営農とポッドキャストnote版 2023年7月
書き出し
番組の新コーナーを始めたのをきっかけに、最近、発見したポッドキャストについて書きたくなったので書いてみます。いまのところ、自分のポッドキャストのネタにする気もない、紹介が難しいものを中心に挙げてみます。
こちらは、とりま、無料で、サークルに入らなくても読めるようにしときますので、一方的な愛の発露としてお納めいただけると幸いです。
Image Cast
最近、よく聴いているポッドキャスト番組。
あずまさん、鉄塔さん、という、ものづくりをされている方々が配信されています。IT、デザイン、ものづくり、技術を中心とした雑談をうりにしている番組で、ゲストに時折、びっくりするような人(糸井重里さん、ダ・ヴィンチ恐山さんとか)が現れるので、どういうつながりなんだろう、って思うことがしばしば。
お二人の興味関心自体がコンテンツになりうるところがとてもおもしろい。聴いていて、メモをして、あとで検索をかけたりすることが多いです。この番組経由で、米の水を重量と比重で図るようになったり、新たに知る技術やサービスがたくさんあります。学びになる番組ってこういうのなのね、と思いながら日々聴いてます。
なかよしインターネッツ
タイトルと内容の乖離が著しい男性一人喋りの番組。
中の人は、テレビ東京の番組でVtuberのなかの人をやっているイトッポイドさん。過酷なクリエイティブなお仕事をサバイブしている経験から、仕事論、人生論のようなエピソードを淡々と配信されています。
はたらくことについてのエピソードは聴いていて、怖かったり、つらくなったりする瞬間が多々あるのですが、それほど嫌な気がしないのは、イトッポイドさんご自身に刺さっていて痛みを感じている「棘」を言語しているからか。マルクス・アウレリウスの自省録もかくや、という自分に対する叱咤がびしばしとポッドキャストのなかを飛び交っています。
仕事論を語っているポッドキャスト、わたしはおおむね聴いていて舌打ちをすることが多いのですが、「痛いタイタイ…」って思いながら聴いています。よかったら聴いてみましょう。
ノギツR
老舗インターネットラジオ番組。初回が00年代というのが恐ろしい。配信しているのは、東横名人さんと坂本さんという、サラリーマンのだいぶ先輩のおじさまたちが、ときどきゲストさんと話しているポッドキャスト番組。
イトッポイドさんの番組を聴いて傷ついたあとで聴くと、とても沁みる。
激流で揉まれ、流され、角がとれて丸くなった下流におちてる綺麗な石みたいに、時の経過を感じる諦観や優しさが心地良く感じられる。はじめから綺麗でエッジの立ったものがもてはやされるポッドキャスト界において、やってきた年数が心地よく感じられる稀有な番組だなと思っています。
終わりに。どうでも良いことの書き加え
ポッドキャストをやってると、ポッドキャストをたのしく聴けなくなる、と私は思っています。
気合いを入れて、真剣にやればやるほど、好きなポッドキャストより嫌いなポッドキャストが増えていくと思っています。金にもならない、趣味だから、どこか先鋭化してしまうんです。嫌な話ですね。
それなのにポッドキャストが好きで、つい弁明のポッドキャストを探して果てしなく聴き漁って、その果てに、自分には出しようのない面白いことをやってるひとにぶつかると嬉しくなります。
今回からやってみるポッドキャストに関する試みは、難破した宇宙船からラブレターを電波に乗せて四方八方に飛ばしてみる行為です。SNSで関わる甲斐性のないわたしがせいぜい出来るコミュニケーションは、一方的に好きです、と表明をするくらいです。