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ゆかりんHoney bunnyツアー神戸公演 遠征録・感想

7月13日早朝、自宅にて

 曇天の空、ここはどこなのか分からないがアスファルトの上に立っていて、遠く目線の先にはステージがある。そこで歌っているのはゆかりん、もうセットリストは覚えていないのだが、たしかカナリアの曲を何曲か聴いて、さて次は「La La love call」というところで枕元の目覚まし時計が鳴る。6時30分。ゆかりんのライブを観ている夢はたまに見るのだが、最近は見ていなかったから久々な気がする。欲をいえばあと1曲分寝させてほしかったのだが、まあ寝起きとしては最高といえようか。それにしても、夢に出てくる会場のうち半分くらいが屋外なのは無意識的な願望なのか。
 本当は8時くらいまで寝ていたいのだが、何を血迷ったか早めの新幹線を取ってしまっていて、平日よりも早い時間の目覚めに寝不足感が拭えない。手早く準備を済ませて荷物をまとめると家を飛び出た。

某駅→東京

 想定よりも10分ほど遅めに家を出てしまって焦るが、東京駅の乗り換え時間は長めに想定していたから特に問題はない。地下鉄に乗り込むと、時間の関係か今日は人が少なめで、席に座ってスマホを眺める。例によって今日もまともに行程を決めていないのだが、とりあえず近畿方面の私鉄の乗り潰しを進めることとしようか。東京駅の手前で今日の第一王国民を発見。

東京8:03→京都10:37 ひかり503号

 時刻に見覚えがあったのだが、去年の奈良遠征で乗った新幹線と同じ便だったらしい。三連休の初日、指定席は満席というが、東京出発時点では4割ほどで、ゆったりとした旅の出発となる。先日響ラジオステーションで始まったという鷲崎さんの新番組の初回を聴きつつ、SNSを眺めると富士山の写真が続々流れてくる。天気は良好、富士山を一目見ようかと思っていたのだが、連日の睡眠不足からくる睡魔には勝てず無念の見逃しとなった。
 目が覚めると名古屋。今回は阪急電鉄の乗り潰しもかねて京都で降りることにしていて、さすがにまた寝てはまずいと、はっきりと目を見開いて関ヶ原を通過していく。
 ラジオを聴きながら寝落ちして名古屋あたりで目覚める流れ、去年の奈良公演の往路と全く同じだったらしい。

京都10:43→四条10:46

 阪急の始発駅である京都河原町へ向かうべく、乗り換え通路を通り抜ける。改札を抜けホームに行くとちょうど電車が入ってきた。この烏丸線は烏丸と書いて”からすま”と読むらしい。多くの乗客に呑まれること数分、四条駅に着く。

四条→京都河原町 徒歩

 Googleマップと看板を頼りに地下通路を歩いていく。中央に柱が立っていて両サイドにはお店もなく、天井もやや低め。人通りが多いから何とも思わないが、夜の人通りが少ない時間帯に通った時には不気味さを感じてしまうだろう。歩くこと10分強、京都河原町駅が見えてきた。連絡通路の一番手前側の改札口らしき構造物は普段閉鎖されているようで、思わず異変かと引き返しそうになるが、奥の改札口は無事開いている様子。

通路の幅が半分なら「8番出口」の世界観に近い

京都河原町11:00→桂11:08/11:12→嵐山11:19

 思いのほかスムーズに乗り換えが成功して、11時発の特急に乗り込む。全く行程を決めずに電車に飛び乗れるのがICカード時代の良いところで、車内で阪急の路線図を開いて、この先の行程を考える。嵐山線なら30分あれば乗りつぶせそうで、桂で特急を降りることに。乗り換え時間4分のなか、地下道を渡って遠くのホームまで移動するのは若干スリル感があるが、階段を上がると、一世代前の阪急の看板車両ともいえる6300系がお出迎え。
 郊外のローカル線のように住宅街をかき分けながら単線の線路をゆっくり進んでいくのだが、車内の大半が外国人観光客というのがシュールに見えてくる。3駅、約7分で終点の嵐山へ到着した。

阪急らしい艶がかったマルーン色の車体がきれい
嵐山訪問記念(人の顔が映らないよう写真の上半分のみ)

