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トヨタの施設栽培技術がもたらす農業イノベーション
自動車産業の技術を農業に活かす──。トヨタ自動車が展開する施設栽培技術が、日本の農業に新たな可能性を切り開いています。
詳細はTOYOTA Timesの記事をご覧ください。
工場排出物の有効活用システム
工場から排出される「無駄」を「価値」に転換する取り組みとして注目を集めているのが、同社の施設栽培システムです。これは、工場併設を想定した栽培環境をつくり、工場からの排熱をハウスの温度管理(暖房・冷房)に活用すると共に、排気中のCO2を施用する、という画期的な仕組みです。
実証実験の成果
愛知県内の自動車工場2カ所に設けられた実証用ハウスでは、LED補光技術やCO2施用などのテクノロジー活用を活用し、ミニトマトとイチゴの周年生産を実践しているようです。ミニトマトでは10アール(約1,000平方メートル)当たり約45トンという収穫量を達成した、と報告されています。
詳細は農業新聞の記事をご覧ください。
トヨタ生産方式の農業応用
さらに特筆すべきは、自動車製造で培った「トヨタ生産方式」を農業分野に応用している点です。効率的な作業計画と管理、標準化された収穫基準の導入により、安定した品質と生産性を実現したい狙いのようです。
環境・地域への貢献
このような取り組みは、単なる技術転用にとどまらず、「廃熱」や「CO2」の利活用といった農業分野でのカーボンニュートラルへの貢献という側面を持ち合わせており、日本の農業が抱える課題解決の新たなモデルケースとなる可能性を秘めていると思います。
ソーラーシェアリングの展開
当社としましても、施設栽培には脱炭素化の余地が多く残されていると感じ、発電した電力をその場で消費する自家消費型のソーラーシェアリングの貢献可能性が大きい領域と認識しております。
当社では、2021年以降、温室ハウス向けのソーラーシェアリングシステムを3基販売・設置しており、24年には、軽量太陽光パネルを温室ハウスへ直接設置し蓄電池を併設した自社実証ハウスの運転を開始しております。
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このような温室ハウス一体型ソーラーシェアリングの活用対象としては、農業分野のほかに、陸上水産養殖といった分野も考えられます。
ホテル三日月で実施されている取組のように、ハウス内部に設置した養殖プールで陸上水産養殖を行う場合、ハウス屋根に太陽光パネルを設置し蓄電池を併設することで、養殖に必要な電力を昼間はその場発電し、夜間は蓄電池から給電することで、電気代の節約とBCP対策とを同時に実現する仕組みも構築することが可能です。
詳細はPR TIMESの記事をご覧ください。
弊社はこれからも、農水産業の未来像を模索してまいります。