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【映画感想】首【ネタバレなし】

総括

「首」観た!
不思議なバランスの映画だったけど、下世話感が強いことによって凄まじく見やすい時代劇に仕上がってたね。
刹那的な刺激やシリアスはあるが、ユーモアと混じり合って結果的に平坦に近い印象を受けたね。
ぬるっと終わる感も好みを分けそうだな。


感想

今作は北野武が原作の小説を映画化した作品。
脚本・編集・監督・主演が北野武(俳優の場合はビートたけし)。
ストーリーは戦国時代。
信長、光秀、秀吉を中心に描きながら本能寺の変へ向かっていく・・・。みたいな話。
場面場面は非常にシリアスな場面も多い。血みどろになるし、首も大量に出るし断面もでるしね!
ただ、全体的にはコメディ映画の匂い。
あとは、時代劇と堅苦しくなりがちなジャンルを色恋沙汰や出世欲という部分を強調することで全体の流れが飲み込みやすい。
そして、アドリブ感の強めな豊臣勢の笑いが全体のバランスをうまーく繋いでたよね。

ただ、テンポが変わりまくるので盛り上がってるのかどうかが非常にわかりづらい。
結果的には薄らぼんやりした印象の映画だったな。
北野武の本能寺の変の解釈を真正面からやるのは恥ずかしいからチョケながらやったみたいな印象が結果的に持っちゃったかな。

そんなわけで、悪くはないがなんだかなぁという印象の映画。
ただ、本能寺の変について凄まじくわかりやすい時代劇にはなってたなとは思う。
ただ、時代劇好きにおすすめできるかは微妙だし、アウトレイジみたいなのを期待しても肩透かしだろうし。
ぼんやりした映画でした

(62点/100点満点中)


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