこで子ぎつね一人で
手袋を買いにいかせることにしました。

お母さんぎつねは子ぎつねの手を握ると
片方だけ、人間の手に変えました。

そして、
必ず人間の手の方を差し出すんだよと
子ぎつねによく言いきかせてから
人間の手の方に白銅貨を2枚
握らせてあげました。

~・~・~・~・~・~・~

音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

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