IT業界(ソフトウェア)ではたらくリアル|24歳/SE職/新卒入社2年目
本インタビューは、デジタル学生OB訪問にご協力いただける方を代表していただき行っております。
【プロフィール】
年齢:24歳
大学時所属部活:アメリカンフットボール🏈
職種:SE(システムエンジニア)
業種: IT業界(ソフトウェア)入社2年目
1日のスケジュール
(1)現在のお仕事について
ほぼ未経験でSE(システムエンジニア)として、私の会社で取り扱っている各ネットワークサービスと、申し込みから支払いまでを一括で管理出来る大きな基幹システムを繋げるシステムを作っています。
今までは各サービスごとで申し込みや支払いをしていて、お客様の情報などは社内で一括管理が出来ていなかったんです。
「一つのサービスに情報を入れて申し込んだのに、違うサービスでもう一回同じ情報を入れるの?」みたいなことがありまして、それを解決するために一括で登録できるサービスを作っているところです。
今の仕事を選んだ理由として根底にあるのは「エンジニアってかっこいいな」と思っていたことです。小さい頃にエンジニアっぽい人が活躍して、危機を脱するみたいな映画を見たことがあって、パソコンをカタカタして黒い画面に白い文字でバーっと映っている画面が漠然と「かっこいいな」って思っていたんです。
その後、小学生の時に親が買ってくれたタイピングソフトでタイピングの練習をしていたらそこそこ速くなり、学校の情報の授業で感想文を書いたら他の子たちより数倍速く文字を打てたんです。
そこで先生に「そういう職種向いているんじゃない?」って言われて、「あの映画で見た感じなのかな」と思ってそこで繋がったんです。
高校生のときにプログラミングを知って、Javaの参考書を買って実際にやってみたら「自分でコードを書いて動く」ということが、普段見ているパソコンの画面とは全然違うところで自分がコントロール出来ている達成感があったんです。
そういった経験から将来的に就職するときはIT系のエンジニアを目指そうかなと思いました。
(2)お仕事のやりがいについて
今のところ自分が提供しているものに対して、直接お客様からフィードバックを受ける機会は無いんですが、新しい技術を一から勉強して仕事で使えるようになったことは達成感があります。
あとは去年の10月から今年の3月まで、音声AIを新規開発する全然違うサービスのチームにいたんです。そこで保守運用の業務をやっていたんですが、入社半年だったのに「チームで保守運用のシステムが全く確立されていないからやってくれ」と言われて(笑)
研修も兼ねていたんですけど、システムを構築するのは僕一人でした。
アドバイスをくれる先輩にどういう監視をするのかだったり、監視するにあたってどういうサービスを使うのかを教わって、実際にそのサービスを使って保守運用システムを構築して出来たものをチームの人たちにレビューするところまでを一通りやりました。
そこまでやり切って、チームの他の先輩に「新卒でそこまでやり切ると思わなかった」とか、「10頼んで15出してくると思わなかった!」とか色々褒めていただいたんです。そういうことがあったので最初は「絶対に無理!」って思っていたんですけど、意外と半年間真面目にやればここまで出来るんだなと思いました。
※画像はイメージです
自分の実力がついてきて、ちょっとレベルが高い仕事もこなせるとか、システムを構築したからこそ障害を未然に回避したり、自分一人で出来たということは嬉しかったです。達成感はすごくありますね。
(3)入社前と入社後のギャップ
「1年目の途中から自分で開発できる!」と漠然と考えていたんですけど、それは違っていて今でもGoogleのタブが開きまくっているくらい、毎日調べまくりながら仕事していることですね(笑)
開発をちょっと進めるにもすごく調べないといけないのは、一番のギャップですね。
例えば一つ分からないことがあって、それを調べようとすると調べて出てきたところにも分からない単語がいくつかあって、その単語を調べるとまた分からない単語があるんです(笑)
無限に続いていくループが最初は本当に多くて、そこが大変でしたね。
(4)就職活動を振り返って
最終的に今の会社に決めた理由は、今の会社はグループ全体で見たらものすごく社員数が多くて、この会社に入っていたらまず食いっぱぐれないんじゃないかなと思ったところが1つです。
2つ目がサービスを自分たちで開発しているところです。
他の大きな会社って基本的に上流工程でサービスの企画や要件定義はやるんですけど、実開発は下請けに委託するパターンが多いんです。
