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ゆかりんHoney bunnyツアー八王子公演(2日目)の感想・日記

某駅→八王子

 今日は少し遅めの出発。お盆の時期の地下鉄は、普段の通勤から比べればガラ空きで、 座席に深く腰掛けたまま都心を通過していく。新宿駅に着くと、ライブTシャツを着た人と何人もすれ違ってライブ当日を実感する。
中野サンプラザの前を通りすぎ、中央特快は速度を上げていく。徐々に建物の背が低くなっていって、気がつけば八王子に到着する。

八王子

 改札口を出てホールに向かっていく。ペデストリアンデッキから見える正面の建物の温度計を見ると42度、体感とかけ離れているから狂っているのだろうが、まあそれにしても人体が耐えられる気温ではない。

ズームを使え。42℃。

  2ヶ月半ぶりのJCOMホール。今日改めて来ることができた感慨深さに浸りながら物販に並ぶと、近くにうご凛さんの姿が見えた。誰とも会わなければ牛丼屋にでも行こうかと思っていたのだが、うご凛さんは八王子ラーメンを食べに行くとのことで、ご一緒することに。私があまりにもグルメに疎すぎるあまり、八王子ラーメンはこの日まで知らなかったのだが、醤油ベースに玉ネギが大量に載っているのが特徴で、脂っこさはなくあっさりとしていて美味しい。

美味しい!!グルメに疎すぎて、周りの方々のおかげで美味しいご飯にありつけている

八王子13:41→立川13:52/立川南14:00→高松14:03

 この暑い八王子で数時間潰すのは至難の業だろう、適当にGoogleマップを開くと、立川に極地研のミュージアムがあるらしい。南極、北極の展示館なら涼しいのではないかという安直な発想で中央線に飛び乗った。
立川からは多摩モノレールに乗り換える。モノレールに乗るなんてかなり久々だと思う。
  
 立川の街の上空を走ること数分、高松駅に着く。駅を降り、大学のキャンパスのような構内を抜けていくと南極・北極科学館が見えてきた。

来館理由:なんとなく涼しそうだから

国立極地研究所 南極・北極科学館

 館内は期待ほどは寒くなかったが、程よく涼しくて、南極の観測施設を中心に極地研究の過去から現在までが幅広く展示されていた。解説をじっくり読んで楽しみたいところだが、仕事の急ぎのメールが山ほどきていて、やむを得ず対応することに。展示を眺めるよりも隅の椅子に座ってスマホを眺めていた時間が多かった気がする。休暇とは。

ミランコビッチサイクルって教科書で見たことある気がする

 南極、昭和基地のライブ映像が流れるコーナーとともに、模型が設置されている。観測隊は数十日の過酷な移動の後にこの基地に長く滞在することになるらしい。通信設備は充実しているにしても、行動の自由は少ないだろうし、もし設備に何かあれば命の危機がと考えると想像を絶するが、もし観測隊として派遣されたとして、あのライブカメラの先に足を踏み入れたなら何を思うんだろうか。観測隊チームで力を合わせながらその場所で生活したならば、そこは間違いなく自分の故郷になっているのだろうし、最終日に基地を発つときには、恐らく人生で二度と戻ることのないその建物を眺めながら特別な感情が湧き上がってくるのだろう。それを体感してみたいような気もするし、言語化してみたい気もする。

高松15:48→立川北15:50/立川16:24→八王子16:36

 時刻は16時前、ゆっくりとホールに戻ることにする。モノレールで来た道を戻り、立川で適当に駅ビルを眺めて時間をつぶすと、中央線で八王子に向かっていく。徐々にライブの時間が近づいてきて、テンションが上がってくるのを感じる。

 八王子に着くと、ホールの1つ下の階にある「桑都日本遺産センター 八王子博物館」を覗いてみる。入場無料で、八王子について色々な角度から解説がされているから、時間があればじっくり読みたいところだが、これは次回リベンジすることにしよう。

19時まで開いているらしい

J:COMホール八王子

 ようやく、2か月の時を経てホールの中に入った。館内は木製のものが多く目に入って落ち着いた雰囲気がする。今日は18列目、意外とコンパクトな作りのようで、ステージがとても近く感じる。