嵐山11:27→桂11:35/11:38→十三12:08

 せっかく嵐山へ来たのだから観光すればいいというのは百も承知だが、今回は乗り潰し、素早く駅舎の写真を撮って、嵐山のほうへ向かっていく観光客の背中を見送りつつ改札内に戻る。観光をせずにとんぼ返りするのは自分でも名残惜しさがあるのだが、主目的はあくまでもゆかりんだからと言い訳をして西へ向かう。
 桂駅では3分の乗り換え時間で元のホームへ戻る。階段を上がるとちょうど梅田行きの特急が入ってきた。三連休が故か車内は混雑していて、荷物を抱えつつ吊革を握る。時計の針は進んでいって、右手にスマホ、左手に時計を見ながら正午を迎える。車内だったが、幸い電波状況はほどほどで、整理券番号は300番代前半。そのままローチケを起動すると今日は20列目のやや右寄りだった。
 ここからの行程を考えよう。十三~梅田間は乗り潰し済み、梅田~新開地間は未乗ということで、十三で乗り換えることにするが、神戸に着くころには13時前になってしまう。十三で一旦降りて適当に昼食としようか。

十三12:33→新開地13:06

 適当なファストフードで昼食を素早く済ませ、ホームに戻ると次の列車は3分後。今日は全体的に乗り換えに恵まれていて、ホームに着くと列車が入ってくるということが多い。車内に入るとほどほどの混雑で、数駅ほどで椅子が空いた。
 阪急、JR、阪神の3社の中では山側を通ることもあって、右手には山が迫っている。山の脇を阪急の特急はスムーズに抜けていき、西宮、三宮を通り過ぎて30分ほどで新開地に着いてしまった。土地勘のない私からすると、大阪~京都と大阪~神戸は同じくらいの距離に思えてしまうが、大阪~神戸は案外近いのかもしれない。

新開地13:09→湊川13:10

 新開地は神戸駅のやや西側、会場のある三宮を数駅分通り越してしまっていて、当然ながら戻らねばならない。路線図を見ながらいくつかルートを考えたのだが、どうせなら神戸の地下鉄のうち乗っていない部分も乗ってしまえと、一区間だけ神戸電鉄に乗って湊川から地下鉄に乗ることにした。乗換案内アプリでの新開地での乗り換え時間は3分、さすがに無理だろうと階段を上がると、改札内に神戸電鉄のホームがあり、悠々と乗り込む。定刻通りにドアが閉まって発車すると、地上に出るわけでもなく、加速しきらないまま電車は減速して、1分足らずで湊川に着いてしまった。

わずか1分の神戸電鉄乗車記念に1枚

湊川公園13:18→三宮13:23

 神戸電鉄と地下鉄は地下通路でつながっていて、おそらく線路や構造物の関係で複雑になったのであろういびつな形の階段や通路を通っていくと湊川公園駅の改札に着く。東京の朝ラッシュに体が毒されてしまったせいか、人通りの少ない改札やエスカレーターにやや面食らいつつホームへ。住宅地と三宮を結ぶ路線のようで、ここは住宅地と都市の真ん中のあたりらしい。数分待ったのちに入ってきた電車は吊革を持つ人もいるほど混雑している。三宮駅に着くと多くの人がホームで待っていたが、ちょうど同じくらいの人数が降りて行った。

神戸国際会館こくさいホール

 ちょうど地下鉄海岸線の駅があるあたりにホールがあるということは知っていて、今私がどのあたりにいるのか全く見当はつかないのだが、海岸線の看板を目印に地下街を進んでいく。通路の広さの割にはかなりの人が歩いていて、ひとたび看板を見失えば見知らぬ場所に呑まれていきそうなスリル感があるが、無事ホールへたどり着いた。
 スタンプヨシ!本人確認ヨシ!、諸々の用事を済ませると時刻は13時50分ごろ。ホテルのチェックインまで少し時間があるし、メリケンパークにでも行ってみようか。

三宮・花時計前駅14:00→みなと元町14:03

 映画『交渉人 真下正義』の撮影に使われた路線として一部の人には有名な地下鉄海岸線に乗り込む。残念ながら東陽町駅のロケ地である御崎公園駅まで行くことはできないのだが、白地に青と緑のラインが入った4両編成に乗り込む。車体はかなりコンパクトで、スムーズに走ること2駅、みなと元町駅に着いた。

