【映画感想】アキラとあきら【ネタバレなし】
総括
「アキラとあきら」観た!
テンポ良く、不足なく、わかりやすくという3拍子が揃ったバランスが良い作品でした。
演出が感情押して勢いで突き抜ける感じも映像化した時の池井戸節みたいな感じでいいよね。
なんというか水戸黄門のような安心感。
想像以上のことは起こらないけれど、想像を高い水準でクリアしてくれるそんな作品でした。
感想
今作は池井戸潤原作小説の実写映画化作品。
監督は「ソラニン」の三木孝浩監督。
邦画に疎くてあまりこの監督の作品観たことないんだよね。
空飛ぶタイヤ、七つの会議、そして今作と観ているんだけど監督はそれぞれ違うけれどテーマ性とキャラ造形で池井戸潤作品だなって感じるよね。
今作は銀行を舞台に2人のアキラを主人公とする物語。
短くも、2人のアキラの性格や、育ちをすごくテンポ良くみせるのは素晴らしかったね。
中盤以降は同じ目的を持って努力していくのはバディものの楽しさも内包されていたね。
まぁテンポが良すぎて大どんでん返しみたいなのを期待するとちょーっと違うかもしれん。
俳優陣も良かったねぇ。
竹内涼真もアツい感じがいいし、横浜流星の品のある感じも良かった。
ただ自分が一番グッときたのはユースケ・サンタマリアだね。
あの悟り切って少し目が濁ったような大人を演じてるのすごいよ。
そのキャラクター性と説得力で終盤、落涙してしまったもん。
基本的にダメなところはない作品。
ただ想像からはみ出さないし、すごく大きい爽快感があるわけでもないし。
爽やかと言えば言い方がいいけど、心に残るものは少ない作品とも言える気がします。
池井戸潤作品が好きなら間違い無いですし、イケメンみたさでいってもいい作品だと思います。
どうせなら夏に観たほうが映像的にも合うし楽しい体験になるかなと思います。
(70点/100点満点中)