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【映画感想】エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス【ネタバレなし】
総括
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」観た!
超不思議な映画だったけれど、エンタメ性が高く、おもしろく、そして涙腺を刺激するような展開も内包する作品でした。
ハイグレードな「世にも奇妙な物語」っていう言い方が伝わりやすい気がする。
感想
今作は「スイス・アーミー・マン」という不思議映画を手掛けたダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートが監督・脚本を手掛けた作品。
マルチバースでカンフーなアクション映画作品がA24配給だって!という何言ってるかわからないけど情報量が多いのが予告で伝わってきたよね。
個人的には、今作面白かったです。
映像はキレイながらも難解。
しかし、世界の範囲がミニマムに収まっていて、そしてストーリーの軸がカチッとあるので設定さえ飲み込めてしまえば笑いながらみれるアクション映画だと思います。
主人公の様々なあったかもしれない世界線を観るのは楽しいし、そのスキルが今作のメイン世界線につながったときにもたらされるアクションが最高。
香港アクションを彷彿とさせるその場にあるものを使ったアクションがマジで面白い。
ただ、想像もしてなかったのは今作で、涙がこぼれそうになったこと。
あったかもしれないifに思いを馳せるのも共感したし、終盤で誰もが、多感な時期に感じるであろう感情が痛いほど伝わる。
ネタバレになる表現しか自分の中にないからこれ以上書けん!
それでグッと来てしまってすごい心が満たされた状態で劇場を後にしてしまったんだよね。
楽しかった。
衣装が素晴らしかったなぁ。ポップでコミカルなんだけど異物感がうまく表現されていたり、またマルチバースの表現としても一役買っていたし。
そんなわけで、今作は表現が難解です。
でも基本はコメディ・アクション映画です。
映像や衣装表現、すべてが見たことない程フレッシュな仕上がりで俳優陣の演技は凄まじい。
音楽も良かったので映画館でみてほしい作品でした。
それにしても、冴えない旦那の役の人、「グーニーズ」「インディージョーンズ 魔宮の伝説」の子役だった人とは調びっくりしたわ。
(71点/100点満点中)