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【体験談】デジタルノマドとして国内ワーケーションしてきました | 神戸・高知・徳島

こんにちは。双子のトコトコ(姉、京大卒)です。
先日まで国内ワーケーションしていました。神戸、高知、徳島に1週間ほど滞在しました。

昨年のヨーロッパ以来の旅行でした。というのも、独立直後にヨーロッパ旅行をしてしまったので、お金が底をついていたからです。

カードの引き落としと貯金残高がレースを繰り広げる日々でしたが、ようやく「旅に出ようかな」という心の余裕が出てきました。

今はフリーランスとしてパソコン1台で仕事しているので、初めてワーケーションしてきました。体験して気づいたことをシェアします。

画像がどこなのか気になる方は、★今回の旅で巡ったところ★の章をご覧ください。


ワーケーションの体験談

カフェで仕事ができないことに気づく

旅先で仕事するって憧れますよね。初日の神戸。おしゃれなカフェでパソコンを打っている私…になれたのはいいですが、ある重大な事実に気づきます。

私は椅子に15分以上座っていられないのです。

席に着いたは良いものの太ももがムズムズしてしまい、始終ストレッチをしていたので作業どころではありませんでした。

普段は人の家でスタンディングデスクで仕事をしているので、カフェには椅子しかないという事実に気づきませんでした。切実にステンディングデスクがあるカフェの一覧が欲しい。
ワーケーションをする前にも予想できたはずだ!と思われそうですが、経験してみないと分からないものですね。

さらに、私は感覚過敏なので周りの話し声や匂い、室温、机やイスの質感が異様に気になってしまいます。普段から耳栓+マスクで対策はしているのですが、家の快適さには正直勝てないなと思ってしまいました。

というわけで、初日で「ワーケーションは向いてない」と思いましたし、今住み着いている家のありがたみを感じました。

チェックアウトギリギリまで仕事→観光に繰り出す

そうは言っても、せっかくワーケーションに挑戦しているのでもっと踏ん張ってみました。とにかく座りたくない私は、Airbnbで立って仕事をする方法を編み出しました。

本で高さをカサ増し
使い終わった後、ちゃんと綺麗に拭きました

これなら立って仕事ができます。ワーケーション作戦を切り替え、Airbnbのチェックアウトギリギリまで仕事をし、午後から観光をすることにしました。カフェで仕事ができないなら、Airbnbで仕事をすればいいのです。

せっかく旅行先に来ているのに室内に閉じこもるなんて…ともったいなく思う自分もいましたが、今は2月の一番寒い時期。寒さに弱い私は外にいるのは半日が限界です。午後から観光でちょうどよかったのかな、と言い聞かせました。

旅行中も仕事のことが気になる

午後から観光しているのはいいものの、仕事のことが気になってしまいます。「この時間、仕事すればいくら儲かるんだろう」なんて考えが頭をよぎります。

面白いのは、普段フリーランスとして仕事と遊びを一体化しているのとは、また違う感覚なのです。ワークとバケーションを一体化しているから起こる現象なのかな。なんだか観光を十分に楽しめていないような気がしました。

結論:個人的には、仕事と旅行を分けた方が好き

仕事は京都で集中的に行い、たまに旅行に出るスタイルが向いているなと思いました。やっぱりカフェに椅子しかないのは致命的でした…(そこかい)
とはいえ、憧れていたワーケーションができて貴重な体験になりました。

ワーケーションが仕事に与えるメリット

一方で、これはワーケーションだからできたことだ!と思うこともあります。

創造性が高まり、新しいアイデアが思いつく

旅先では、強制的にぼーっとする時間が得られます。このぼんやりしている時に、脳ではデフォルトモードネットワークが働いて情報の整理や結び付けを行っているので、創造性が高まると言われています。

電車やバスに乗っているときにパソコン作業を試みましたが、すぐに酔ってしまったため車窓を眺めていました。そうすると新しいアイデアが次々に浮かんできます。歩いている最中も同様で、メモに忙しいくらいアイデアが閃きました。

