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ゆかりんHoney bunnyツアー水戸公演の感想・日記
某駅→東京
日曜日、2週間ぶりとなるライブの朝。いつもの平日と同じ時間に起きて、地下鉄に乗り込む。昨日夜はラジオをリアタイできなくて、ここでradikoをつけて乙女モードを聴くことにしよう。今回は神奈川から発売されたツアーのトートバックを使うことにしたのだが、日帰りのライブにはちょうど良い大きさで使い勝手がいい。
東京9:24→水戸10:47 ときわ55号
東京駅に着くと、通路を通って常磐線特急が出る8番乗り場に向かう。今回ツアーで私鉄特急に乗ったことはあったが、在来線特急は初めてのような気がする。ホームには王国民の姿も何人か見える。定刻通りに東京を出発して、秋葉原、上野と山手線沿いを進んでいく。日暮里から常磐線に入ると、徐々に建物の背が低くなっていって、トタン屋根や瓦屋根も目に入ってくる。そんな景色を見ていると眠気がしてきて、途中幾つかの駅に停まった記憶はあるのだが、目が覚めると土浦を過ぎていた。外を見ると、腰くらいの高さまで成長して黄緑色が輝く田んぼが一直線に広がって、奥には木々が生い茂る山が見える。空は透き通るような水色で、気が付けば茨城県に入っていた。
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そのまま特急は順調に進んでいって、偕楽園の真隣を通過していく。GPSを見ながらホールに一番近い当たりでスタンプを押してみると、ギリギリ範囲内だったようで押すことができた。
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水戸駅
我先にと向かったのは、書店の文房具コーナー。というのも、私は何回かに一度はお手紙を書くことにしていて、ちょうど今回書くタイミングで便箋を切らしてしまったから先週の週末に近所の文具屋に便箋を買いに行ったのだが、たまたま普段使っていた便箋が売り切れになっていた。仕方なく同じメーカーの別のデザインのものを買ったのだが、これが数ミリほど封筒の大きさと合わないということに昨日の夜気がついて、封筒だけ水戸で現地調達することにしたのだった。ちょうど良いレターセットを見つけて詰め替えると、昼食を求めて彷徨うことにする。
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弘道館
昼ご飯を食べながらGoogleマップを見つめ、次に行くことにしたのは水戸藩の藩校として知られる弘道館。広い敷地に堂々と構える屋敷は、かつては学問の中心地だったらしい。建物の中はエアコンが一切なかったのだが、木造の日本家屋は風通しも良くて意外と熱が籠らないようで、コンクリートの中にいるときのような灼熱感は一切ない。もしここで今、学生の頃みたいに夏休みの宿題をしろといわれれば、ギリギリ、まあ15分くらいなら頑張れるだろうか、江戸時代の武士も今の暑さで弘道館に籠ったなら厳しいかもしれない。
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少し歩いて水戸城の大手門を眺める。この辺りの街並みは城下町のような雰囲気が残っているが、よく見ればそういう建物に公立中学校の校舎と書いてあって驚いた。
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水戸駅北口12:41→泉町一丁目12:50
どのバスに乗ってもだいたいホールに辿り着けるようで、適当にバスに乗り込む。ICカードを取り出すのだが、カードリーダーがない。どうも交通系ICは使えないらしく、カードはクレジットのタッチ決済のみとのことで、クレジットカードを取り出して事なきを得た。バスは水戸黄門まつりのメインストリートを進んでいく。いくつか神輿や山車を追い越して、ホール目の前の泉町一丁目に着いた。
