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田中邦雄さんのこと。
「阿久比の名物おじいちゃん」「反戦のレジェンド」で名高い田中邦雄さんが逝去されました。
私にとっては、当選結果に一緒にばんざいしたのが最後のひとときとなりました。
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1歳の娘をチャイルドシートに、当時96歳の邦雄さんは助手席に、CD「私の町」をBGMに、百年と希望を感じながら、車で支持者さんを回った日々。
当選後は、
「あぁこんな時に竹内つよしさんがいたらなー」
「こんな時、枡内みとこさんだったらどうするかなー」
と、亡くなった共産党の歴代阿久比町議を頼りにしている自分に気づいていましたが、また1人、偉大な支えを失い、つらいです。
邦雄さんは、こんなに感覚の違う私でも決して否定することはなく、打ち出し方、表現についてはむしろ「好きなようにやればいい」といつも言ってくださっていました。
当選後、初の臨時会で、めっちゃ緊張したけど、新人だけど、「議長、3番、新美かずな」って震える声で質問したんだよ。と。
自慢したかった。
報告したかった。
それだけが心残りだった。
共産党の議員が復活した、と一番喜んでほしかった。
でも、邦雄さんが亡くなる直前に、それを伝えてくださった方がいたんです。
「かずなさんが、はじめての議会で、ただ一人、質問しましたよ。あとは、任せて大丈夫だから」
というと、うん、うんと小さく頷いていたそうです。
そしてまもなく、息を引き取ったと。
そのお話を聞いて、ためていたものがワッと溢れ出ました。
これを書いていても、またつらい…
しかし私よ、まるでもう、ずっと共産党員みたいな書き方ですが、たかだか9ヶ月目ですから!
これ以上はないくらいに、かけ出しの状態で議員になってますから!
こんな新人議員の私では、今はまだ頼りなくて、おちおち眠っていられないかもしれないけれど、あとはまかせた!と言ってもらえるよう、平和を願うみんなと、私の精一杯で、がんばるからね。
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わたし的には「くだらんよ国葬なんて、や〜めた国葬」