メリケンパーク

 炎天下でも酷暑でもなく、7月の割には過ごしやすい気温とはいえ、この時間に外を歩くと厳しいものがある。駅から歩くこと10分、メリケンパークの”BE KOBE”のモニュメントが見えてきた。さすがに撮影列に並ぶ気にはなれず、目の前の神戸の海とモニュメントを眺めて三宮へ戻ることにする。(先ほどの海岸線に続いて他コンテンツの話で恐縮だが、ここは鷲崎さんの某ラジオ番組のDVD作品の撮影地でもある。鷲崎さんリスナーから王国民になった人間としては、こちらも嬉しい聖地巡礼となった。)

BE KOBE(テレビカメラ機材を添えて)
こちらは曇天(やや逆光)に映える神戸ポートタワー

目の前には神戸海洋博物館が。時間があれば入りたいのだが、今回はさすがに断念。

元町14:41→三宮14:42

 中華街の端のあたりを通るように元町駅まで行くと、神戸線の普通列車が入ってきた。1駅約1分、歩いても良かったのかもしれないが、まあ良しとしようか。

神戸国際会館こくさいホール

 ホテルに荷物を置いて、シャワーを浴びてホールへ向かっていると、目の前に郵便局が現れた。キャッシュレス時代の中、なかなか現金を使う機会はないのだが、そういえば財布の中の千円札が少なくなっていることに気が付いて、お金をおろしておく。残念ながら新札が出てくることはなく、未だお目にかかれていない。

 会場に着くと、もはやお馴染みのうご凛さんに合流して立ち話。毎週のように各地で同じ人たちに会うこともあって、遠征しているという感覚がなくなってくるが、ここは東京から600kmくらい離れているということを忘れてはならない。

Poppin' Magic

 開演前のBGMが鳴るなか桃色男爵が登場すると、会場は拍手に包まれる。音が止み、照明が暗くなると、客席はピンク色のペンライトが一斉に咲き誇って、「Poppin' Magic」のイントロが流れ始める。連動しているかのように一定のテンポで動くペンライトの先にゆかりんが登場して、私にとって6回目の“夢から覚めて聴こえるおはよう”が始まる。

 サビの手を前にのばす振りではペンライトが一斉にステージ側へ伸びていく。1回目のサビの振り付けがいつもと少し違った気がしたのは気のせいか。

 今日もゆかりんの明るい歌声を聴いて、ライブに来たことを実感した。

好きしかありえない

 続く曲は「好きしかありえない」。会場は一気に沸き立つようにボルテージが上がってくる。口上も定着してきて、”ゆかりが好きしかありえなーい”の大歓声が響き渡る。ステージ全体が輝きを増したように見えてきて、2曲目にして一気にフルスピードまで到達したような感覚がする。

MC

 去年の神戸公演ではロビーからイニエスタを見たというゆかりん。神戸は玉ねぎが有名らしい。続いて地元民や遠征民を炙り出していく。

「九州の人~?その中で沖縄の人は?」

1年前まで沖縄にいたとはいえ都民だからさすがに挙げなかったが、沖縄からの遠征民もいたらしい。神戸はまだ比較的遠征しやすいとはいえ、沖縄からの遠征の大変さは身に染みてわかるところ。お疲れ様です。

 最前列の客に唐突に「どこ見てんのよー!」と言いがかるゆかりんはかわいい。

Sweet alert

 疾走感のあるイントロとクラップが響き渡る。イントロの”Baby don’t runaway”から始まるコーラスの畳みかけるようなスピード感と、サビの最後の”Are you serious?”の疑ってかかるようなゆかりんの歌声がとても好きで、毎回そこの部分だけ聴き入ってしまう。サビの部分ではゆかりんの振りに合わせてペンライトが一斉に上を向く部分があり、とても綺麗に見えてくる。

キャラメル

 照明が黄色に変わり、穏やかで温かい世界が目の前に広がってくる。このメロディラインと少し甘さが乗ったゆかりんの歌声は何度聴いても心地よくて、そしてサビの振り付けは何度見てもかわいい。今回のツアーでこの曲を毎回聴くことができるとは、なんと幸せなことか。

トーキョーキャンディーガール

 踊り曲として定着した感のある「トーキョーキャンディーガール」。ゆかりんもマイクを持ちながら片手で振りをやっていてかわいい。あまり記憶力があるほうではないのだが、なんとなくライブでやっているうちに覚えてきた。

映像

 今日の1回目の映像はそば打ち。どういうわけかコシが相当強めらしい。

エアシューター(アコースティック)