それだと企画力やビジネスマン的な能力はつくと思うんですけど、実開発しないと分かるようにならないこともありますし、実際にパソコンを使ってかっこいい作業をしたいと漠然と思っていた中でその機会がない会社に入ってもモチベーションが上がらないかなって思ったんです。
会社の規模的にうちの会社だと中小企業をメインに絞って開発して一部の人に刺さるようなサービスを作っていて、実開発も自分たちでやっています。採用情報のキャッチコピーにも大手の安定性とベンチャーの良さを掛け合わせたようなことが書いてあったんです。それを見てすごい良いとこ取りじゃん!って思って、今の会社を選びました。
※画像はイメージです
(5)アメフトの経験が社会に出て活きたこと
ポジション的な経験かもしれないですけど、中学から大学までずっとQBをやっていたので仮説検証のサイクルをずっと回していました。
例:実戦形式の練習でパスが通らなかった
パスが通らなかった理由は何で?(問題)
→○○が○○だったからかもしれない(仮説)
→じゃあ次はこうしてみよう(検証)
今の仕事でも色々なところで仮説検証のサイクルを回しています。
一番分かりやすいところでいうと、例えばコーディングをする業務では以下のようなことになります。
例:プログラムを書いてエラーが出た
エラーが出たのは何で?(問題)
→○○が○○なのかもしれない(仮説)
→じゃあ実際に試してみよう(検証)
機転の利かせ方というか、その感覚はすごく活きていると思っています。
あとは人との繋がりですね。
例えばプレーの面で、あのコーチに聞いてみよう!と思ったら聞くときに「自分はこう考えているんですけど、どう思いますか?」みたいな質問力もそうですし、他のポジションの細かいところって全然分からないんだけどこうしてほしい!っていう要望はありますよね。
そこを改善しようってなったときに、何でそういう状況になっているのか、まず相手側の事情を聴いた上でどうするかを一緒に考える力ですね。
仕事のチームでもそれぞれ担っている業務がある中で、自分がこうしたい!と思っていることに対して、動いてほしいと思っていることをやってください!って言うだけだと、リモート勤務がメインになっている中で関係性的な問題もあります。
相手の仕事の状況も把握した上で歩み寄っていくことはすごく重要だなと思っているので、そこは活きているかなと思っています。
(6)今後のビジョン
長期的な目標としては、プロジェクトマネージャーのポジションでプロジェクト自体をうまく回していけるように管理する立場を目指しています。
中学から大学までずっとQBをやっていたので、オフェンス陣を率いて試合に勝利した経験やそこで失敗した経験も生かしつつ、チームをまとめて一つのサービスを商用化まで向かわせることが出来たら良いなと思っています。
そこにたどり着くにはエンジニア的な力や、現場のことが分からないとプロジェクト的にも回らなくなってしまうので、そこを極めることとチームをまとめる力、技術力とコミュニケーション力を高めていくことが中期の目標です。それが達成できたら長期的な目標のプロジェクトマネージャーに行けるのかな思っています。
(7)就活中の体育会学生に伝えたいこと
あんまり就活で悩まなくていいと思っています。
今の時代はIT業界ももちろんそうですけど、転職することが当たり前な時代だし、自分の同期も既に1社目を辞めて転職している人も何人かいます。
新卒の時って大事だと思うんですけど、「一番行きたいところに行かないと!」って空回りしすぎて考え込まなくてもいいと思っています。
僕が仕事を選んだ理由の根底にあるものは「かっこいいな」ってことなんですよね。アメフトを始めたのも、メットつけてショルをつけているあのスタイルがかっこいいっていうところがあって(笑)
漠然と「かっこいいな」って思える仕事とか人って、今まで20年くらい生きてきて何かしらあると思っていて、そのかっこいいものに近づければいいんじゃないかなと。
そうなるために何をしようって逆算して考えると自分のやりたいことが見える気がするんです。
かっこいいって思ったときの思い出や感情ってずっと残る気がするんです。モチベーションを保つという意味でも、論理的に今までこういう経験をしてきたからこういう仕事に生きるんじゃないかって難しく考えるより、「あの仕事、かっこいい!」で良いんじゃないかなと思います。
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