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ゆかりんFCイベント2024(ライブパート)の感想
こちらはゆかりっく Advent Calendar 2024、4日目の記事です!
昨日はぞりおさんの「友達とゆかりんの話をする」でした。
あの"友達"って、もしかすると自分(操作者?)の奥深い部分の代弁者的な側面もあるのかな、なんて思いました。
今年は今日12/4と、約2週間後の12/16に参加します。よろしくお願いします!
またツアーで全国を巡りたい、ゆかりんのライブやイベントに行きたい。
愛媛公演が終わった直後の素直な感想はそれだった。各地を回った充実感や達成感ではなく、我ながら欲深い感想だなと思う。その日から1ヶ月足らず、この日がやってきた。
2024年、バースデーイベント、キンスパ、そしてツアー。ゆかりんを中心に日々が過ぎていったといっても過言ではない一年の締めくくり、FCイベント。思わずいつもよりも少しだけ早足になりつつ、横浜に向かう電車に乗り込んだ。
みなとみらい駅で降りて、物販に向かって急いでいく。いつものあのパシフィコ横浜のゲートをくぐって、階段を降りていくと海が見えてくる。ホール前の広場を歩いていると、1ヵ月ぶりに会ういつもの面々。まだツアーが続いているかのような不思議な感覚がする。そして、あの楽しい日常が戻ってくる。
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さて、ツアーについて真面目に語ったり、有明2日目であややさんが激怒した秘話が明かされたり、平さんの照明の思いが明かされたり、ゲームコーナーでゆかりんやラビさんの声が響き渡ったり……などと、色々あってとても楽しかったのだが、ここではあえてそのあたりに詳しく言及はせず、ライブパートの感想だけを並べていくことにしたい。
†メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†
照明が暗転して、打楽器の音がかすかに聴こえてきた瞬間、思わず目を見開いた。「Poppin’ Magic」での開幕に慣れ切ってしまっていて、完全に油断していた。“ある国のお姫様が~”とゆかりんの声が聴こえてくると、会場が一気に暗黒に包まれていく。1か月ぶりに目の前に現れたゆかりん、その姿に冷静に向き合える余裕はなく、ペンライトを真上に挙げる。会場には王国民の鳴き声が響き渡り、会場中がこの曲の雰囲気に吞み込まれていく。この曲を目の前にしてただ立ち尽くし、鳴き声を上げ、ひれ伏すしかない。全員の視線の先、ステージの中央で輝くのはゆかりん。また今日も1曲目からゆかりんにこの空間を完全に支配されてしまった。
愛知、愛媛、そしてFCイベント。王国民6年目の私にとっては、歴史の中の1曲だったはずのこの「メタウサ姫」を気がつけば今年3回も聴くことができてしまった。毎回この曲は突然やってきて驚いているうちにすぐ去っていってしまうのだが、聴くことなんて叶わないだろうと勝手に思い込んでいたような曲を複数回も聴くことができるとは思いもよらなかった。
曲が終わると、MCの天津飯大郎さんが入ってくる。今日は私にとっては3回目のFCイベだが、ゆかりん的には32回目、パシフィコでは7回目らしい。みんなの優しい嘘が添えられた来場回数アンケートののち、引き続きライブパートが再開される。
恋をした
“瞬きさえ忘れて 秒でキミに恋をした”
このワンフレーズが耳に入ってきてハッとした。CD発売の日から一年越しにライブで聴く「恋をした」。ステージの上では、ピンク色の衣装に笑顔が輝くゆかりん。イントロのメロディに合わせるように体の正面で腕を振る(両腕でL字と”」”をつくる)振り付けがとてもかわいくて見入ってしまう。この曲を歌うゆかりんの歌声は、可憐で、どこか少しだけはつらつとしたような感じもして、とても前向きにさせてくれる。
比較するのは野暮かもしれないのだが、CDでは躍動感が際立って聴こえてくる気がするのに対し、今回のライブの歌声は、どこか柔らかくて、優しさが垣間見えてくるような気がする。歌に命が吹き込まれていくというのはこういうことなのだろうか。いつもと同じ「恋をした」を聴いているようで、違う表情が見えてくるような気がする。歌声、振り付け、照明、そしてバンドの演奏、全ての要素がこの明るくてポジティブな空間を作り上げていく。
ガラスの靴にMoonglow
続く2曲目は「ガラスの靴にMoonglow」。私個人的にライブでこの曲を聴くのはTC中野1日目以来の5年4ヵ月ぶり、初めてゆかりんのライブに参加したTCツアーのことが脳裏をよぎって、久々に生家に帰ってきたような、そんな懐かしい気持ちになってくる。
“踊りましょう”の歌詞に合わせて少しほほ笑んで右手を少し差し出すゆかりんがとてもかわいい。続く間奏に合わせてピンク色のペンライトがワイパーのように揺れ、綺麗な波ができあがる。サビでは月を描くかのようにゆかりんの腕が弧を描く。2番では歌詞に合わせて流れ星を描くように右手を斜めに振りおろしていく。この幻想的な世界にいつまでも浸っていることができたならどれだけ幸せなことだろうか。
