将来なりたい職業ランキングに「農家」をランクインさせたい
アグリボン∞のtaeです。
前回の記事でも書いていた課題解決にあたっての目の前の「壁」。
この壁にどう向き合うか。
原点に戻ってみよう。
IoTデザインガール鹿児島
昨年から始まった「IoTデザインガールin鹿児島」。この企画は県内の女性たちが集まり、数カ月かけて、地域の課題を解決するための提案をするというもの。
そこに集った37人の様々な職種、年代の女性たち。
まずは課題のテーマごとに8チームに分かれました。
私たちは「農業」をテーマにした食いしんぼうばかりが集まったチーム。
放送局、金融関係、公務員、システムエンジニア。
どうしよう、ワクワクしかない。
そもそも、この企画に応募したのは色々な方とお知り合いになれる滅多にないチャンスを得られると思ったから。正直、「IoTとはなんぞや」の状態でしたが、素晴らしい講師の方々のおかげで、その疑問は解消されていきました。
「農業」という大きな課題を前にして、まずはヒアリングと、指宿(砂むし温泉で有名なところ)の女性農家さんや農政関係の県職員の方に話を伺いました。
そこで分かったことは、今必要な労働力の不足(短期的な労働力不足)と将来的に農業を担っていく担い手の不足(長期的な労働力不足)。
課題を解決するために
この二つの不足をなんとか解消できないかと私たちは何回も話し合いを重ねました。話し合いは基本的に鹿児島市内で行っていたのですが、メンバーの一人は錦江湾の向こう側(桜島がくっついている方の半島)から、二時間かけて、子連れで参加してきてくれていました。
「IoTデザインガール」なのに、アナログな方法で進めていた私たち。そのころの私たちに「zoom」という便利なものがあるよと教えたいです。
課題解決の話に戻ります。
農家さんは家族経営が多いので、「常時の雇用は必要ないが、収穫時期などの繁忙期に“ちょっと”お手伝いがほしい。」
働き手の方は自分の都合に合わせて、「スキマ時間に“ちょっと”働きたい。」
ここを繋げればいいのではないか、と。
“ちょっと”働いていた人が農作業経験を積むことで、ゆくゆくは農家になる道を目指し、担い手になってくれる可能性を高め、地域の発展にもつなげていきたい。
“ちょっと”農業を “もっと”農業へ
そのような課題解決の提案をしたところです。
未来のハナシ
話し合いの中で、農家さんの様々な悩みや不安を聞きました。収入が安定しない、新規就農者向けの助成金がもらえなくなったらどうなるか・・・
私たちは、農業の労働力不足を解消するとともに農家さんのサポーターを増やしたいと思いました。
「味方はたくさんいるから心配しないで農業を続けて」
食べることは生きること。“食べること”の元となる農業はとても大切な職業です。その職業を魅力的なものに感じてもらえるお手伝いを私たちはしていきたい。子どもたちに、「農家になりたい」と言ってもらえるように。
私たちは今、社会実証に向けて動いています。
たちはだかる壁に、真正面から向き合い、さきほどお伝えした想いを原動力に、ぶちやぶっていこうと思います。
アグリボン∞では、社会実証にむけて一緒に取り組んでいただける方を募集をしています。
想いに共感してくれた方、鹿児島に興味ある方、のぞいてみてください。
https://tomo-shibi.jp/tomoshibi/718/
全国各地でこのたびの豪雨の影響があるようです。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。ここ鹿児島での被害も甚大で、これ以上拡大しないことを願うばかりです。