せかけん2級→総合旅取→歴検2級 連続合格への道のり その2

その1に続き、その2では総合旅行取扱管理者受験までに起こったことを書いていきます。

この試験は結局過去問と模試だけで乗り切りました。

総合旅行業務取扱管理者の試験内容

総合旅行業務取扱管理者(以下、総合)の試験科目とその内容は下記の通り。

  • 旅行業法 (100点満点、60点で合格)

  • 約款 (100点満点、60点で合格)

  • 国内旅行実務(100点満点、60点で合格)

  • 海外旅行実務(200点満点、120点で合格)

ただし、受験者によってはすべての科目を受験する必要はなく、私の場合は、「国内旅行業務取扱管理者」の有資格者だったため、このうち「旅行業法」「国内旅行実務」の試験科目が免除となっている。

「約款」「海外旅行実務」の2科目受験だから簡単では?、と思われる方も多いと思うが、実際のところ全科目受験者(通称:A区分)の約10%に対し、この2科目免除(通称:E区分)受験者の合格率は20~30%とそこまで高くはない。

この低合格率の主な原因はずばり「海外旅行実務」。もう片方の約款についてはそこまで難しくなく、約款のみの受験者の合格率が9割超なことからも容易に予想がつく。

実のところ、私は去年受験して落ちている。言い訳すると、過去問では全部合格点を超えていたのだが、本番で見たこともないような問題が出題されたり、まさかの英語でコケるというあまりよくない思い出が満載。

というわけで、不合格から実質1ヶ月半程度で合格ラインまで達した勉強法を書いていく。(約款は簡単なので割愛。海外実務のみ書いていく。)

私の場合は、ひたすら過去問や模試を解いた。手元にある記録では、過去問と模試を合わせて20セットほどやっており、うちほとんどが7割以上の得点率だった。


海外実務① 国際航空運賃計算 の勉強方法

総合の海外旅行実務のうち、まずはこの国際航空運賃計算の問題が出てくる。ずばり、これは小学生でもルールさえわかればわかる、非常に易しい科目だ。逆に、ここで満足に点数が取れない(30点未満)場合、合格は困難なものだと思う。

なぜ、小学生レベルでもわかるのか。理由は下記の通り。

  1. 覚えることがかなり少ない(HIPチェック、途中投機、サーチャージなどがどういう意味か分かればよい。)

  2. 答えはすべて資料編に書かれており、原則、資料編を読めば答えは分かる

不合格者のTwitterを覗くと、「運賃計算は〇〇と、〇〇の欄を見て・・・」と投稿していたが、これは大きな誤りで、「問題を解くときは基本的にすべて見て解く」が基本となる。(どこに落とし穴があるかわからないので)

令和4年の問題も、後半は最近の傾向とやや異なる問題だったが、「資料編をすべて見ながら解く」をした結果、本番は35点で終わった。
(前半で、途中投機ではなく乗り継ぎ扱いのため、HIPチェックが不要なことをうっかりしていた問題だけ落とした。)

まとめ
「国際航空運賃計算は資料編をすべて確認すればまず解ける」

海外実務② 旅券法、通関の勉強法

続く、旅券法や通関の問題だが、これも基本的には過去問がしっかりわかれば解ける問題となる。ただし、令和3年度は重箱の隅をつつく問題もあったため、引っ掛けには気を付けながら解いたが、結局はオーソドックスな難易度だった。気づけば、ほとんどが模試や過去問レベルと同様の問題だった。ここは30/40点だった。

対策としては、過去問や模試で出たところを徹底的に復習する、これに尽きる。

海外実務③ 英語の勉強法

苦手な方も多い英語の科目だが、当方は本番で満点。一応、英検1級1次突破経験者でもあることから、「腐っても鯛」というところ。

これではただの自己満記録になってしまうので、対策を書いていく。
基本的には「英検2級レベルを観光英語で書いた」文章が出題されることから、「観光英検2級レベルの対策」をすれば問題無いと思われる。ちなみに、この試験の受験一週間後、観光英検2級も受験した。(こちらも、危なげなく突破した。)

もし、1年棒に振ってしまった方がこの記事を見ていたら、観光英検3~2級レベルの問題集を解きつつ、TOEICの勉強をしていけばいいと思う。TOEICであれば参考書も充実しており、TOEICで培ったリーディングスキルがそのまま点数に結び付くのでは?と思う。総仕上げで、過去問を解いて、不明な単語を押さえておけばいいかなと思う。

海外実務④ 観光地理の勉強法

正直に書くと、この分野がこの試験最大の難易度を誇る部分だと思う。試験対策で一番時間を割いたのに、とれたのはたったの6割。笑える。

この分野の最大の難易度は「すべて選べ」問題。しかも、引っ掛けが本当に微妙なところにあったりするので余計に嫌になる。

余力があれば「海外旅行地理検定上級(この試験の難易度的に上級がおすすめ。初級は緩すぎるし、中級は問題の質が違う)」「世界遺産検定2級」を受験することをお勧めします。

お気づきの方もいると思いますが、9月に世界遺産検定2級を受験したのは、まさにこの試験のこの科目の対策のためでした。実をいうと、少なくとも直近5年(令和4年度も含む)は世界遺産検定2級で登場した観光地から出題されているので、対策としておススメです。

しかし、結果は6割。ということで、この分野は過去問と世界遺産検定で出た観光地をすべて抑えて、ほかは捨てるのが合格に一番近い勉強法だと思う。

海外実務⑤ 海外実務の勉強法

令和3年度試験から大きく試験内容が異なり、非常に嫌な思いをした科目。
ここも、傾向が読めないことから難易度が高く対処が難しい。(サイトによっては、簡単と書いてある場合があるが、直近2年で傾向が異なっているため、異議あり。)

令和4年度の場合、2レターコードの問題に初めて「アライアンス」まで問われたため、ここは捨て問となってしまったが、ほかで取ることができる。
シェンゲン協定の問題は過去問でも類題があるし、国際線に持ち込める液体量の問題も同様に令和3年度試験に一度登場している。
さらに、「リマ」の時差を問う問題も、平成28年度で一度聞いてきている。(ペルーにあることさえわかれば解ける)

このことから、試験当日でもここでもやはり過去問演習が重要という印象を受けた。

ちなみに、3レターコード(3レターと国の組み合わせ)のすべて選べ問題は、過去10年でほぼすべてが「3つすべて正解」「2つ正解」だったので、誤り1つの選択肢を削った後、2つの選択肢に〇をして逃げ切ったw

というか、この試験、「すべて選べ問題」は大体2つかすべて正解な気がする。

まとめ

振り返ると、令和4年度試験は過去問を5~10年程度、さらにJTBとかの模試をやっておけば十分合格ラインに達する内容だったと思う。

結局は運賃と法律、そして実務の一部の問題で点数を稼ぎ、英語と観光地理の問題で合計120点以上に乗せるのが手っ取り早いと思われる。

歴史検定2級の勉強方法(その3へ続く)

総合の試験当日、65分で解き終わった後、ふと我に返って思った。それは

「来月の歴史検定、大丈夫だろうか・・・?」

試験中に次の試験のことを心配したのは、多分受験者の中でも自分だけだと思う。
実は、歴史検定は最後の最後まで受験を悩んでおり、申し込んだのは締め切りの数日前。それぐらい歴史が苦手だった。

続く

※雑に書いてしまったので、この記事はおそらく後日、加筆修正します

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?