【鏡石移住体験】地元農家さん・学生さんとの交流会_2024年6月
前回の記事では就農体験についてお伝えしましたが、今回は鏡石町との連携事業の取り組みの一つである「鏡石町の農家さんや学生さんとの交流会」について6月に実施した内容をレポートします。
▼就農体験の記事はこちら▼
交流会って何をするの?
「鏡石町の特色である農業に関連した魅力あるコンテンツを開発して、交流人口や移住人口の増加につなげる」
ということが大きな目的です。
鏡石町の農家さんや町内にある岩瀬農業高校の先生・生徒の方々、町役場の方々が参加メンバーとなり、月1回のペースで交流会を開催しています。
5月末に参加メンバーの顔合わせを第1回交流会として実施しており、今回お伝えするのは6月下旬に実施した第2回交流会です。
交流会ではまず、鏡石町や農業に関する現状や魅力、今後やりたいことについて話し合っていきます。
そして今後、参加メンバーのやりたいことが決まったら、メンバーを中心に町の方々と協力しながら、今秋ごろにトライアルを実施する予定です。
私は交流会のファシリテーターとして参加し、移住者として感じた町の魅力や良い点をお話しする形で議論に加わっています。
メンバーで交わされた様々な意見が形になることで、町の活性化につながり活動に関心を持つ方が増えると嬉しいです。
今後、鏡石町・福島県中通りにどういった施設やイベントができるのかお楽しみに!
鏡石の魅力について
さて、6月に実施した第2回交流会では参加メンバーの方々にアンケートを取り「鏡石町や農業に関する問題点・魅力」や「農業の良い点・大変な点」、さらには「今後交流会を通してやりたいこと」について議論しました。
まず、鏡石町の魅力としては以下のような意見があがりました。
立地:中心部に駅がある、国道4号線が通っている、東京から近い、福島空港が近い
名所:岩瀬牧場※1、田んぼアート
農産物:町内産の農産物の種類が多く質が高い、岩瀬農業高校産のものを「かんかんてらす※2」などで売っていること
様々な年齢層の人が住んでいる
町自体がコンパクト
飲食店のレベルが高い(特にラーメン店)
※1 岩瀬牧場:鏡石町のシンボルソング(町歌)とされる文部省唱歌「牧場の朝」のモデルとなった牧場。
うさぎやポニーとのふれあい体験やバーベキュー、とうもろこしでできた巨大迷路など様々なアクティビティを楽しむことができる。
※2 かんかんてらす:鏡石駅直結の施設で、町内産の農産物や町内の事業者が製造している商品を中心に販売を行っている。
(観光スポットについては今後新たに記事を投稿する予定です!)
議論している中で、農家さんが「鏡石の農産物が魅力です!」と自信をもって発言されていたことが、非常に印象的でした。
また、個人的には「鏡石駅から徒歩30分圏内にある観光スポットや飲食店が多い」ということも魅力だと感じています。
初めて鏡石を訪れた時にインパクトに残ったのが、「徒歩だけで観光も食事も買い物もできる、とても便利な町」ということでした。
次に鏡石町および農業についての問題点、今後力を入れたい点としては以下のような意見をいただきました。
鏡石町のイメージについて:鏡石に来るまでは町の印象をあまり持っていなかった、岩瀬農業高校以外のイメージがなかった
農産物の販路について:農園のHPが探しづらいなど、周辺の他自治体と比べても農産物の販路が限られているように感じる
農産物の活用:鏡石の美味しい食材を使ったお店やメニューというのをほとんど聞かない
町の中での移動手段を増やしてほしい:車がなくてもレンタサイクルがあれば町全体を回れる
観光について:名所である田んぼアートの前後でどこに行けばいいかわからない
まとめると、
町の特色といえる農業・農産物を活用し、広めていくことができておらず、「鏡石町といえばこれがある!」というイメージを持つことができていない
という意見となりました。
今後の展開
さらに、交流会を通してどんなことをやっていきたいかということについても、いくつかアイデアが出ました!
・観光:民泊、農業体験、鏡石の観光情報がまとまっているページ等を作りたい
・商品販売:東京から近い利点を生かして、東京から日帰りで訪れた観光客が帰りがけに買ってすぐに食べられるようなものを売りだしていく
・限定商品:「○○限定」という文言を見ると買ってみたくなる心理があるので、限定表記ができる商品を作る・販売する
・農産物の活用:ファーマーズマーケット、カフェ及び野菜のマルシェ、一つの野菜や果物だけでのフルコース提供
交流会でいただいた意見やアイデアを参考にして、今年の秋ごろに具体的な取り組みを実行する予定です。
鏡石でどういった取り組みが実施されるのか、皆様もぜひ想像しながら続報をお待ちいただけると嬉しいです!