【映画感想】アントマン&ワスプ:クアントマニア【ネタバレなし】
総括
「アントマン&ワスプ:クアントマニア」観た!
新たな世界が目いっぱいに広がっているのに、話がすごくミニマムすぎて活かしきれてないよね。
楽しかったんだけれど、勿体なさと、予定調和感が強い作品だったね。
新しいフェーズの”前座”って感じだったね。
感想
今作は、MCU31作目。
フェーズ5の1発目の作品。
今作から、スコット・ラングの娘であるキャシー・ラングの俳優さんがエマ・ファーマンからキャスリン・ニュートンに交代。
芋っぽさも魅力だったのに、唐突にパキッとカワイイ顔になったのは飲み込みづらかったわぁ。
今後、10年を支えるキャストとしては腕もある素晴らしい俳優さんなので応援してます。
そんなわけで、今作はアントマンの娘を紹介する&フェーズ5で全体の敵になる征服者カーンの紹介というやるべき事が非常に多かった作品。
そこに、新しい量子世界が出てきたんだけど・・・こっちの世界観はだいぶおろそかな仕上がりになっています。
世界観はスター・ウォーズなんだけど、語るべきことが多すぎて、世界の紹介を端折る。
都市、砂漠、レジスタンス基地ぐらいしか描かれなくてまじで勿体ない。
ちょっとロードムービーみたいに歩いてくれたら良かったのに、物語に必要なところしか出てこなかったんだよなぁ。
アントマンの監督はずっとペイトン・リード監督なんだけど・・・もうアントマンで描きたいアクションがもうないんだろうなって感じも伝わってきたんだよね。
MCUの老朽化から次の世代に!という匂いが異常に強い作品になったよなぁ。
ディズニー・アニメーションの「ストレンジ・ワールド」もそうなんだけど、有機的な機械やら生物描写なんか流行り始めてる感あるよね。
機械的なものが未来じゃなくて肉肉しくてヌルヌルしてる感じのが今の未来感だったりするのかなとか思ってしまったわ。
正直、読んでいてわかると思いますが、正直イマイチ寄りの作品でした。
マーベル監修部が高水準になっているのでつまらない作品にはなっていないし、映画館に金を払って観る価値はあるんですが・・・
あまりに、これから語る新たなアベンジャーズの伏線です!準備です!足場です!基礎です!
っていうのが結果的にキャラクター愛が薄くなっているのではないかなとマーベル好きとしては感じてしまうのです・・・。
これでアベンジャーズまでいったら一種のカタルシスがあって諸手を挙げて喜ぶとは思うのですが・・・
それにしても・・・噛ませ感がすごい。
個を際立たせて、集める良さから、全をやるためのとりあえずの個になりはじめてないか?と不安になしました。
なんか・・・最近・・・マーベルは変わらずすきなんだけど・・・MCUへの熱がおさまってきてしまったのでは?って自分で悩むのなんなの。
(68点/100点満点中)