見出し画像

長いもの特徴と食べ方メモ

はじめに

前回「ジャガイモの簡単な食べ方」についてご紹介しましたが、今回は長いもの特徴や簡単な食べ方についてご紹介します。

長いもの保存の仕方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

長いもの特徴

長いもは「ヤマノイモ」の一種。おそらくスーパーなどでは「山芋」「ツクネイモ」「自然薯(ジネンジョ)」などの名前で見かけることが多いのかなと思います。形も食感も様々で、ごろんとしたイモのような見た目だったり手の形のように枝分かれしていたりするものを見かけます。

長いもは東北・北海道の生産量が全国の8割と多く、旬となる収穫期は春(雪の下で越冬)と秋(雪が降る前に収穫)の2回あります。
僕の住んでいる大正地域で生産される「長いも」は形がシュッと伸びてまっすぐなのが特徴です。水分と粘り気のバランスも良く、ほんのり甘みがあり色々な料理に合います。

長いもの食感と栄養価

長いもといえばやっぱり「とろろ」などのネバネバした粘り気が特徴。これは体内で粘膜の表面を守ってくれるので胃腸に優しく、風邪予防にも効果的と言われています。長いもが「滋養強壮に良い」というのもよく言われます。胃腸が弱い僕としては、生で食べてもお腹に優しいのが嬉しいところです(個人談)。

カロリーが少ないにも関わらず、ミネラル分などの栄養価が高いとも言われています。また長いもによって水分が多め・粘り気が多めなど個体差もあるのですが、当農場の長いもは嬉しいことに生ではみずみずしくシャキシャキしていて、すりおろすと粘り気が強く美味しいという評価をよく頂きます。栽培時の土壌の性質や成熟度合いによって、食感や食味が大きく変わるのが長いもの特徴です。



手軽に長いもを調理する

基本的に長いもは皮をむいてから使いますが、はじめに全て皮を剥いてしまうとヌルヌルで持ちづらくなってしまう…というご意見もあるかもしれません。人によっては手が痒くなってしまうことも…。皮を残した状態で使う分だけ皮をむいてカットしたり、すりおろす場合は少しずつ皮を剥いてく感じにして、調理時には皮つきの部分を持つようにすると使いやすいし保存性も良くなるかなと思います。

火を通すと長いものネバネバ感が少なくなるので、ご家族にネバネバが苦手な方がいる場合は特に焼く・茹でるなどの食べ方をオススメします!

●焼く
定番はやはり長いもステーキ。調理も焼くだけなので簡単で、長いものサクサク感、焼き加減によってはホクホク感を楽しむことができます。
皮をむいた長いもを1〜2cm幅の輪切りにして、フライパンでバターを敷いて焼きます。ニンニクを刻んでガーリックバター風味にするのもオススメです。焦げない程度に両面焼き、醤油と塩こしょうで味付けして出来上がり。
写真は実際に使っていただいたK氏があげてくださったのを使わせていただきました(ありがとうございます!)

画像1

●揚げる
素揚げにするのも人気です!皮を剥いて食べやすい形、スティック状などお好みの形にカットして、油で揚げた後に塩でシンプルに味付けします。長いもを揚げる際は油は少量で短時間で良く、揚げる温度は少し高めにするのが良さそうです。

またこちらもK氏があげてくださった磯辺揚げ。すりおろしたものを海苔に巻き、揚げているようです。美味しそう…。

画像2


●生のままサラダ・叩き長いもに

個人的な一番の長いもの活かし方がこれ。保存状態の良く新鮮な長いもは、生で食べるとみずみずしいシャキシャキ感が楽しめます。千切りにするのが特にオススメですが、千切りが少し面倒な場合はもう少し大き目の短冊切りにしたり、一口大の乱切りにして、密封袋に入れて上からめん棒などで食感が残るくらいの長いもの叩きにしても美味しく食べられます。

千切りにした長いもサラダはシンプルにめんつゆやポン酢とよく合うほか、わさびじょうゆ、ごまドレッシング、潰してペースト状にした梅肉と和えるなど和風の味付けがよく合います。刻み海苔や刻みネギを振りかけたり、もずく酢を加えても◎
叩きにする場合も梅肉と和えても良し、オクラや納豆などのネバネバ食材などもとても相性が良いです。

大根やキュウリと一緒に千切りサラダにしたり、水菜などの葉物野菜と一緒に食べるのもバリエーションが増えてオススメです!


●漬物
保存袋を使って冷蔵庫で漬物にするのも簡単おすすめ。醤油漬けで半日程度。ニンニク醤油・ワサビ醬油で漬けるのも良さそうです。このように漬けておくと切った長いもも数日持つので、おかずの一品用につけ置きしておくのも便利かなと思います。


●すりおろして「とろろ」に
とろろご飯、とろろそば、とろろうどんなどが定番でしょうか?料理の度にすりおろすのは少し面倒なので、まとめてすりおろして保存袋に入れて冷凍しておくことができます(保存編の記事も合わせてご覧ください)。

とろろ状にした長いもは、なめこやオクラの味噌汁に入れてとろろ汁にしたり、カレーの仕上げにとろろを加えて煮ることで一晩おいたようなまろやかなとろみのあるカレーにすることができます。隠し味的にオススメです!
(どちらもドロドロになるので入れすぎには注意です)



じゃがいもポテサラ vs 長いもポテサラ、どちらが好み? 

最後にご紹介したいのが、ちょっと変わったポテトサラダ。
じゃがいもと同じように、長いももレンチンしてから潰してポテトサラダにすることができるので、ぜひ食べ比べして楽しんでみていただきたいです。じゃがいもで作ったポテトサラダと比較して、長いもで作ったものはモチモチした独特な食感で、味にコクも感じます。

長いもは思った以上に粘り気が出るので、あまり潰しすぎないようにする・使うマヨネーズの量を少なめにするとちょうど良い塩梅になるのかなと、実際に作ってみて思いました。

比較写真はU氏に提供していただきました(ありがとうございます!)
左がじゃがいも(メークイン)を使ったもので、右は長いもを使ったもの。
ジャガイモの方がホクホク感、長いもの方はクリーミーな感じが写真から伝わってきます。

画像3

おわりに

今回は数ある食べ方のほんの一部しかご紹介できなかったので、また良い調理方法があれば紹介していきたいな、と思います。

またこちらは、最近リニューアルされたJA帯広大正Webページから、「大正長いも」について紹介されているページです。栽培風景・収穫風景についてまとめられているので、ぜひご覧ください!


いいなと思ったら応援しよう!