水戸市民会館グロービズホール
ホールに入っていくと、お祭りの休憩場所にもなっているようで、黄門まつりの法被を着た人の姿も見える。奥の方に行くとうご凛さんから声をかけられた。
物販は13:30の回で、レジが少ない分並んではいたのだが、数の割に回転は早く、40分ほどで物販を抜ける。そのままホールの上の階に上がってみると鉄道関係の催しをやっていて、鉄道模型の展示や鉄道ファン向けの中古部品の即売会が行われていた。子供の頃にこういうイベントに何度か行っていたが、当時3桁後半くらいが相場だったと思われる中古部品が4桁になっている。まさかここでも物価高を実感するとは。
近隣の美術館に行くには少し時間がないような気もして、周りの百貨店やお祭りの様子をなんとなく眺めながら歩き回っていると、時刻は15時半を過ぎていた。
列に並んで早々に入場する。ロビーは少し狭いが、開放感がある。
Poppin' Magic
ステージ向かって左端から桃色男爵が登場すると拍手が湧き起こる。照明が暗くなって、ペンライトが一斉に灯ると、舞台上部が明るくなる。「Poppin’ Magic」のイントロに合わせるように笑顔のゆかりんがポップアップから登場すると、客席に向かって右手を振る。
2週間ぶりのライブ、また今日もライブが始まったのだと実感して嬉しくなる。間奏では斜め上に手を伸ばし、それを自分のほうに手繰り寄せる振りをするゆかりん。今日もかわいい。
好きしかありえない
1曲目が終わり、歓声に包まれると、畳み掛けるように始まったのは「好きしかありえない」。今日はホールの構造の関係か、客席の声が拡散して抜けていくような感じがあり、ゆかりんの歌声も普段以上にはっきり聴こえる。今日も全力でコールと口上を叫んだ。
MC
この会場の1階両端にはL席、R席と呼ばれる1人席が4つあり、当然のようにいじるゆかりん。会場の両サイドの壁にクライミングの持ち手の形状に似た大きな板があることもあり、1人席はロッククライミングのスタート地点と称された。
Sweet alert
疾走感あふれるメロディに合わせるようにクラップするのが楽しい。Aメロのすこし不満げな感情が見え隠れする歌声、そしてサビのすこし甘めのかわいい歌声、そのコントラストに持って行かれてしまう。振り付けもとてもかわいい。
キャラメル
前の曲の疾走感とは対照的に、ゆったりと穏やかで多幸感のある世界が目の前に広がってくる。歌詞に合わせて何面もの表情を見せるゆかりんに惹き込まれる。途中でラビさんが少しだけ演奏にアレンジを入れていたような気がしたが気のせいかもしれない。
トーキョーキャンディーガール
「キャラメル」の穏やかな空気感から一変、このイントロを聴くと少しだけ引き締まるような感覚がある。サビのダンスはゆかりんも片手で、時折マイクを持つ方の手も使いながら踊っている。客席側のダンスはステージからはどう見えているのだろう。曲の後奏の一番最後の左上を斜め上に指すところでは、ゆかりんはマイクを右手に持ち替えて左上を指差していた。
映像
今日の映像は、質問を繰り返して答えの人物を当てていくというもの。2問目ではお金持ちかどうか聞いてしまって答えづらくなったり、3問目では抜群のセンスで1問で答えを特定してしまったりと、爆笑の数分間だった。
エアシューター(アコースティック)
桃色男爵が入場し、続いてゆかりんがステージに入っていく。椅子に座る前に、先ほどの映像で2問目の答えだった会長のほうを向いて話しかけるゆかりん。
ラビさんが軽やかにキーボードを弾き始めると、ペンライトが少しづつ灯って、歌詞にあるようなピンク色の世界ができあがった。
MC
昨夜のラジオで去年の水戸の移動手段の記憶がないと話があったが、今日は車移動だったというゆかりん。去年は渋滞に遭遇したようだが、今年は途中の車内で寝ていて渋滞状況はわからないらしい。ネタバレなんてなかった、だれもスーパーノヴァなんて言ってなかった、いいね?