Poppin' Magic

 今回のツアー13回目のオープニング、今日もポップアップからいつも通りゆかりんが出てきて、笑顔でこちらに手を振り、そして歌い始める。やっとこの会場でゆかりんの歌声を聴くことができた。ゆかりんの声はいつも通りかわいくて、元気で、2か月前のことを思うと色々と救われるものがあった。

好きしかありえない

 1曲目が終わって、少しだけ暗転すると、客席から無数の「ゆかりーん!!」の声が飛ぶ。そしてすぐに「好きしかありえない」が始まる。金沢からは中2日、その直前にも新潟公演があったにもかかわらず、ステージも客席もいつも通りの勢いで全く疲労を感じさせない。ゆかりんの明るくてかわいい歌声と、”ゆかりが好きしかありえない”の大歓声が飛んだ。

MC

 苦笑い気味に「この会場は2か月ぶり」と話すゆかりん。本当に来ることができて良かった。台風が接近しているという話題から、巻きでやる、2倍だとバレるから曲を1.3倍くらいでと冗談を飛ばすゆかりん。

Sweet alert

 イントロが始まるとゆかりんはまっすぐ前を指さし、そして腕をゆっくり振り上げていく。そしてクラップが鳴り響いていく。Bメロの”一度は許しても”からの顔の横で指を振る振り付けと、サビの腕を身体の前で回してから十字を描くように腕を振り上げる振り付けがとてもかわいい。

キャラメル

 ステージがキャラメル色に照らされて、心地よい時間が始まっていく。曲自体が持つかわいらしさと甘美な雰囲気にずっと浸っていたい気持ちになるのだが、儚くもすぐに終わってしまうのが惜しい。

トーキョーキャンディーガール

 ようやく東京で聴く「トーキョーキャンディーガール」だななんてしょうもないことを思ってしまいそうになるが、それは一旦置いておこうか。イントロのあの動きにサビのところのダンスも定着した感がある。

映像

 今日の映像1つ目はウサギのクレーンゲームにチャレンジ。カプセルは次々に獲得していくも、ぬいぐるみには大苦戦するゆかりん。

エアシューター(アコースティック)

 男爵が入り、最後に紫色の上品な感じのドレスを着たゆかりんが登場する。目で合図を送りあうとエンゼルのパーカッションとラビさんの鍵盤が音を奏で、「エアシューター」が始まる。途中にウインクをするような振りがあってとてもかわいかった。

MC

 今日はベースがよしおさん。この5人組は珍しいのだが初ではないようで、「fancy baby doll」の映像が残っていたらしいのだが……、ステージもお客さんも誰も覚えていない。この会場はステージの一番上にいると見切れる部分が出るようで、一歩前に出るよと平さんに向かって話すゆかりん。平さんは照明を明滅させて返事をした。

お気に召すまま(アコースティック)

 エンゼルが合図を出して始まったのは「お気に召すまま」。メロディに合わせてクラップが鳴り響く。歌が始まり、Aメロのコーラスの部分にも合わせるようにクラップが入り、アコースティックと原曲の雰囲気がバランスよく融和されていく。この曲のメルヘン的なようそがとてもかわいらしい。

嘘(アコースティック)

 ゆかりんが椅子から立ち上がって、そのままラビさんが鍵盤をゆっくりと弾き始める。今日の「嘘」はいつもよりも歌声が少し幼く、か弱い感じに聴こえてきた。ゆかりんの声は曲が進むにつれて感情が増幅していくように聴こえてきて、涙をギリギリのところでこらえながら歌っている様子が垣間見えた。

映像

 今日のバーチャルデートは海辺でキャッチボールの回。ゆかりん、「Bejewel Escape」のMVのときにはもっと守備範囲が広かったような気がするのだが、今回のバーチャルデートはキャッチボールというよりも的あてに近いような気がする。

スーパーノヴァ

 今日は紗幕が少し厚いのか、それとも照明の問題か、紗幕越しに見えるゆかりんの姿が普段よりも儚くて朧げな感じに見えた。流れていく流星、そしてゆかりんの動きに合わせて円状に動き始める星々はどれも綺麗で、その奥でいつもより薄めに見えるゆかりん。悠久に感じられる宇宙の中で、物や命が形を変えずに存在するのは刹那的な一瞬でしかないと思うのだが、そういう刹那がいつも以上に強く感じられた。

