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終わる日記(2024/10/31)

2024/10/31

肩が痛い。それは平面上に肩がなくて段差のあるでこぼこした上に肩がある状態で寝ていたせいなのだが、昨日もそうだった。昨日は眠る前に枕を上にあげて平面になるように整えてから寝たはずだった。寝ているうちに掛け布団か枕が隙間に入り込んでくる。しかし眠い。いくつか夢を見た。顔を洗ったらこびりついていた目やにでねばねばした。

ヘアライン加工というのはいい。一方向に髪の毛(=ヘアライン)みたいに細かい傷がたくさんつけられている表面加工のやり方。はじめから傷が入っている。傷つけられている。だから新たな傷が目立たない。それはありがたい。そこがいいのだと思う。傷をつける。新品のセーターにはコーヒーをこぼす。本を買ったら蒙古タンメンの汁を散らす。

このところ口腔内が劣悪だ。口内炎が下唇に左右対称にできている。いつの間にかできていた。ビタミン不足? 一昨日くらいに気づいたが、どちらかが先にできてどちらかが後にできて、それには今日気づいた。ぴったり左右対称に配置されている。まるでそこにあるべきであると言っているみたいに。鏡の前でひっぱって下唇をべーっとやると、右は白い面、左は黒い点になっている。交互にぺろぺろ舐めてみるとよくわかる。右は面で、左は点。生梅飴を舐めていたら上も切れていることに気づいた。やけどだろうか。歯医者の麻酔のときは意識がないからたのしくなってぺろぺろしていたら麻酔が切れたときに血だらけになっていたりするが、今回はちゃんと痛みがあるからそういうことにはならない。

どんどん落ちてくる。洗った豆腐のパックとかムッティの缶とかなんでもごたれのボトルとかが落ちてくる。昨日は計量カップが落ちてきて戻そうと手を伸ばしたら二次災害で蒙古タンメンのカップ麺の食べくさしが倒れて、食べくさしには汁が残っていたから床が赤茶けたどろどろの液にまみれてしまった。拭く専用のタオルを持ってきて拭いて、食器棚の内側の壁面に飛び散っていたのもぜんぶ拭いて、白い絨毯にも返り血みたいに派手に飛び散っていてさいあく。あらゆるものが落ちる。

布団に入って、眠れないから夜風を浴びようと思って窓を開けた。涼しい風だった。外で男が咳き込んでいる声が聞こえて窓を閉めると閉まっていた。一回閉めた窓をもう一回閉めようとした。首筋になにかがツーっとつたっていくような感覚があって、手を当ててみる。蟻はいなかった。蟻だと思っていた。

この日記を読んでくださってありがとうございます。いささか唐突ではありますが、僕はここであなたにお礼を言いたいと思います。いつも終わる日記を読んでくださりありがとうございます。そして、読んでくださっている方が「今日の日記読んだよ」と僕に報告してくれることもあります。たいへんありがたいことです。それはシンプルに嬉しい。ひまつぶしがてら読んでいるあなた、公開と同時に読んですぐに感想を送ってくれるあなた、ひとりでこそこそ隠れながら読んでいるあなた、読んでくださっている方ひとりひとりにいつも励まされています。ありがとうございます。

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