お気に召すまま(アコースティック)
アコースティック2曲目は神戸公演以来の「お気に召すまま」。この曲を歌っているときのゆかりんはいつも楽しそうに見える。この曲は今回のツアーをきっかけに好きになった曲の一つだと思う。歌詞に合わせるように衣装の端を持つゆかりんがかわいい。間奏ではメリーさんが手拍子をして、客席からも手拍子が湧き起こる。
嘘(アコースティック)
ゆかりんの真上から、雨が降っているかのように照明が降り注ぐ。こちらも神戸公演以来となる「嘘」。いままでのこの曲と比べると、少しだけ穏やかで優しい要素がのっているように聴こえて、とても綺麗で美しかった。今日のゆかりんは涙を見せることなく、この曲を歌い切った。
映像
今日のバーチャルデートは山編。菜の花畑で被写体になるゆかりんがかわいい。
スーパーノヴァ
ゆっくりと紗幕が降りてきて、奥の方に急にゆかりんのシルエットが浮かび上がる。今日はステージと幕の大きさがピタリと合っていて隙間がなく、綺麗な映像を見ているような感覚だった。その中心にいるゆかりんは星々を掌るように神々しく見えた。
逆蜻蛉
暴走するエンジンのように轟音が鳴り響くと、ステージ左端からゆかりんが登場して、紗幕が落とされる。今日は音響がいいからか、ドラムやベースの重い音が内臓に響いてきて、曲の持つ強烈な部分を増幅させていく。ゆかりんは笑顔でこの曲を歌っていた。
null
青白の世界に黄色い光が一つ一つと灯っていく。そして、落ち着いたあのイントロが流れてくる。この曲のゆかりんの歌声は心地よくて、歌詞も流れるように心の中に入ってくる感覚がある。気がつけば曲が終わっていて、階段を上がっていく後ろ姿を眺めていた。
映像
ツアーのドキュメンタリー映像。今日は神戸からの4公演分が流された。
You Are The World!
ポップアップから真っ赤な衣装で登場すると、何かのスイッチでも入ったかと思うように空気が一変し、ワイパーとクラップが連続していく。曲中のゆかりんとメイツが両手を広げて回る場面は、ゆかりんが笑顔でとても楽しそうにしていてかわいい。
めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜
イントロと共に場内がどよめく。桃色メイツからステッキが手渡され、またしても空気が一変する。あまりの急加速に、記憶が置き去りになっている部分があるが、めろ〜んの魔法にかけられたのは事実だろう。
Paradoxx.
照明が暗転し、ゆかりんがステッキを置きにいくと、ラビさんがゆっくりとピアノを弾き始める。ここまでの2曲の世界観は清らかな水のようなそのピアノの音色に綺麗に洗い流されて、「Paradoxx.」が始まる。Bメロで乾いたように鳴り響くクラップ。それが感情を加速させていくように感じられて、続くCメロが一層響いてくる。
映像
今回の映像はダーツで当てた都道府県がどこか当てるというもの。ギリギリ最後の一投でノルマをクリアし、某ECサイト風の商品券を獲得するゆかりん。奇しくも北海道以外は今回のツアーで回る都道府県でした。
Vanilla Lover
ここからはダンスの時間が始まる。この曲はいつも楽しそうに歌っているのだが、今日は左側の客席を何度も見ながらニヤニヤしているゆかりん。その表情はいつにも増して楽しそうだった。
MC
バニラバでノリノリだったL列最前をいじるゆかりん。なるほど、それでニヤニヤしていたのか。今日の昼ご飯は3種類のオムライスだったようで、ゆかりんはケチャップ、ラビさんと会長はデミグラスを選んだが、そのほかの出演者は納豆デミグラスを選んだらしい。夕飯は山盛りの唐揚げかハンバーグの2択のようで、ハンバーグを選んだものの山盛りの唐揚げに心惹かれつつあるゆかりん。
Wonder habit
今日もこの曲のかわいらしさと破壊力は抜群だった。歌声といい振り付けといい、かわいさにここまでの安定感があるというのは他にあるだろうか。長々感想を書くのも野暮だろう。
期待しないで
歌詞に歌われる感情を解像度高く歌い上げるゆかりん。サビの振り付けは今回のセトリの中で一番好きかもしれない。間奏ではメロディに合わせるような口上があるのだが、11公演目にしてここもかなり仕上がってきた感がある。この口上の部分ではゆかりんが耳に手を当てていた。
La La Love call
今日この曲を歌っているゆかりんは笑顔で、普段以上に楽しそうに見えた。右手を振り上げて客席を煽るときの笑顔が輝いている。間奏のメンバー紹介では、エンゼルがお祭りの大太鼓のようにドラムを鳴らす。今日も前回に引き続き桃色メイツが一人一人紹介された。
Exactly
イントロが始まると、ステージ左側のメイツ2人と戯れ始めるゆかりん。右側の2人は少し拗ねてみせるが、すぐに合流して5人の楽しそうな空間が広がった。この曲はいつも通りコールが大きいが、音響がいいのか、コールに負けず歌声がしっかり届いてくる。今日は全体的にステージ側の音量が大きすぎるような感覚もなく、最高の音質だった。
逢うたびキミを好きになる
イントロに合わせてテープが飛ぶ。いくつか手元に降ってきて、左手でそれを掴み取る。今日はステージ両端に花道がないが、ゆかりんは左右のスピーカーギリギリまで歩いてきて手を振っている。バンドメンバーもステージ前側に出て演奏している。メリーさんに絡みにいくゆかりんがかわいい。
encore
Only oneのあなたのせいよ
ポップアップから出てきたゆかりんは“うさみみ”をつけている。神奈川公演の時と同じで、そのかわいさに心が支配されてしまって、それ以外の情報が何も入ってこない。
MC
いのちとライブとライフが短くなってきたから次の曲に行こうというゆかりん。ぼくは今の人生が一番楽しいよ!!