逆蜻蛉

今日の会場は花道がなく、舞台左の紗幕が少しめくられると、ゆかりんが登場した。イントロに合わせて紗幕が落ちて回収されると、赤色に照らされたステージが見える。今日は途中でステージ上部の赤色のライトが明滅するような演出があって、曲が持つ過激な一面が増幅されて見えた。

null

 落ち着きをもたらしてくれるイントロが鳴り響き、電球のような温かみのある照明が一つ、また一つと順番に13個灯る。ステージの中心では、ゆかりんが歌詞を一言ずつ大切にかみしめるように歌っていて、その歌詞が心の深い部分にしみわたってくる。

映像

 今回の映像は6種類のアルフォートを食べてランキングを作るというもの。土台が美味しいものが概ね高評価だった。最後には世間的なランキングと照らし合わせていたが、和紅茶の人気に納得がいかなそうなゆかりん。

You Are The World!

 ポップアップからゆかりんが登場して、「You Are The World!」が始まる。Aメロを歌い終わり、クラップが入るところでゆかりんがゆっくり階段を降りてきて、ラップ調のBメロが続いていく。歌詞というよりはメロディに合わせるように盛り上がっていくこの曲は楽しい。

Honey Moon

 照明が切り替わった瞬間、息を飲んだ。なんと2公演連続の「Honey Moon」。2度聴くことになるとはまさか思っていなくて、全力で”ゆーかーりー ゆかりー!!”とコールを入れる。サビでは全力で飛び跳ね続けた。今日連番していた親友は3回目のゆかりんのライブにして初めての本人作詞曲、私が初めて本人作詞の曲を聴いたのがライブ/イベント37回目だったことを考えると羨ましいが、まあ、そんなことはどうでも良くて、この曲を聴くことができたことがとにかく嬉しい。今回は前回の反省を踏まえ、間違えも忘れもせずにコールを入れることができた。

Paradoxx.

 「Honey Moon」の興奮冷めやらぬ中、ラビさんがやや長めのピアノソロを弾いて、客席側のテンションを引き戻す。落ち着いたところで「Paradoxx.」が始まる。Bメロでは、曲中の感情の高まりを増幅させるかのようにクラップが入るのだが、それに合わせて照明が明滅していた。

映像

 今日のドキュメンタリー映像は新潟から。スタッフのラムネを1つ盗み、ごま塩のふりかけを代わりに入れるゆかりん。意外と喜ばれたらしい。続く金沢公演では、「You Are The World」の直前にバニラバの“好き”の回数を確認し、カズさんに「次はバニラバじゃないよ」とツッコまれるゆかりん。

Vanilla Lover

 舞台袖からゆかりんが登場すると、バニラバのダンスの本番が始まる。私は18列目の真ん中あたりにいたのだが、最前列近くはぎこちない人が多くて、列が下がるにしたがって完成度が高いのは少し面白い。やはりゆかりんに近づくと踊れなくなっていくらしい。サビ前の”好き”の回数をしっかりと数えるゆかりん、今回は間違わなかったが、数える様子がとてもかわいい。

MC

 「ライブも終わりのほうになってきました」と言いながら少しだけステージの前のほうに出るゆかりん。バニラバの踊りについて触れようとした瞬間、一瞬だけ地面が揺れてガタっと音がした気がした。

「地震?」ゆかりんは一瞬だけびっくりしたような顔をしたが、すぐに落ち着いて客席で待機するように呼び掛ける。安全確認をするようで、ゆかりんはバンドメンバーにはセットの前側に出るように呼び掛ける。ギターをかけたまま前に出てくるノリさんと会長、同じくベースをかけたまま出てくるよしおさん。エンゼルはドラムのスティックを持って前側に出てきた。

「大事なものを持ってくるんだね」とゆかりんが笑いながら話すが、ラビさんだけ手ぶらで弄られてしまい、大急ぎで譜面として使っているiPadを取りに戻っていた。地震も大きなものではなかったようで、すぐに安全確認が完了してライブ再開となる。

