京大卒が教える🌿京都の穴場・ディープスポット完全ガイド|自然・マニアックな京都編|京都移住
こんにちは。双子のトコトコ(姉、京大卒)です。
最終回は自然とマニアックな京都の楽しみ方編です。京都の豊かな自然や、一味違った京都の楽しみ方を書きました。
後半では、なぜ京都はこんなにも人を魅了するのか?についても考察してみました。たっぷりの写真とともにお楽しみください。
カフェや建築に興味のある方はこちらの記事もどうぞ。
自然
京都はカフェや建物だけではなく、自然が身近にあるのも魅力的です。
関東は遠くに見える山が意外と遠かったりするので、京都では歩いて山に登れると知って驚きました。
そんな京都の自然をお届けします。
鴨川でひと休み
まずはじめに、季節や時間帯によってさまざまな顔を見せる鴨川をご覧ください。
京都に引っ越してきて初めて散歩したのも、初めて夜明けまで花火したのも、初めて告白をしたのも鴨川でした。
いろんな思い出が蘇る鴨川ですが、歩くたびに新しい顔を見せてくれます。本当にいいものって飽きないんだなと気づきました。
山のふもとに住める
京都はとにかく山が近いです。関東から引っ越してきて一番驚いたポイントです。街からそう遠くない場所にある緑たっぷりの山のふもとに住むことができます。
今は比叡山の近くで居候しています。
家の近所に直売所があるので、朝散歩のついでに野菜や果物を買っています。最近は鈴虫の声が心地よいです。
大学時代は大文字山のすぐ裏に住んでいました。あまりに山に近かったため、神社の湧き水を毎朝汲みに行く、ドアを開けたら鹿が道路にいる、猿にプランターの野菜を取られる、など貴重な体験ができました。
マニアックすぎる京都
古道具の宝庫*蚤の市
京都では蚤の市が定期的に開催されています。北野天満宮、東寺、平安神宮など。古いもの好きにはたまらないです。
私も古物商の端くれとしてどこかしらの蚤の市に仕入れに行っていました。上の写真は、私が蚤の市に出店した際の写真。だいぶ初期の頃です。
京都には古道具屋さんが多いです。とある夕暮れ、いつもと違う細い道を通っていると、こんな古道具屋さんを見つけてテンションが上がりました。夕闇に店内の光が映えます。これだから路地散歩がやめられないんです。
京都の個性豊かな電車たち
1両編成の叡山電鉄です。
あまり知られていませんが、京都の西の方は路面電車が走っています。ローカル感にほっこりします。
思わぬ住宅街に昔走っていた市電が展示されています。今の京都市バスのルートは市電のルートの名残があるとか。
京を見守る仁丹のホーロー看板
「仁丹のホーロー看板」をご存知でしょうか?
今も現存する森下仁丹株式会社がかつて作っていた町名看板で、京都に数多く残されています。ホーローとは鉄にガラス質を吹きつけた素材の名前です。
京都の街中でこんな看板を見たことはないでしょうか。
これが仁丹のホーロー看板です。
建物の取り壊しや盗難により数を減らしていますが、ちょっと意識すると京都の町中で見つけることができます。
昨年には、仁丹看板に関する本が出版されて話題になりました。
一番上の「〇〇区」が右から書かれているのが古い看板です。なのでこれらは古い看板ですね。最近は左から文字が書かれた復刻版もあります。
ミッケ!
