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2022年2月22日~23日 学校や職場は自宅から遠いほうがいい
【2月22日】
通勤・通学先は、自宅から近いほどいいか。私はそう思わない。理由を説明する。話は高校時代にさかのぼる。
学校は自宅から遠く、通学するのが大変だった。しかし第一志望だった。別に遠いから選んだというわけではない。ただ自宅からある程度遠いことは条件のひとつだった。
たとえば自宅の目の前が高校だったとする。こんな環境では、帰宅後にコンビニに行ったり、休日に散歩したりする時にも友人とすれ違うだろう。ジャージとサンダル履きのような格好では、外出しにくい。いつも気を張って生きなければならない。こんな生活は避けたい。
私は進学後、間もなく不登校になってしまった。予期せぬことだったが、学校が遠いことは不幸中の幸いだった。
こんな時に、学校外で友人に見つかり「なんで学校に来ないの?」などと問われるのは最悪の事態だ。しかし私の学校は自宅から遠い。友人と会う可能性は極めて低い。おかげで、比較的自由に過ごすことができた。
もし近所の高校に進学して不登校になっていたら、友人の目を恐れて、自宅から一歩も出られなくなっていたかもしれない。そうでなかったから、私は大学に進学するまでの2年半もの間、自由に動くことができた。
私の高校時代はアルバイトもせず、ひたすら一人で過ごす日々だった。市内に点在する図書館、書店、百貨店、公園等で毎日ブラブラして過ごした。
近所の高校に進学していたら、これらの思い出がすべてなかったかもしれない。そう考えると、私はいい学校を選択したと思える。
通勤・通学は楽なほうがいい。でも近ければいいというわけではない。私のように、あまり人と関わりたくない人間にとっては、学校や職場は自宅から遠いほうがいい。
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