 映像が終わり、男爵とともに紫色のドレスで入場したゆかりん。ラビさんのキーボードから曲が始まると、あどけなさがあるかわいい歌声で歌い始める。サビのところの振り付けは今日は1回目ではやらなくて、今日は無いのかなと思っていると、2回目からはいつもの流星とワイパーの振り付けが。客席ではペンライトを点けて応える人の姿もある。

MC

 サウンドチェックの隙を狙って楽屋のパンを入れ替えるというゆかりん。今日はお菓子も拝借したらしい。

お気に召すまま(アコースティック)

 今日のアコースティック2曲目は「お気に召すまま」。曲の陽気さもあるのか、毎回この曲を歌っているゆかりんは楽しそうに見えてきて、こちらも楽しくなってくる。この陽気で楽し気な世界観にいつまでも浸っていたい。

嘘(アコースティック)

 短調のピアノから始まったのは「嘘」。大泣きして一度落ち着いた時のような、寂しさと悲しさが強く乗ったゆかりんの歌声がホールに鋭く響いてくる。奥華子さん作曲のゆかりんのバラードは、心を直接素手で締め付けられるような感覚がある。

映像

 今日のバーチャルデートは山ルートの牧場編。私が参加した山の回は毎回菜の花畑ルートだった気がするから、牧場を見るのは初めて。子牛への乳やり体験の後にバーベキューのシーンが続くのは、何も考えなかったことにしておこう。

スーパーノヴァ

 白い幕が下りてきて、青白い光に照らされた中にゆかりんの影が浮かび上がってくる。ステージ上は徐々に宇宙のような空間に変わっていって、その中心に幻のようにゆかりんが佇んで歌っている。まるで世界をゆかりんが操っているかのような神秘性と、星々の静と動のバランスに心惹かれる。

逆蜻蛉

 一瞬の静寂ののちにギターが荒れ狂うように鳴り響くと、左端側の花道から登場したゆかりん。青と赤色の照明に照らされた不気味な世界が目の前に広がる。CD音源よりも冷酷さが際立つような歌い方でホラーに聴こえてくる。そういえばこの曲がちょうど本編セトリの真ん中にある気が、この曲を境に逆転とか何か意味が……と考えてはみたが、今のところ答えには至っていないので、なにか発見があった人は教えてほしい。

null

 前の2曲で動き、そして歪んだ世界を直していくように、レコードノイズの乗ったイントロが流れてくる。歌詞を1文字ずつ丁寧に読んでいくように、優しく歌っていくゆかりん。聴き入っていると、あっという間に後奏に入って、ゆかりんは階段を上っていき、儚く消えるようにポップアップから舞台裏へ去っていった。

映像

 ギネス記録に挑戦する映像。煮豆の移送を器用にこなすゆかりん。

You Are The World!

 映像が明けると、そこには明るくて楽しい世界が広がっていた。ラップ調のBメロではメイツの動きに合わせてペンライトが左右に振れる。続くメロディでは会場全体がクラップを始め、ライブハウスのような一体感ができあがる。間奏で両手を広げてまわるゆかりんは何度見てもあどけなくてかわいい。

Jealous

 仙台公演に引き続き、この日替わりパートは神楽坂ゆかさんの「Jealous」。仙台直後のSNSで諸説流れていて、なるほどそういうことかと思っていたから仙台公演限りかと思っていたのだが、それを打ち砕くように今回もこの曲が流れてきて驚いた。一瞬にして神楽坂ゆかさんの楽曲が持つ雰囲気に飲まれ、空気が一変する。ゆかりんの綺麗な高音の歌声に見え隠れする嫉妬の感情に惹き込まれてしまう。

後ろから前から

 まさかこの曲も仙台に引き続きもう一度聴くことができるとは。魅惑的な歌詞と妖艶な歌い方に釘づけにされてしまって、もう何も考えられなくなってしまう。

Paradoxx.

 仙台公演から始まったと思うが、ラビさんが奏でる長めのイントロが美しい。ここまでの空気感、世界観が一旦綺麗に浄化されて、「Paradoxx.」が自然になじむように身に浸透してくる。自分の中身を見つめすぎたときに出てしまうような落胆にも似た何かを体現した歌声は心の深いところまでしみわたってくる。

映像

 今日のドキュメンタリー映像は福岡公演分から。怒られるみみちゃんの真似をする映像は今日で見納め。

Vanilla Lover

 ゆかりんが登場すると、甘い世界が目の前に現れる。今日のバニラバのダンスはかなりそろっているように見えて、まあアテにならない主観だが今までで一番の雰囲気ではなかろうか。この曲は何度聴いても楽しい。