落ちサビではゆかりんの高音の歌声が綺麗にパシフィコに響いていく。数分でこの曲が終わってしまうのがとても惜しい。覚めない夢であったならいいのに。
ここからは飯大郎さんも登場してツアーの話へ。真面目な部分が垣間見えたり、各々のゆかりんへの愛が見え隠れしたり、聴いていてとても楽しい時間でした。
お蔵入りになった映像が公開されつつ、舞台ではアコースティックの準備が進む。舞台袖から出てきたのは、水色の綺麗な衣装を着たゆかりん。準備が整うと、松井五郎先生に初めてオーダーしたこの曲が始まる。
満月のセンシビリティー(アコースティック)
ゆかりんの落ち着いた歌声が心の深いところに直接届くのを感じる。その歌声で心の機微な部分が描き出されていく。その光景に思わず息を呑んだ。急にゆかりんの凛々しい部分を見てしまったような気がして、心が震えるのを感じる。
歌詞の”だって いけない薔薇になる”という部分に合わせ、ステージを照らしていた照明は青から薔薇を思わせるような紅色に変化していく。その一瞬の転換に心を持っていかれた。確かにそこに満月があったような気がした。思わず呆然としてしまって、何も言葉が出てこないのが悔しいが、とても綺麗な光景だったのは間違いない。
Luv Fanatic(アコースティック)
ジャズとロック風味漂うサウンドが始まると、ゆかりんがカッコよく、そして妖艶に歌い始める。ゆかりんの少し低めの音程の艶があってカッコよく響いてくる歌声には、いつも一瞬にして魅了されてしまう。”あてられる”という表現が近いかもしれない。今回も例外ではなく、一瞬にして虜になってしまった。
歌詞と歌い方がそうさせるのか、こういう方向性の曲は他の曲よりも距離感が近く感じられる気がして、歌声がこちらに迫ってくるような気がしてくる。ゆかりんに呑み込まれているうちに、気がつけば1曲終わっていた。
曲の合間には歌詞のオーダーについての話題が。1曲ずつ、ゆかりんと作詞家さんが真摯に向き合って構築されていくということなのだと思う。
PINK AQUARIUM(アコースティック)
イントロに合わせるように舞台上の明かりが灯っていき、ゆかりんが可憐に歌い始める。アコースティックアレンジですこしテンポがゆっくりだからだろうか、どこか温かみがあるように感じられて、聴いていてとても心地いい。曲の真ん中にはゆかりんの歌声があって、歌声に添えるようにギター、鍵盤、ベース、パーカッションがその美しさを際立たせていく。そして何よりも、ステージの中心ではゆかりんの笑顔が輝いている。今日一番煌びやかな空間がそこにはあった。
今日は月に関する曲を歌いたいというゆかりん。狙って言ったのか言い間違えか定かでないが、突然登場した「ガラスの靴にMoon"ゴロー"」には爆笑した。
上弦の月(アコースティック)
ゆったりとしたラビさんのピアノに続いて、ゆかりんの綺麗な声がパシフィコ全体に染みわたっていく。それは心の深い部分まで自然な形で浸透してきて、直接語りかけてくるようで、胸に手を当てながら聴いていた。
ステージ上は歌詞にある黄昏時のように赤い照明が灯って、まさに世界は心を打つ夕暮れ時だった。桃色男爵の伴奏、ゆかりんの歌、そして表情、全てが優しさと穏やかさに満ちていて、心を共振させる。
ホールに響くゆかりんの歌声は、綺麗で美しいというほかなくて、この世で一番美しいものを浴びているような夢心地だった。この日の月は月齢22.6、下弦の日の翌日。ゆかりんの「上弦の月」が下弦過ぎの月の欠けた部分を照らして、この場所の月だけは綺麗な満月だったに違いない。ゆかりんの美しさを全面に浴びすぎてしまった。何らかの物質を致死量以上摂取するとはこういうことを言うのだろう。
今年、ありがたいことに数百曲分のゆかりんの生歌を聴くことができた。それに順位をつけるなんて野暮なのだが、敢えていくつかピックアップするなら、今日の「上弦の月」は片手に収まるレベルで上位だったことは間違いない。
ここから先はゲームコーナー。協力プレイをして全員の絆を確かめ合うはずが、拳でわかり合う展開になり波乱の幕開けとなった。後半、ようやく協力ステージをやることになり、時間ギリギリで一面クリアして終了。予想外に熱量の高いゲームコーナーになった。
Catch me Cats me
イントロに合わせてクラップが鳴り響くと、パシフィコは一瞬にしてキュートな世界へと変貌していく。ラジオのオープニングとして毎週聴いている曲ではあるのだが、ライブで聴くのはMM以来の2年ぶり、またこの甘さがのったゆかりんの歌声を聴くことができてとても嬉しい。
サビのところで腕を左右に振る振り付けがとてもかわいい。そしてサビの後半では客席のペンライトがゆかりんに向かって振られ、ゆかりんに向かって一筋の花道ができていくように見えてくる。自然と普段よりもペンライトを握る手が強くなって、ステージ上から湧き上がってくる愛しさを受け止めるのに精一杯だった。
セルフィッシュ