木の柱に取り付けられた珍しいタイプ。だいぶ朽ちていて、これはこれで萌えます。
これを一乗寺で見つけた時は震えました。
仁丹看板を探していると仁丹以外の看板も見つかります。昔はこうやって広告宣伝していたのですね。メンソレータムもなかなかに可愛いです。
ちなみに、仁丹看板には1枚だけ木製のものがあります。私は数年前に街中を歩いていたら偶然発見しました。宝探し気分でチャレンジしてみてください。
京都は銭湯の宝庫
京都には数多くの銭湯が残っています。引越ししたりゲストハウスに泊まったりたびに近所の銭湯巡りに奔走していました。
今まで行った銭湯の中で一番衝撃的だったのが、松葉湯です。インコがいます。言い間違いではありません。本物の🦜が何十匹もいます。
さすがに頭上を飛んでいるわけではありませんが、湯船に浸かりながら、ガラス越しにカラフルなインコを眺めることができます。オーナーがインコ好きなようで、銭湯内で一番立派なインコが番頭の横スペースに鎮座していたのが印象的でした。
なかなか想像しにくいと思うのですが、動物園で動物を見ながらお風呂に入るイメージでしょうか。レアな体験でした。
京都の銭湯はなんでもあり個性豊かなんだなと思いました。銭湯が残っている街は、きっといい街です。
なぜ京都は人々を魅了するのか
京都が魅力的な理由を私なりに考えてみました。
理由① 街のサイズがちょうどよく、徒歩と自転車でどこでも行けるから
京都市はまちがコンパクトにまとまっているため、自転車があればどこでも行けてしまいます。どこか気になるカフェがあったら数十分あれば行けてしまいます。
私は元関東民なので関東で例えると、
・長野の山麓で鳥のさえずりで起床し、
・自転車で渋谷に向かってショッピングをして、
・徒歩で表参道のおしゃれなカフェでお茶をして、
・夕方までには長野の家に到着
という感じです。観光も、買い物も、自然も京都市内で完結してしまうのです。しかもどこも関東ほど混雑していません。
「オーバーツーリズムで人が多そう」と思う方もいるかもしれませんが、京都は観光地、繁華街、住宅地が割とくっきりと分かれているため、日常生活で観光客と混ざり合うことはありません。
そして、道が東西南北にまっすぐ伸びているので、地図を把握しやすいです。
街のサイズがコンパクトで全体像を把握しやすい、そして地図を覚えやすいことが居心地の良さに直結していると思います。
では逆にコンパクトすぎるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、そこのサイズ感もちょうどよく、いい感じに街が大きいのです笑。
山の方になるといまだに行ったことがない場所がほとんどですし、どの細道を歩いてもお店があるので、全制覇するのは到底無理そうです。この絶妙なサイズ感は、他の街にはないのではないかと思います。
理由② いろんな文化が混じり合うカオスを、時代を経た落ち着きが包み込んでいるから
京都にはいろんな文化が混ざり合っています。日本の伝統文化はもちろん、各国の文化も入ってきています。建築や飲食店だけを見ても色とりどりです。
さらに、京都に住んでいる人も様々です。地元の人に加えて学生、移住者、外国からの観光客などが混じり合っています。
こんなカオス状態になって忙しないかと思いきや、色んな属性の人がいて逆に居心地の良さを感じます。これが時代を経て磨かれてきた京都の包容力なのだと思います。
私はよくわからない人として京都に住んでいますが、疎外感を感じたこともありません。
関東にいた時は「みんな同じでなければならない」「みんな頑張らなければならない」という圧迫感を感じましたが、京都では全く感じません。今いるところで居心地が悪いようであれば、一度京都に住んでみることをおすすめします。
最後に
京都観光におすすめの時期は?
京都観光におすすめの時期は、個人的には桜の前後、5月のGW後、10月なのではないかと思っています。
京都の人には怒られてしまいそうなカレンダーですね笑。私は気候のいい時と人が少ない時が好きなので、上記のようになっています。
来月10月はおすすめの時期ですので、ふらっと京都に遊びにきてください。
ホームレス一歩手前な小話
第一回目の記事で「着の身着のまま京都に来た」と書いたのですが、ほんまかい!と思う方のために、京都に到着して割とすぐの写真を貼り付けます。
公園で荷解きしている様子。この日はなんとか身を寄せる宿が見つかりました。この荷物だけでいまだに京都に居候しているのが、我ながら不思議です。
今回は自然・マニアックな京都編でお届けしました。
カフェや建築が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
80枚以上の写真とともに、全3回でお届けしました。
何か質問がありましたら、お気軽にコメントください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
有益な情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします🐼
(この記事は執筆トコトコ、校正ノソノソでお送りしました)
取材、執筆などのお仕事の依頼はこちらまでお願いします▼
agriculture.twins@gmail.com
Twitterはこちら。記事の更新などをお知らせします▼
https://x.com/agri_2twins
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?