ポジショナルプレーってなんだよ!!
どーもあぐおです!
本日は流行り?の『ポジショナルプレー』についてわかりやすく、簡単にご紹介いたします!
目次
⑴優位性
⑵”positional play”
⑶『スペース』の支配
⑷マンチェスター・シティからみるポジショナルプレー
⑸メリット
⑹デメリット
⑺実は…
⑴優位性
サッカーには3つの優位性があると言われております。
❶数的優位
→文字通り、人数の優位性です。
→攻撃してくる人数よりも守備の人数が少なければ不利ですよね?
❷質的優位
→選手の質による優位性です
→メッシがドリブルしてくるのに対して、あぐおこと私が守備したら100%抜かれます
→サッカーゲーム好きな人からしたら一番わかりやすい部分かもしれません。
❸位置的優位
→選手の立つ位置による優位性です
→よく、「相手の間に立て」といった言葉もありますが、これもこの位置的優位を確保する一つです。
この❶〜❸はサッカーを考える上で非常に大切な考え方になりますが、今回ご紹介するポジショナルプレーでは、❸の優位性が非常に大切になっております。
⑵“positional play”
そもそもなぜポジショナルプレーと言うのか。
position=[名]位置
nalが名詞を形容詞にしてくれるので
Positional=[形]位置の、位置的な
となります。
playに関してはプレーのままにしておきましょう。
(日本語に直してもいいのですが、私は外来語であっても直感で理解できている言葉に関して、そのまま使う方がわかりやすいと考えております。)
なので、positional playとは『位置的なプレー』となります。
❸が重要、というよりかは❸基準のプレーそのものということになりますね。
⑶スペースの支配
ポジショナルプレーの目的は、『スペースの支配』です。
サッカーはあの広いピッチで11vs11で行います。そのため、必ず何処かにスペースが存在しています。スペースは、どれほどサッカーの戦術が進んでいったとしても、この人数でサッカーをしている限り埋めきることはできません。
そこで、スペースを有効につかうことを目的に生まれた考え方が『ポジショナルプレー』です。
あらかじめスペースになる部分を立ち位置にしておくことで、相手より優位性を持ってボールを運ぶことができます。
⑷マンチェスター・シティからみるポジショナルプレー
本当にすみません。
技術不足、勉強不足でカッコいい図を作れませんでした…
なので、手書きになってしまいます。
お許しください。
この時点では、なんとなーく見ていただければ!と思います。(また別の機会に『5レーン理論』というものに触れて解説いたします)
ただ、そうは言いつつも、マンチェスターシティの選手(マグネットでなく手書きの選手)が、相手6人に対して5人(出し手除く)しかいないのにも関わらず、マークされていないことがわかると思います。
理由は、綺麗に相手選手の間に立てているからです。この立ち位置をあらかじめ設定しておくことこそが『ポジショナルプレー』です!
一概に『ポジショナルプレー』と言っても様々な形があると思いますが、一番オーソドックスな形であるかなと思い、紹介させていただきました。
今後、『5レーン理論』を学べばよりわかりやすくなると思います!
⑸メリット
1番のメリットは『再現性の高さ』です。
サッカーは複雑です。
「サッカーに同じことは2度と起こらない」といった言葉もよく使われます。
そのため、「うまくなれば勝てる、うまくなる練習をしなくては」という考えのもと、何となくのテーマでサッカーの練習が行われていることも少なくありません。
しかし、このポジショナルプレーという考えがあれば、目指すべきプレー、行うべきプレーがはっきりします。
試合中、この立ち位置を繰り返すことで、簡単に考えを共有でき、スペースを支配し、ボールを運べるのです。
そのため、テーマを持って準備をすることが可能となります。これがポジショナルプレーの1番のメリットではないでしょうか。
⑹デメリット
ポジショナルプレーにデメリットはありません!
以上です。
…と言いたいところですが、あります笑
一つ目は、「対策のしやすさ」です。
ペップがシティで設定したポジショナルプレーは、当初、誰も止めることができず、勝ち点100という偉業を達成しました。
しかし、定位置がある程度決まっているということは、対策もある程度決めやすいということです。
事実、今シーズン(19/20)主要選手の怪我が重なったことは痛手でしたが、それ以上に対策が編み出されてしまったことが決め手となりました。
二つ目は、「完璧な『理論』」です。
選手は人間です。
どれほど一流の選手であってもミスをしてしまいます。
ポジショナルプレーは基本的にボールを保持し続けられることが前提です。そのため、ミスをしてしまえば準備していたことが無駄となり、反撃を喰らうことになります。
このミスに対してどのように考え、準備しておくかがないと机上の空論と化してしまう恐れがあるのです。
三つ目は…って「まだあんのかい!」って話ですよね笑
あります笑
といいますか挙げればキリがないようにも思います。だから面白いんです笑
考え続けるのをやめてはいけないということですね!
はい、では三つ目、ひとまず最後です。
「マルチタスクをこなせるか」ということになります。
誰がどの位置にいなくてはいけないか、ということは決めなくていいのです。
つまり、誰がどこにいてもその位置で行わなくてはいけないタスクをこなせることが、ポジショナルプレーを成功させる鍵になります。
逆に言えば、マルチタスクをこなせる選手が少ないチームでは成立しないということです。
現代サッカーのスピード感の中で、いちいち決まった選手が定められた位置に来るのを待っているわけにはいきませんから。
⑺実は…
ここからちょっとだけ余談です。
肩の力を抜いていただいて構いません笑
実は、ポジショナルプレーというものは昔からありました。というより、その位置でプレーする選手は昔からいた、ということです。
(イニエスタは昔からボールに寄らず、相手の間に位置を取っていました)
ポジショナルプレーとは、後からそういった個人の判断をわかりやすく言語化したものとなります。
つまり、立ち位置にセンスがないと言われてきた選手でも、ポジショナルプレーという言語化された理論を学ぶことで、努力でセンスに近づけるようになってきたのです。
面白くないですか!?
指導者を目指す上で、センスがある子を伸ばしていくのはもちろんですけど、そうではない子も同じようなレベルで戦えるように導いてあげたいと考えています。なので、こういう理論はすごく参考になります。
まさに『ことばの力』というやつですね!
以上で、『【簡単解説】ポジショナルプレー』を終わります!
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!
また会いましょう!では!!
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