クラップが鳴り響いて、穏やかで優しい空気ができあがっていく。こちらもTCツアーが思い出される「セルフィッシュ」。ライブで聴くのは2年前のFCイベ以来になる。RAM RIDERさんが作詞曲のものはどれもそうなのだが、歌詞がとてもかわいらしくて、曲全体はとても穏やかで、歌詞に描かれるキャラクターの関係性がいじらしい。曲を全身で浴びていると心が洗われていくような感覚がしてくる。この曲を浴びているのは、たぶんとかではなくて確実に身体に良い。間違いなく健康増進効果がある。
サビで右手を体の前でクルクルと回して円弧を描くように大きく回す振り付けがとてもかわいいのだが、これはTCの頃から変わっていなくて、5年前の記憶がそのまま体に残っているのか、ペンライトを同じように動かしてしまう。
今までゆかりんに何度安らぎをもらったことだろうか。気がつけば曲は後奏に差し掛かって、あっという間に曲が終わってしまった。
10曲くらいで物足りない様子のゆかりん。昔、アニメのイベントで「最後の曲です」と言わなかったばかりに起きてしまったハプニングに触れつつ、残り2曲が始まっていく。
Darling Darling
この曲が流れてきて、心の中で小さくガッツポーズをした。今朝パシフィコに向かう途中、なんとなく「Darling Darling」がセトリに入る気がしてコールを復習したのだった。
イントロでは“All right!”、Bメロでは”All right!ずっとずっと”、サビでは”もっともっと!”の声が響く。「ガラスの靴にMoonglow」のところでも書いたが、この曲に限らず、今日はTCツアーのセトリを思い出すような選曲で、5年前の初めてゆかりんのライブに行った時のことを思い出して、それなりに色々あって行きたくてもライブに行けなかった期間を乗り越えて今ここにいられること、ゆかりんがライブやイベントを続けてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいだった。
2番のサビの途中に1か所だけある音程が高めの”All right”の部分は、私に限らず沢山の人の声が裏返っていたのではないかと思うのだが、ゆかりんの歌声と、それに呼応するようにコールが響いて、境目のない一つの空間ができあがっているように見えてきた。
さて、ここで記憶は一旦途切れているのだが、どういうわけか指が勝手にタイピングをしてしまうので、ここから数行は記憶に残さない範囲でお楽しみいただきたい。
「Darling Darling」が終わって、ついに最後の曲。一瞬の静寂を挟んで、いつも通り曲が始まる……、はずだったのだが、「Double Fascination」のイントロに似たオケとバンドのサウンドだけが虚しく鳴り響く。曲を止めると、後ろを向いて悔しそうに天を仰ぐゆかりん。
「入れなかった!」と苦笑いして、「Darling Darling」の後奏の手前からやり直すことに。ステージ全員で息を合わせて、少しぎこちない感じになりながらも無事に「Darling Darling」が終わる。
曲を止めて悔しそうな様子のゆかりんがめちゃくちゃかわいかったので、願わくばもう一度見たいくらいなのだが、何もなかったし、記憶からは消しておくこととしよう。
Double Fascination
こちらもTCを思い出す「Double Fascination」。やはり体が覚えていて、”永遠のありがとう言わせて”の詞に合わせてペンライトを2回まわして振りおろした。Bメロでは被せるようにゆかりんの名前が響いていき、サビではゆかりんが客席を煽っていく。この1年、バースデーイベントから始まって、25回のライブ・イベントの最後の曲、この1年がもう終わってしまうことが名残惜しくて、もっとこの空間に居続けたい気持ちが強いが、とてもライブ映えする曲でフィナーレを飾った。
挨拶をして舞台左手側に去っていくゆかりん。その後ろ姿はとても綺麗だった。
舞台上ではHoney bunnyのライブ映像が流れる。ブルーレイ、DVDとも発売予定らしい。また楽しみなことが一つ増えた。
終演後
終演後は、昨年のFCイベ同様に桜木町の焼き肉屋で打ち上げ。思えばちょうど1年前のFCイベの打ち上げで初めましてだった方々とこの1年間で何度も飲みに行っている気がする。
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楽しい時間を過ごすことができて、人間関係も広がって、この1年間でゆかりんにたくさんのものを貰った気がしている。次の未来で、一つでも多くの輝く思い出ができることを願って。
気がつけば午前3時、街灯に照らされたみなとみらいを歩いていく。
明日のアドカレは?+個人的なお知らせ
明日、5日目は壱音さんの「太陽はずっとずっと君だよ」!今年のツアー、このワンフレーズで広がった世界がありましたね。
まだ今年のアドカレは始まったばかり、残り3週間楽しんでいきましょう!
12月30日、コミックマーケット105の2日目にサークル参加します。配置番号は西2ホール か-05b シマウマダンス です。小説を頒布します。(私は編集担当として参加しております)