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#20 簿記3級はコスパが良い【農業経営ちょこっとstudy】

こんにちは。
農業経営ブースターアオハルです!

このnoteは主に農家農業経営者向け
農業経営にちょっと役立つtipsや、
農業に関する情報を中心にお届けします!
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このnoteの結論はこちら!
「簿記3級が最強コスパの学問である」
何かしらの本のタイトルのようです。
アオハルの実体験からも簿記3級の資格取得をオススメする話をします。


日商簿記3級とは

日商簿記3級は、日本商工会議所が主催する資格で、経営や事業に必要な会計知識の基礎を学ぶための入り口として非常に有用な資格です。主に仕訳や帳簿の作成方法を中心に、資産、負債、資本といった基本的な概念を理解することを目的としています。

商業? と思われたかもしれません。商業簿記で学ぶ基礎は、農業簿記となんら変わりありません。農業経営者が日々の経済活動を正確に記録し、分析する能力を身につけることができます。
また、日商簿記3級では、貸借対照表や損益計算書などの決算書の作成も学習の一環として取り扱い、事業の財務状況を可視化するスキルも身につけられます。

簿記の知識は商業分野に限らず、あらゆる分野で重要です。農業経営も例外ではなく、収益と費用のバランスを見極め、適切な資源配分や経費の管理が求められます。
簿記3級を取得すること(正直言えば、資格取得するかどうかというよりそこで学ぶことが大事)で、これらの基礎を習得し、農業経営を効果的に支えることができます。
学習内容には、現金取引、売掛金や買掛金、減価償却など、具体的な経済活動を反映した会計処理が含まれ、実務的なスキルが身につきます。


勉強時間の確保ができない

農業経営者にとって、日常業務の合間に簿記の勉強をすることは簡単ではないのかもしれません。特に農業は季節によって忙しさが大きく変動するため、安定した学習時間を確保するのが難しい時期もあるかと思います。
しかし、日商簿記3級は基礎的な内容が多く、独学でも十分に学習が進められる点が魅力です。アオハルも学生時代、独学で勉強しました。
テキストや過去問を活用し、短時間でもコツコツと学習することで合格を目指すことができます。

一般的に、簿記3級の合格に必要な勉強時間は、50~100時間程度と言われています。当然、個人の経験や理解力に左右されるものの、毎日1時間の学習を続ければ、約2か月で合格ラインに達することが可能です。
忙しい農業者でも、隙間時間を活用し、日々の学習を習慣化することで効率的に学習を進めることができます。

経営者として、毎日1時間程度の勉強はインプットは最低限だと思います。
机に座っていなくても、今はyoutubeなど、ながらで勉強する方法はスマホがあればできるようになっています。


簿記を勉強するメリット

簿記3級を取得することで、日々の農業経営に関するお金の流れを正確に把握できるようになります。
税理士をつけている方も多いかと思いますが、簿記の知識を身につけることで、税理士との会話も深いレベルでできるようになります。

農業は収入と支出のバランスを取ることが難しいビジネスです。一般に支出が先に出て、数ヶ月先に売上(=収入)が立ちます。収穫のタイミングや天候の影響で収益が大きく変動する一方で、肥料や資材、人件費といった固定費は常に発生します。簿記の知識があれば、こうした変動に対処しながら、無駄なコストを抑えつつ、事業の健全性を保つことができます。

簿記3級で扱う範囲ではありませんが、農業には特殊な会計処理があります。具体的な仕分け処理、事務処理は税理士がするにしても、どうしてそうなるかは経営者としては理解しておいた方が良いです。
肉牛免税、圧縮記帳、簡易課税と一般課税など実際に税金負担が変わってきます。

さらに、決算書を自分で作成できるようになることで、金融機関からの融資を受ける際に役立ちます。農業は資金調達が重要で、機械設備の導入や栽培拡大には大きな初期投資が必要です。
簿記の知識があれば、自分の経営状態を正確に把握し、適切なタイミングで資金調達を行うことができます。また、融資の際には金融機関に対して信頼性の高い経営資料を出し、自らの口から説明できるようになると、金融機関への心象もよくなります。

実際に簿記を学んでみた

アオハル自身、学生時代に日商簿記3級を勉強しました。最初は会計用語や仕訳の概念に馴染みがなく、取っ付きにくかったです。
「簿記は習うより慣れろ」という言葉があるように、とにかくボリュームかけて勉強を重ねていくと、ある時、「わかった」の瞬間が訪れます。
こうなるとしめたもので、その後の学習の吸収速度が飛躍的に上がっていきます。

学生時代のアオハルがこうでしたので、農業経営者であれば目の前の事業活動と紐づけることができるので、理解のスピードはより速くなると思います。毎日の作業の中で、収入と支出を意識する機会が増え、数字を通して経営の改善点が見えるようになってくるでしょう。

ちなみに、簿記は2級も、1級もあります。
アオハルは2級まで取得しましたが、2級となると資格勉強時間が初学者&独学の場合、400時間とされています。
ハードルがグッと上がることと、実務で専門的な内容が増えてきますので、コスパで言えば、3級が一番良いと実感しています。これは友人と話をしていても意見が一致しています。

まとめ

・簿記3級は、農業経営において非常に役立つ資格
・必要な勉強時間に対し、アウトプットが多い
・経営改善にも、資金調達にも役立つ


今回も最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました!
また!


農業経営ブースター / アオハルは、
高い目標に向けて突っ走る農家の伴走支援とか、
(農業生産はできません!)
農業スクール事業とか、講師や教本作りみたいな先生業
もたまにやってます。

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