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臨終まで

梶井久
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青空文庫より梶井久の短編、
「臨終まで」を読みました。

梶井久は、
以前朗読をした「檸檬」の作者
梶井基次郎の母です。

基次郎は晩年、
結核を患い亡くなります。
これは、その病床で親身に世話をし、
息子の最期を看取る、母親の手記です。

途中で切ることができず、
一回で読みました。


《ふわっとあらすじ》

病状の変化はあるものの、
いろんなものを
たくさん食べられており、
読書をしたり友人へ手紙も書いていた。

しかし日ごとに食欲は落ち
流動食のみになっていった。

ある日、
顔が2倍ほどに膨らんだ。
手足にもむくみがきた。
足がむくむと、
もう長くは生きられないと
医者から言われていたが、
いよいよその時がきたのか。

兄弟を呼びつけたり、
薬を調達してこいとせがんだり、
よくよく
彼の願いを聞き入れていたが、
もうこれ以上は
苦しみを取り去る術なく、
手の施しようがない。

なお苦しむ彼に母は、
最後に「悟り」がある、
と伝える。

その言葉を受け入れて
穏やかな心持ちになった基次郎。

臨終まで、あとわずかのようだ。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

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朗読しんいち〜臨終まで☆梶井久 青空文庫より〜
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