具体的には、私は旅行よりも日常に美を感じているんだな〜と考えていたら、ふと「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~という本を思い出しました。

この本はわたしの留学記で紹介されていて、なんとなく気になっていた本です。私が考えていること、そのままの本がある!ということで、さっそく電子書籍で購入して旅先で読みました。

こちらは神戸〜高知の移動の途中にて。
京都とイギリスにぽやぽやと思いを馳せていたら、急に京都の大原で生活していたベニシアさんを思い出しました。もしかして、彼女はイギリス出身なんじゃないか?と思って調べたらビンゴでした。

やりたいことリストに「大原に自転車で行ってみる」が追加されました。京都から離れたところで思いつくのが不思議ですね。ベニシアさんは私の理想の生活をしていたので、大原には何かヒントがあるかもしれません。

普段だと空いている時間はついYoutubeを流してしまうので、ぼんやりする時間がなかったのだなと感じました。これからは積極的に物思いに浸ろうと思います。

生活のスパイスになる

現状維持バイアスを壊すためにも、ペースをあえて乱すことは大事だと思っています。

例えば最近眠りが浅いなと思っていたのですが、この旅行で1日25,000
歩歩いたおかげでぐっすり眠れました。普段の生活では運動量が足りなかったのかなと気づくことができました。

また、最近グルテンに弱いのかもと思っていたので、今回の旅では小麦をできるだけ避けてみました(徳島ラーメン除く)。旅行中は胃薬を飲まなくても済んだので、これからもゆるグルテンフリーを続けてみようと思います。

普段と視点を変えて、ちょっとした実験をしてみるのは面白いなと思いました。日常から離れるチャンスをうまく生かしたいですね。

★今回の旅で巡ったところ★

普通の観光では満足できない私がどう旅を楽しんだのか、写真とともにお届けいたします。

神戸

”世界一の朝食”と呼ばれる神戸北野テラスの朝食を食べてきました。

こんなロケーションにあります。

この会場に至るまでが山道だったのが個人的にツボでした。登山ってやっぱり楽しい。なお、この朝食のアイデアは内密に動いている私の料理事業に生かします。

こちらは神戸の大安亭市場。ローカル感がたまらなく好きです。今でも活気付いていて地元の方が買い物をしていました。
このエリア、駅でたまたま手に取った阪神電車の雑誌で「隠れ家的な名店が多い」と紹介されていました。

今回は行っていませんが、レトロな空間で本格スパイスカレーやコーヒーが楽しめる咖喱と珈琲 ニュータンバや、アメリカン気分が楽しめるCLASSIC pancake &coffeeといった素敵なお店があります。次回もぜひ訪れたいです。

ネオンに萌えるスポット。なかなかにレトロなパルシネマしんこうえんもいい味を出しています。「東の浅草、西の新開地」と言われただけありますね。

高知

高速バスで高知に到着。ひろめ市場の雑踏に圧倒されて魚を食べ損ねた私は、ブランチに西村商店の海鮮丼を食べました。アグリコレット内のこの店舗は午前中は人も少なく、ゆっくりと過ごせました。

ここに来た一番の目的はJAファーマーズマーケットとさのさとです。文旦祭りが開催されていました。

この近所には我らが蔦屋書店がありました。KALDIやgelato piqueが同居している先進的な複合施設でした。

この後バスで桂浜へ。岩陰に座って林芙美子の放浪記を読み耽りました。いつどんな時に読んでも面白い放浪記。私もこんな文章が書けるようになりたいです。

日曜日は高知の日曜市へ。芋天やたまご巻きを買って公園でむしゃむしゃ食べました。

はりまや橋近くの土佐せれくとしょっぷてんこすででおやつを購入。桐島畑の黒しょうがは悪魔的な美味しさで一瞬で食べ終わりました(東京のセレクトショップで出会ってからのファンです)。

