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お金の本質と毎日4時間、週4日な話

お金は信用だ!、幻想だ!、とかではなく、もうちょっと解り易い話がありませんでしたっけ?
どこで読んだか聞いたかは忘れてしまったのですが、お金と経済の本質の話です。

大昔、人々が物々交換をしていましたが、物々交換って食料を交換するのにはとても向いていないのです、日持ちがしませんからね。だから、貨幣の前身になるものがこういうところで出てきたのでしょう。

時代を進めて、ある程度の通貨/貨幣が流通するようになって後の事、出来たばかりの街は活況を呈していてました。活況というのは景気が良くて活気のある様子、ようするに「お金が回っていた」のです。

ここで、ちょっと頭の良い人が自分はお金持ちに成りたいと考え、まぁ、経緯はともかくとして、とにかく彼はなんと成功を果たして、文字通り街中のお金全てを自分の所有物にすることが出来たのです。想像しやすくするために、彼は莫大な数の人形を作って、それを街の人が持っている通貨/貨幣と交換しつくしたとでもしておきましょう。

結果、街はどうなったでしょう?
街の人はそれぞれが真面目に仕事をし日々の収入を得てそれで衣食住を賄っていた筈なのですが、その日からはお金は貰えなくなりました。お金持ち以外にはお金を持っていませんので街中での売買が出来なくなり、そうなれば、もう街の人々は生きてはいけませんから街も滅亡しお金持ちの人も大金を得たのに使う当てが無くなり一緒に滅んでしまいました。

・・・、みたいな話が20~30年前にはされていたような記憶があるのですが、今の人ってこういう話を知っているのでしょうか?
そうそう、『ノブレス・オブリージュ』貴族や権力者の義務なんて言葉が神格化されていろいろな物語に使われてますけれど、結局のところこういう過去の歴史・自己の滅亡を回避するため、自分たちの権力を永続させるための方便だというのが真実だと考えるべきですよね、ため込むのは自殺行為そのものでしかないのですから。

「お金の本質」に話を戻します。
上の物語では、お金が最大限の価値を発揮するのは「(多少の差があるにしろ)全ての人々がお金を所有している状態」であり、決して一部の人が「お金を占有している状態」では無いと云うのを示しています(偏っては居ますが)。

例えば、アメリカが未だに成長率を維持しているのは何故でしょう?
問題があるにしろ、アメリカは得られた利益は必ず(義務として/義務的に)使い回す、市場に戻す、投資するというルールが浸透しているのですね。

日本が未だに「失われた○十年」と言われ続けているのは何故でしょう?
日本は、得られた利益を市場に戻さずに貯め込んでいるから、と言えると思いますし、これも多くの人が言ってきたことです。

ちょっと思いついたのですが、日本の経済社会が良くないのは、「企業がため込んでいるお金を担保にして同等額を貸し付けられる制度」がちゃんと機能していないため、もしくは「企業のため込んだお金をスムーズに市場に戻す仕事を請け負う企業」が不十分なため、ということにもなりますね。

私の想定ですけれど、
多くの人(人口の6割近く)が毎日4時間、週に4日働けば、毎年ディズニーランドに行き、月に一度は贅沢なディナーを楽しめる人生を甘受できる社会を、私たちは得られると思うんですよ。今は日本人全員が忙しすぎますよね、小説家の皆さんが良い本を書いても多くの人はそれを読む時間がありません、メーカーが良いものを作っても多くの人はそれを買って使う時間もありません、これでは、お金があっても経済が十分に回る訳ないじゃないですか?

結論です、日本の社会を将来的に「毎日4時間、週に4日働けば良い社会」にすることを目指してくれませんか?
私はアイデアだけなら存分に過剰に幾らでも出しますよ?

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taka saito
日本語を話せる外国人さん達を増やすために日本語学習用書籍を発刊したいです。 Aesop寓話300余編は2025年末まで作業を続ける予定です。 多くの外国人に「物を粗末にするな!」「人の家をミサイルで壊すな!」と日本語で話し通じるようにする為に、是非サポートをして下さい!