MC

 バニラバのダンスについてお褒めの言葉を賜る。今日のライブは神戸公演だが、ノリさんは風の香りと太陽のことは今の今まで忘れていたらしい。次回の稼働がいつか分からないが、とりあえず作文の練習だけしておこう。

Wonder habit

 MC明けは「Wonder habit」。キャラソンのような明るさと可憐さは今回のセトリの中でも際立っているのではないだろうか。サビの振り付けがとてもかわいい。口上の声も公演を増すごとに大きくなってきたような気がする。

期待しないで

 “ゆかりがいるなら大丈夫”、“ゆかりはホントに大丈夫?”のコールもすっかり浸透してきた感がある。このコールも楽しいが、何よりも歌っているゆかりんがとても楽しそうに見える。今回のツアーでこの曲を毎回聴くことができるのが嬉しい。

La La Love call

 イントロから会場が揺れているかと思うほどの盛り上がりを見せ、周囲の音をかき消すほどの“ハイ!ハイ!”の大声援。もはやこの曲がないライブを想像できない気がする。間奏のメンバー紹介では、ノリさんが突然マイクを片手に熱唱。これには爆笑した。

Exactly

 会場は静まり返ることなく、「Exactly」が続く。Bメロのコールは声量のあまりステージの音がかき消されているのではないかと思うほどで、この曲でこれほど声を出し楽しむことができているという事実に改めて感慨深いものがある。

逢うたびキミを好きになる

 畳みかけるように、最後の曲は「逢うたびキミを好きになる」。イントロで赤と銀のテープが宙を舞い、近くに飛んできた赤色のテープを左手で掴み取る。MCの風の香りと太陽のくだりの続きか、ゆかりんがノリさんのところに近づいていくと、“太陽はいつもいつもノリだよ”。太陽がノリさんであることは一旦自明のこととして、もう一度風の香りと太陽を見たいなあ。

encore

Only oneのあなたのせいよ

 数分間続いた“ゆかりん”コールののち、ポップアップから登場したゆかりん。右手を真っ直ぐ上に挙げ、「Only oneのあなたのせいよ」が始まる。サビではゆかりんの振りに合わせるようにワイパーをしてすぐにクラップに移行する。普通にCD音源を聴くだけでも楽しい曲なのは間違いないが、ライブで聴くととても楽しい曲の一つだと思う。

MC

 あまりの暑さに舞台上の扇風機(Altoemionパートで使っているやつ?)の起動を要請するゆかりん。あまり涼しくないうえに、スカートに直接風が当たってすぐにゆかりんから停止が要請された。話題は人生で始めて行ったライブの話に。ゆかりんは福岡サンパレスのTM NETWORKではないか?とのこと。

くちびるプラトニック

 おでこのあたりで両手を重ねると、「くちびるプラトニック」が始まる。今回のツアーではこの曲の冒頭ではメイツは出てこず、曲の途中で出てくる形に。個人的な思い入れもあって、『かくれんぼ。』収録曲を聴くことができるのは本当に嬉しい。

うらはら兎のねがいごと

 あっという間にライブが進んでしまって、もう最後の曲まで来てしまった。この曲は疾走感や明るさとは裏腹に歌詞から不安さや自信のなさが見え隠れしていて、そのバランス感が完璧だと思う。最後には全員でジャンプすると、神戸公演が終わってしまった。

挨拶

 丁寧に手を振り、最後のあいさつで追いチケを煽るゆかりん。ゆかりんの最後の挨拶は毎回心に響いてくるものがある。挨拶が終わり、ステージ端に向かおうとするが、一旦ステージ中央まで戻るとみみちゃんのぬいぐるみを抱きかかえて舞台袖に去っていくゆかりん。

終演後

 終演後は席が近かったうご凛さんと三ノ宮駅周辺の飲み屋街へ。メニューに残波を見つけてしまって、思わず沖縄時代を思い出して水割りを頼んでしまう。2時間ほど感想を語り合って、締めには近くにあったラーメン屋へ。

こいつ毎週のように飲んでるなあ
チョロいので玉ねぎを食べるオタク
チャーシュー5枚まで無料らしい(こちらは日和った結果3枚)

 時刻は午前0時過ぎ、どうせなら乙女モードをリアタイしてから寝ようかと思ったのだが、無事力尽き(寝落ち)て7月13日が終わっていく。

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