インターン生の声【第31稿】(ヒオキ)
昨日は農村部に出向き、新規農家獲得のためのMeeting(説明会)を行ってきました。
午前と午後に一度ずつ行い、それ以外の時間はChief of villageと話していました。
まずはMeetingの様子をお話して、その後にそこから感じたことやAGRIBUDDYと農家の状況について書きたいと思います。
【Meetingの様子】
事前にmentorがchief of villageにアポイントを取ってから村の集会所で説明会を開きます。
(写真)Meetingの様子
Meetingではどうやって農家さんがProductを得るのか、ということやローン等一通りAGRIBUDDYの仕組みやサービスについて説明します。
その後農家さんから質問に対して答えていくという形を取っています。
昨日は午前午後どちらのMeetingでも農家さんからの質問が多く出ていて、興味を持ってくれているように感じました。スタッフも手応えを感じているようで嬉しそうにしていました。
(やはり議論になるのは肥料や農薬の値段とマーケットについて。カンボジアの農家さんの多くはこの点で痛い目をたくさん見てきたので慎重に議論しています。)
今回訪問したのはどちらも世帯数が200以下の小さい村でした。(大きい村の世帯数は500〜1000以上)
午前中は16農家、午後は14農家来てMeetingに参加してくれていました。
来られる方のほとんどがご高齢でした。若い人たちはタイに出稼ぎに行くか農地で働いているので、同じ世帯の高齢者がこういう会議や説明会に列席するそうです。
どのくらいの農家さんから連絡が来て登録してくれたのかは現時点で聞けていませんが、Meetingに参加した農家さんの多くは積極的に考えてくれているようです。
【感じたこと/学んだこと】
1.同じ村の農家間でも差があること
農家さんを集めてのMeetingは小学校中学年のクラスの状況をイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
学級委員がchief of villageで、一部の前の方で真剣に話を聞く農家さんがいて、その他の後ろの方にいる多くの農家さんはよそ見をしていたり、横の人と色々話していて聞いているのかいないのか分からないといった感じです。
そして積極的に質問をするのは前に座っている農家さんなので、AGRIBUDDYへの認識も大きく異なってきます。
話を聞いていられる時間も農家さんによってかなり異なります。
同じ農家と言っても集中力や理解力に大きな差があります。なので、どうしても直ぐにはすべての農家さんにリーチできない部分があると思います。なので最初のうちはターゲットを絞り、特に興味を持ってくれている農家さん(アーリーアダプターの農家)をいかに勝たせて成功させて、AGRIBUDDYのブランドイメージを作っていくかが大切になってくると考えています。
2.AGRIBUDDYへの登録状況はProductの購入時期によって異なる
午前中Meetingをした村は特に興味を持ってくれているようでした。
というのもその村ではまだ2回目(花が咲いて身をつけるために追加の肥料が必要になります)の施肥のための肥料を買っていないそうです。そのため、AGRIBUDDYで肥料を買いたいという話でした。
肥料購入予定があるのか、既に購入したのか残っているのかによってAGRIBUDDYへの登録状況は大きく変わります。
シェムリアップにいた時は既に購入予定があるため登録してくれない農家さんが多くいました。
自然相手の仕事なのでプロモーションのタイミングが非常に重要になってきます。
あまり多くない人手でどうやって必要なタイミングに登録農家さんを増やすかが今後の大切になってくると思います。
○新たな発見
農家さんにとってトータルサポートは新しい概念なのかもしれません。
農家さんの中では肥料会社というイメージがあるようです。
しかし、AGRIBUDDYのサービスをまとめて受けてもらうためにもトータルサポートがあることやAGRIBUDDYの目的が農家さんの収入増であることを伝えなければいけないと感じています。
オフィスにいる人たちの思いをなかなか農家さんに伝えるのが難しいです。その部分を話しても実際どこまで伝わるのかと聞かれると怪しいです。
しかし、オフィスで考えていることを現場に浸透させることは絶対的に必要だと思うのでインターン生としてできることを頑張ってみたいと思います。
3.農家さんの理解度について
スタッフに聞いてみると農家さんは理解して覚えてくれているそうです。
しかし、メモも取っていないし、おそらく来年には同じ説明をしないと分かってくれないだろうし、客観的に見れば何を理解して何を理解できていないのかは全く分かりません。
しかし興味を持ってくれているのは事実ですし、登録してくれる農家さんも少なくありません。
農家さんは何を基準にAGRIBUDDYに登録したりしなかったりするのかなということにいつも疑問があります。
きっと考えていないというのが事実なんだと思いますが、今後AGRIBUDDYをスケールさせるために必要だと思うので考えていきたいと思います。
p.s.
昨日あったハプニングを二つ紹介します。
ハプニング① 農家さん来ない問題
午前中のMeeting 。Meetingをする予定の場所に行ってみると誰もいない…
農家さんには伝わっているはずなんだけど、皆さん忙しいようで…
(写真)無人の集会所と困っているスタッフ
結局Chief of villageが村内放送をして農家さんたちがぞろぞろと集まってきてくれました。
こんなことはどの村に行ってもあるようです。
無事にMeetingを開催できてよかった…。
ハプニング② ガソリン無い問題
帰り道、MentorのPhuotがバイクを急に止めました。何かな、と思うとどうやらガソリンが無いらしい…。
(写真)諦めたタイプの笑顔をするPhuot
カンボジアにJAFはありません。どうするかというと近くの「店」からガソリンを買ってくるしかありません。幸いちょうど近くにガソリンを売っている「店」があったので問題は解決しました。
ちなみに…
カンボジアの農村部ではガソリンはペットボトルで売っています。
(写真)このペットボトルにガソリン入ってます
MentorのSinonによると、適正のガソリンじゃないけど問題なく走れるんだよね、だそうです。この国の危険物取扱はどなっているんでしょうか(笑)
毎日楽しいです(笑)
今回の投稿はこんな感じで終わりたいと思います。
次稿も楽しみにしておいてください