今回のツアーでは後半からみみちゃんのグッズが売られているが、多い人はすでに6羽買っているらしい。対するゆかりんはサンプルの2つしか持っていないらしく、対抗策として色が似ているヤングドーナツをステージに持ってきていた。

Wonder habit

 MCの後は「Wonder habit」。この曲に歌われる真っすぐこちらに向かってくるような求愛はかわいい以外の言葉で表現するのが難しい。2番のサビでちょっとだけ間違えたゆかりんを見逃さなかった。

期待しないで

 間髪入れずに「期待しないで」が始まる。二節ほど会話のように続くコールがとても楽しいし、サビの振り付けはとてもかわいくて、思わずペンライトで追ってしまう。曲の最後の”悔しいけれど キミに夢中なんです”に続くように入る”おれもー!”のコールの声も大きくなってきた。

La La Love call

 すぐに「La La Love call」のイントロが入り始める。詞に歌われる前向きで強い意志、そしてありがとうの気持ち、それはとても美しくて、そしてコールが入ることによって補強される一体感が相まってできあがるこの曲は格別なものがある。

Exactly

 畳み掛けるように曲が続いていく。今日もこの曲のコールの声はとても大きくて、特にBメロは歌がかき消されてしまいそうなほどだったのだが、この曲でコールを叫ぶことのできる嬉しさは未だに何にも代えがたい。

逢うたびキミを好きになる

 ついに最後の曲になってしまって、黄緑色と銀色のテープが宙を舞う。黄緑色のテープなんて今回のツアーで前にあっただろうか、拾えなかったときに会ったのかもしれないが記憶にない。サビ後ろの”太陽はずっとずっとキミだよ”のところではノリさんを指さすゆかりん。2番のサビの同じ場面でも、ノリさんがゆかりんの真隣にいて、ゆかりんは笑いながらノリさんを指さす。これは風の香りと太陽を期待していいのだろうか?

encore

Only oneのあなたのせいよ

 早いものでアンコール。ポップアップからゆかりんが出てきて、右手で真っすぐ真上を指す。”心が磁石”のところでゆかりんが腕をまっすぐ前にのばすのに合わせ、客席のペンライトが一斉にゆかりんを指す。ゆかりんから整ったピンク色の光が何本も出ているように見えてとても美しい。

MC

 6月2日ではないせいでアディショナルタイム感がすごいというゆかりん。頭の悪いコールにはご満悦の様子で、「期待しないで」の間奏のところが好きらしい。

 初日は弁当がサバ尽くしだったらしいのだが、6月2日のスタッフ用弁当もサバだったらしい。今日は昼がハンバーグか唐揚げ、夜は豚肉か鮭の2種類だったらしい。今日の楽屋にはアルフォートがなかったようで、「文句じゃないからね?」と言いつつディスクガレージにプレッシャーをかけていくゆかりん。

くちびるプラトニック

 おでこの前で腕を交差させると、「くちびるプラトニック」が始まる。今回のセトリでの数少ない「かくれんぼ。」曲になる。この曲は全体的に振り付けがかわいくて、何度も観たくなる。サビでは2回大きなハートが描かれていく。

うらはら兎のねがいごと

 ついに最後の曲になってしまった。去年のツアーと比べ、いじらしさよりも強さが出ているような気がして、今やアンコールの最後がこの曲であることが当たり前のことのように思えてくる。歌詞の”ピョンと跳ねて”に合わせて客席も飛び跳ねる。

挨拶

 もう一回地震が来なくて無事に終わって安堵するゆかりん。明後日は浜松だが、明日は台風が近づいていることもあり、気を付けてねと優しく話す。左手前側の王国民を弄ると、踊りをもしやってみたいと思ったら楽しいと思うからやってみてと話して終演になった。

終演後 

 終演後は下の階の日高屋へ。ホールから直線距離数メートルくらいだろうから、おそらく最も近い打ち上げ会場の一つだったんだろう。店内は空いていたが、ほかのグループとも合流して乾杯する。

正面の某氏のプライバシー保護のため変な画角でお届けしています

 気がつけば終電の2本前、考えたくないが明日は仕事だし、台風も近づいているという。駅で親友とも分かれ、帰路についた。明後日は浜松、明々後日は大阪、果たして私の体力は持つのか。

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