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のんびり地学基礎 #14 岩と石

岩と石の違いって何でしょうか?

大きさの違いかな?

岩は、ある程度大きい石の塊で、
石は、手で持てるくらいのサイズ、
とか?

確かにそうですね。

しかし、地学的には
少し異なります。

まず、読み方ですが
を「いわ」ではなく「がん」と読み、
は「いし」ではなく「せき」と読みます。

がんは小石から大きな岩まで
全部ひっくるめてがんと呼びます。
かんらん岩、安山岩、花崗かこう岩、などなど。

とするとせきはなんでしょう?

せきとは鉱物のことです。
かんらんせき(ペリドット)や
ザクロいし(ガーネット)や
金剛石こんごうせき(ダイヤモンド)などなど。

あれ?
だから価値のある鉱物のことを
宝石「ほうせき」と呼ぶのでしょうか!?

がんはいろんなせきの集合体。
がんを構成する
ひとつひとつのパーツがせき
というわけなのですね。

みなさんわかりましたか?

なかなか理解できない私のために
講師の〇さん特製、
「唐揚げ弁当理論」で
もう少し説明させていただきます。

唐揚げ弁当は、
唐揚げがメインですが、
ご飯、梅干し、キャベツやたくあん
などなど他のものも入っていますよね。
いろいろ入って唐揚げ弁当です。

で、
この状態ががんです。

例えばかんらんがん
かんらんせきの比率が高いので
かんらん岩と言いますが、当然、
他にも違う鉱物が混ざっている状態です。

次に、唐揚げ弁当から
唐揚げを一個だけ取り出すと
それはせきです。
一個の鉱物ということです。
そして、
鉱物というのは
一つの結晶のことです。

顕微鏡レベルの極小の結晶も、
ハンドボールほどの大きな結晶も
どちらも1つの結晶であり、
1個のせきとして数えます。

ちなみに、
ガラスはせきではありません。
ということは、ガラスは
鉱物でも結晶でもありません。

ガラスはガラスなのです。

鉱物とガラス


ではガラスとは何でしょう?

まず結晶は、
どろどろのマグマが
冷えてゆく過程で、
原子たちが同じパターンで
規則正しく周期的に並んで
固まった状態のものです。

一方ガラスは、
原子たちが液体の中を
自由に動いているところ、
急速に冷えたせいで
ぐちゃぐちゃの位置のまま
固まってできたものなのです。

〇講師曰く、例えば
校庭で遊んでいる子供たちが

先生の号令で、
ゆっくり時間をかけて
学年、クラス順に
綺麗に整列したものが結晶

バラバラに遊んでる子供たちに
「みんなその場でストップ!」
と号令をかけたのがガラス
ということでした。

なるほどぉ~(^_^)

次回は、
のんびり地学で使う数学、
「三角関数」の回がひとつ
はさまります。
指数、対数の回と同様、
ほぼ数学要素はありませんm(__)m


謝辞~星屑の子供たちへ~

私の理解力のなさに、〇さんがたくさん例を挙げてくださいました。
たとえが面白くて、逆に話が入って来ないという。。。
復習でばっちりわかりました。ありがとうございます。

Geo Radio「のんびり地学基礎#14「岩と石」


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