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のんびり地学基礎 #10 発散境界

では、
プレートの境界を
1つ1つ見ていきましょう!

昨日、結局枕投げしたのね

#09 プレートの境界
の最後に
彼女たちは枕投げを
企んでいたんです

枕投げで
ストレス発散
できたかな?

というわけで
今日は発散境界です

発散境界とは
どんな境目なのでしょうか

プレートの生産工場

アイスランド
シンクヴェリトル国立公園(海嶺)

発散境界である
プレートの境目では
地球内部の
マグマが湧き出しています

湧き出したマグマは
冷えてプレートになり
左右に分かれて
拡大していきます

発散境界は
プレートの湧きだし口です
プレートが生み出されていく
プレートの生産工場なのです

発散境界は
海の底と
陸上にもあります

それぞれの発散境界を
見ていきます


海底火山の大山脈~海嶺~

海の中でプレートがつくられています

発散境界の
大部分を占めているのが
海嶺です

海嶺は
海底火山の大山脈です

地球を
ぐるっと取り囲み
枝分かれしながら
海底をくまなく
走っています

海嶺で
湧き出したマグマが
冷えて
海洋プレートになり
左右に分かれて
広がっていきます

海の中で生み出されている
新しいプレートです


大陸が引きちぎられる谷~リフト~

大陸にも発散境界があります

マグマの活動により
プレートの境目で
割れて左右に引き裂かれ
2つの大陸に
分裂していきます

深く裂けた谷では
マグマが沸き上がっていて
次第に
火山になっていきます
そこを
リフトと呼びます

新しいプレートが生まれゆく
陸上で見られる発散境界です

現在、
実際に見ることのできる
代表的なリフトは
アフリカの大地溝帯
グレートリフトバレー)です

今も大陸が裂けて
左右に
離れて続けています

これはすごい!!地面が割れてるよ!


いずれ
裂けた窪みの
領域が拡大すると
次第にそこは
水がたまって海となり、
リフトは海嶺に
なっていくのです



発散境界のマグマの源は?

地球内部では
高温のマントルが
対流しています

マントル内では熱いマントルが対流しています


海嶺やリフト周辺の
地下では
マントルの上昇流
(ホット・プルーム)
があるとされ
開いた隙間を埋めるために
裂け目に向かって
上昇していきます

上昇するマントルは
急速に
沸き上がってくるので
高温を
キープしたまま
圧力だけが
下がります

すると
マントルである
かんらん岩の
融点が下がるため
その一部が融け始めます

そして
融けたものが
マグマになるのです

このようにして
発散境界では
隙間を埋めるため
マグマが絶えず
噴出しています

海嶺が
陸上まで延長している
アイスランドでは
活発な火山活動を
見ることができます

間欠泉も見られるよ


アイスランドは日本につながってる!?

アイスランドは
ユーラシアプレートと
北米プレートの
境目にのっています

ちなみに
日本も
ユーラシアプレートと
北米プレートの
上にのっていますよ

プレートには名前がついています!

アイスランドでは
世界で唯一
海嶺の一部が地表に
あらわれています

縦断する
2つのプレートの境界
つまり
大西洋中央海嶺
地上で
見ることができます

シンクヴェリトル国立公園 ギャウ
(地球の裂け目)

地上に表出している
海嶺の裂け目は
リフトではなく
ギャウといいます

海嶺の中に
入れるなんて
不思議です

ちなみに
アイスランドでは
オーロラも観測できます↓

オーロラは英語圏では
ノーザンライトというそうです

子どものころ
大人になったら
絶対
オーロラを見に行く!
と思っていました

アイスランド、
海嶺とオーロラが
両方見れるとは!
いつか
行ってみたいなぁ

そして
アイスランドの
北米プレートと
ユーラシアプレートは
ぐるっと
地球の裏側まで
延びていて
日本まで
つながっています

最近の研究では

もしかしたら
日本の
北米プレートと
ユーラシアプレートの
境目は
ちょうど
フォッサマグナ
あたっているのではないか
と言われています

フォッサマグナは
また、日本地史で
とりあげる予定です


せっかく来たから
ラグーン(温泉)にも入ってこ!


【ちょっとがっつり地学(^_^;)】

プレートテクトニクス以前
アルフレッド・ウェゲナーが
大陸移動説を提唱していました

現在、
バラバラに
離れている大陸は
元は一つの超大陸
それが分裂をしていき
今の位置になっている
という説です

超大陸
パンゲアとかロディニアとか時代でいろいろ


1つの例をあげると

南米大陸の東側と
アフリカ大陸の西側
二つの大陸の形を
合わせると
パズルのように
ぱちっと合うのは

南米とアフリカは
元々くっついていた
というものです

角と角がバッチリ合ってますよね

地質学的にも
生物学的にも
合理的な説だったのですが
大陸を動かす原動力について
十分な説明ができず
次第に
すたれていきました

しかしその後、
南米とアフリカの間にある
大西洋の海底に
大西洋中央海嶺
みつかりました

それにより
確かに
南米とアフリカは
くっついていたと
説明できたのです

というのは

2つの大陸の
パズルの合う境目が
はじめは
リフトだった

つまり
大陸が引きちぎられる
発散境界だった
ということを
意味している
からです

プレートがつくられ
南米大陸と
アフリカ大陸が
西と東に
遠ざかってゆくと

凹んだくぼ地は
水が溜まって
海(大西洋)
になり

リフトは
大西洋中央海嶺
になった
というわけです


アイスランドの自然、素敵だったね
明日のプレートはどこかなぁ?

プレートも
いよいよ後半戦です
明日はどこへ行こうかな?

次回も
お楽しみに(*^-^*)


謝辞 ~星屑の子供たち~
久しぶりに収録ができる喜びにあふれています!
発散が数学で使うとか何とか、
スルーしてしましました(;'∀')

あさせさんの復習回♪

エチオピアってすごいですね。
プレートのリフト工場見学、スケールが大きい!
一緒に行ってみたいなぁ。


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