くちびるプラトニック
スポットライトがあたり、顔の前で腕を交差させると、「くちびるプラトニック」が始まる。『かくれんぼ。』の曲は去年の思い出補正もあって、何度聴いてもうれしい。サビの途中のコールが入る部分で耳に手をあてる仕草をするのはとてもかわいくて、こちらの声も大きくなる。
うらはら兎のねがいごと
今日も一瞬のように時間が過ぎてしまって、ついに最後の曲になってしまった。“私を嫌いにならないで”の部分で耳に手をやるゆかりん。今週末はこの公演だけ、最後の1曲と思うとコールにも熱が入る。最後は会場全員で飛び跳ねて曲が終わっていく。
挨拶
今日も1人ずつ丁寧に手を振ると、最後にマイクを持って挨拶。今日はコールがよく聞こえたと話すゆかりん。拡散しやすいがステージと客席に音が集まりやすい構造だったのか、こちら側ではコールがあまり気にならず曲と歌がよく聴こえていた気がする。
水戸市民会館→水戸駅
ホールを出ようとしたあたりでろかるのさんと遭遇して、そのまま水戸駅まで歩いていくことに。エントランスのあたりで見知った顔を何人か見かけて、「お疲れ様!また来週!」と声を掛け合っていく。これもツアーの良さなんだろう。
通りに出ると、通りは相変わらず賑やかだった。この時間でも何台もの山車が通り、多くの屋台が連なる。道は人々とエネルギーに溢れていて、そこを歩くだけで楽しかった。
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水戸駅
水戸駅に着くと、まだ1時間半ほど時間がある。大半のお店はお祭り帰りの家族連れや学生で溢れかえっていたのだが、運良く空いているお店を見つけて入ってみる。薩摩揚げがおいしい。
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21時半過ぎ、店を出ると駅の南口側はお祭りの撤収作業中で、まさに夢の跡という感じだった。シャッターが閉じ、少しずつシャットダウンしていっているような水戸駅に入っていく。
水戸21:53→東京23:14 ときわ86号
ホームはお祭り帰りの人たちと王国民に溢れていて、ときわ号の座席も7割くらいが埋まっただろうか。とりあえずこの列車に乗れば帰れる、日曜当日帰りの遠征ではお馴染みの安堵感がある。
煌々とする駅のホームを出て真っ暗な街を走っていく様子は夜行列車に似た感じがあって、気がつけば寝てしまっていた。起きるとちょうど日暮里を通過するあたりで、なんとも呆気ない帰京になった。近くに座っていたろかるのさんに
「東海道とは違ったのどかな景色で良いですね」と言われたのだが、寝起きの微妙な感覚で雑な返事をしてしまった気がするし、何よりも、往復とも道中は睡眠に当てられてしまっているのである。
東京→某駅
いつものように地下鉄に乗って家に帰っていく。2週間前は綺麗な満月だった夜空も、今日はちょうど新月のようで黒一色だった。次は来週の土曜日、まだ明日からの過酷な1週間が控えているのに、少し久々の遠征に心躍る部分がある。