【映画感想】名探偵ポアロ ベネチアの亡霊【ネタバレなし】
総括
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」観た!
全体的にはフェアな作りなんだけれど、オカルト部分が妙にひっかかる。
その部分が、アンフェア過ぎてノレなかったです。
ホラーテイストは良かったけれど・・・ミステリ部分とオカルト部分がミスマッチな感がいなめませんでした。
感想
今作は、アガサ・クリスティが生み出した名探偵エルキュール・ポアロシリーズ「ハロウィーン・パーティ」の実写映画化作品。
実写化としては「オリエント急行殺人事件」、「ナイル殺人事件」に続いての3作目。監督・主役を務めたのはケネス・ブラナー。
前2作は、旅行映画っぽさもあり明るい場面もおおくユーモラスで、たまたまポアロが紛れ込んでしまうような作品だったんだよね。
だけど、今作ははじめからポアロとして参戦。
一線を引こうとしてるタイミングで不思議なイベントに声をかけられる・・・。
そんな作品。
全体的に、コミカルさはなくなり、シリアス・・・というよりホラーに寄った演出が大量にある作品になりました。
なので、ホラー苦手な人はちょっときついかもしれない。
ミステリとしては基本的にはフェアで、しっかり推理し予測しながら楽しめるようになっています。
ですが・・・あまりに・・・オカルト方向がアンフェア。
怪事件という扱いにしたいにのだろうけど・・・変に整合性がとれすぎているのがノイズがすごい。
あきらかに、オカルトちゃんとやりすぎたせいで全体の印象が中途半端になってるのよ。
マジで、全体的に脚を引っ張ってる。
正直、数人本当のイカれやろう状態だしね。
前2作をみたから鑑賞するとちょっと肩透かし。
怪事件だとしてももっと疑問がのこったりはっきりしないとかそっち方向で作ってほしかったな。
あと、正直、中盤までだれてる。自体が動き出すまでが長いのよ。
観光映画感も薄まったし・・・もとめてた魅力が半減したなと言う印象でした。
(62点/100点満点中)