【映画感想】ハウス・オブ・グッチ【ネタバレなし】
総評
「ハウス・オブ・グッチ」観た!
グッチお家騒動を絶妙なバランスで構築した作品。
ブランドものに疎いのもあって知らなかったテーマでもあったから最後までドキドキハラハラして楽しめました。ゴージャス感を維持しつつも各キャラクターの意思がデフォルメして明確で非常に鑑賞しやすい作品でした。
感想
「エイリアン」、「ブレードランナー」でおなじみ。
リドリー・スコット監督の最新作。
御年84歳にして脂がノリにノッてる監督。
実話をもとにした作品が最近多いのもあって今作も期待して観に行ったよね。
皆様御存知の有名ブランド「GUCCHI」。
その3代目社長暗殺事件を中心に置き、ブランドとしての「グッチ」と生み出した「グッチ家」の衰退をエンタメ性を担保しながら重くなりすぎないバランスで描ききった作品でした。
ブランドということもあり、映画全体のゴージャス感を醸し出しつつ、家族経営企業の個人の性質を無視した起用による衰退、そして余りに有名だからこそ寄り付く人々は非常に見応えがあったよ。
あとはキャラクターたちの個性がパキッとわかりやすく表現されてるのがエンタメ性を格段に向上させてたよね。
観ているだけで、キャラクターたちのコンプレックスも把握できるし、プライドも見える。そして才覚の差もしっかりと描いているのよね。
なんといってもアダム・ドライバーの演技力の多彩さと、レディー・ガガのゴージャス感が最高だったね。
この二人の説得力がすばらしいからこそ作品が成り立ってる。
配役で言うと、パウロ役のジャレッド・レトが一切わからなかった。
あとから検索して特殊メイクゴリゴリで挑んでいて芸達者な役者だなぁだれだろうと思っていたけどまさかジャレッド・レトだとは思わなかったよ!!
あそこまで自身の顔を消す特殊メイクで挑むのも覚悟が素晴らしいわ。
そんなわけで、楽しかったです!
個人的にケチつけようが基本的にはない。優等生でありつつ、しっかり題材を活かす雰囲気作りもなされているし、リドリー・スコット監督まじですばらしいな。長生きしてくれ。
あとレディー・ガガも俳優として明らかに才覚を示し始めていて今後が楽しみで仕方がないよ。
伝記ものが好きな人は是非観るべき作品でした。
(70点/100点満点中)