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置かれた場所では咲けないこともあります

「自称」〇〇というのは本当に厄介です。特に、自称理系の文系学部出身の人ほど謎な存在はいません。そういう人ほど、論理的思考がめちゃくちゃなのです。

昔、その人に薦められた漫画を読んでいて「ああ、この人は所詮自称理系なんだな」と思ってしまったことがあります。

ある思想団体を立ち上げた人の半生を描いた漫画にそのツッコミどころしかないシーンがありました。鬱病か何らかの精神科の病気を治すために世界中を巡り、ついに当時の医学の限界を突破してしまった主人公はインド在住の謎のおじいさんの元で修行することにします。

ある時、謎のおじいさんは主人公に岩場に咲いた花を見せながら「環境なんか関係ないんだ」的な話をします。

この例えを見せながら、私にこの漫画を薦めてきた人は「どうだすごいだろう」と、言って嬉しそうにしていました。こんな子供騙しに、60近い大人が素直に感動している方がすごいです。

ご存知の通り、植物には発芽に必要な条件ってのがあるんです。
その植物も、生育条件が揃っていたから咲いていたか、主人公に説教するために一時的に造花をそのへんに挿していたのかは知りません。

が、仮にガチの植物だった場合は程よい水と程よい日光、適切な気温が保たれていたから生育、そして他の生き物に食われなかったから花を咲かせることができたのです。

それからというもの、父から天風会の本を薦められてもその辺に放り出すようにしています。


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