ジンジャーバターキャンディーは濃厚なバターが後をひく美味しさで、もっと買っておけばよかったと思っています。豆腐はまだ食べていません。どんな味なのか楽しみです。

徳島

眺めの良いふらんせ蔵にて、鉄板で焼いた厚めのパンケーキをいただきました。(パンケーキは10月~5月の14時以降に食べられます)

フランスのセーヌ川をイメージして付けられた店名。元酒蔵という店内は豪華客船のような重厚感があり、まるで船に乗っているような気分でした。徳島に来たらまた行きます。

徳島市内を散歩をしていると、まるで外国にいるような風景に出会えます。ヤシの木が大きな役割を果たしているのは間違いないです。

洋館の三河家住宅もちゃっかり鎮座しています。特別公開の日しか入れないそうですが、外から見るだけでもうっとり。

眉山にハイキングしてきました。頂上からのロケーションが抜群です。市内から簡単に登れるので徳島観光におすすめです。ロープウェイも運行しているそうです。

空と海の境界線が好きです
難易度は大文字山以上、比叡山未満。1時間もあれば登れます。

登山後には中華そば いのたにで徳島ラーメンをすすりました。肉盛り中サイズで800円なり。登山で疲れた体に油と塩分が沁みます。

徳島のお土産がそろうあるでよ徳島でおやつを買い、駅前の紀伊国屋書店で立ち読みしてから帰りました。

行く前はスカスカだったバックパックも、帰宅時にはずっしり重くなっていました。こんなザックを背負っていたからか「お遍路さん?」と何度も聞かれました。たくさんの思い出ができた旅でした。

なぜこの3都市を選んだのか

今回は神戸、高知、徳島に行ってみました。
神戸の世界一の朝食と、高知の日曜市に行きたいとは思っていたのですが、その後香川か徳島かで迷っていました。香川は見どころがいっぱいありそうなのであえて徳島を選びましたが、正解でした。3都市の中では一番よかったです。

中心部に大きな川が流れていること、山に歩いていけることは私にとってポイントが高いです(まるで鴨川と山がある京都みたい)。自然の中を歩きながら、川の流れを見てぼーっとしながら”何もしない時間”を堪能できます。

徳島について思うこと

これは個人の見解ですが、徳島は旅行通が後半に訪れる場所なのではないかと思います。というのも、特に冬の徳島では「何もないところでも楽しめるか」が問われるからです(夏は阿波踊りがある)。その点では佐賀県も同じ匂いがしますね。

平日昼間の商店街

徳島駅の周りにヤシの木が生えているからでしょうか。歩いている途中「1960年代から1970年代にかけて、宮崎の新婚旅行が流行った」というフレーズがなぜか私の頭の中を駆け回っていました。ブームは50年サイクルと言われています。だとしたら、そろそろ同じようなブームが起きるはず…

徳島旅行ブームが来てもいいんじゃないか、と密かに思っています。

まとめ|ワーケーションは向いてなかったけど、旅は最高

初めてのワーケーション体験記はいかがだったでしょうか。ワーケーションが向いていないとわかっただけでも大きな収穫でしたが、それ以上に旅を満喫しました。やっぱり旅っていいですね。

将来的には京都とヨーロッパの二拠点生活を狙う、というスタンスは変わっていません。京都でしっかりと仕事をして、ヨーロッパで弾けるスタイルです。

ヨーロッパでは仕事のことを考えずに過ごしますが、遊んでいたらお金になっていた、という自然な流れを目指します。旅で生まれたインスピレーションを京都の仕事にも生かす好循環を回します。これからも二拠点生活の夢に向かって邁進します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも双子をよろしくお願いいたします🐼


(この記事は、椅子に座れないがゆえに旅するフリーランスになれなかったトコトコが執筆しました)


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ノソノソとトコトコ|東大&京大卒の双子
最後までお読みいただきありがとうございました😊 チップをいただけると、オスカー・ワイルドの「幸福な王子」に出てくる、美しいサファイアが届けられた若い劇作家のように執筆がはかどります。 「これは誰か、熱烈なファンからのものだ。 これで芝居が完成できる!」

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